もう一人の自分(その2)
今回、少しエッチな言葉が含まれています。
それでもいい方は読んでいってね。
それは唐突だった。
駿は背後から近づく妖力の存在に気付き、うしろを向く。
しかし、既に遅かった。駿は絡まれた。
そう...触手に。
「ちょっと待て、触手。」
「アア、ナンダ?」
「普通、これは女の子が襲われて、そのあと凌辱されるのが定番だろ!なんで男の俺を襲うんだ!」
「オマエ、ソンナシュミアッタノカ。ヒクワー...」
触手に引かれる男、姫野 駿。
「っていうわけで、俺を離して女の子を...」
「バカジャネエノ?」
触手に馬鹿にされる。
「オマエヲコノママトリコンデヤルンダヨ!」
「はは、何いってんだよ。」
そう言って、霊夢にもらった札を...
「下半身に触れたいのに、触れられない!」
下半身から取り込まれてます。ヒクワー。
「ダッテシカタナイダロ。」
心を読まれました。触手に。
こうなったら、スペルカードを...
「力が...出ないとか...」
もう打つ手なしだ。このまま取り込まれるのか...
「ヨウヤクアキラメタカ、マッタク...」
「うるせえよ。」
触手が一瞬緩む。そのすきに駿(?)は抜ける。
「あーあ、服ベトベトじゃねーか。ふざけんなよ」
今までとは雰囲気が違う。
陽気で、ちょっとぬけてる感じの駿ではなかった。
「オマエハナンナンダ!」
触手はその声を轟かせる。
無理もない。妖力でもない、何か違う力を持っている駿(?)だから。
「もうめんどくせんだよ」
そう言って、触手に触れる。
「アア、アア、アアアアアァァァア!!!!!」
触手は悶える。そして、
「ダズケデクレョ...」
消えていった。
こっちの俺はあまり出ないようにしてたんだけどな。
心の中にいる駿に答える。
仕方ないだろう、あの状況下なんだし。
ははは、それもそうだよな。
開き直るのかよ...
まあ、どうしても困ったときは俺がいくから。
ああ、任せたよ。蓮。
そう言って、駿は戻る。
てか、蓮にこんな力あったのか...知らんかったわ。
まだ得体のしれないその能力に不安を寄せつつ、
作業を進めた。
蓮「初登場でこれはやり過ぎでしょ」
ゆくひめ「駿の体で言われてもなぁ...」
駿「仕方ないだろう、こういう状態なんだし...」
ゆくひめ「まあ、それはおいといて」
駿「?」
ゆくひめ「触手は素晴らしいと思わないか?」
駿「ああ、素晴らしいよな!」
~二時間後~
蓮「お前らとんでもない変態だよ!」
ゆくひめ「それを聞いてるお前も変態だよ!」
駿「そうだぞ、蓮!」
蓮「どうしてこうなった...」