紅魔館にて、その3
1000pv いきました(仮)。
これからもよろしくお願いいたします。
「あなた、誰?」
「僕は駿っていうんだ。最近来た外来人。」
一応、自己紹介したけど、急に来た人だからか、
やっぱり、少し怖がらせちゃったかな。なんかちょっと警戒されてるし...
「お兄さんはどうしてここに来たの?」
「ここの人から招待されたんだ。それで、図書館から戻る途中で迷っちゃって...」
一応、経緯は話したし、道を教えてもらおうかな...
「お兄さん、次はこれ読んでほしいな♪」
どうしてこうなった...
わからない文字を教えてほしいと言われて、それから色々やってたら、俺が読み聞かせするという流れになった。
だって仕方ないじゃん!こんな可愛い子から断る選択肢なんて選べないよ!
「そういえば、君の名前は?」
「あたしはフランドール・スカーレット。フランでいいよ。それよりも、早く読んでほしいな♪」
足をパタパタさせて、楽しそうにしている。
しかし、どうしようか。霊夢に伝えたいけど、この子の頼みも断れないし...。
まぁ、とりあえず、この子が落ち着くまで読んであげよう。
「そして、みんな幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。」
「お兄さん、本読むのも飽きちゃった。何かおもしろいことしよう。」
どうしよう、あれからまったく進歩しない。
「それじゃあ、おままごとしようか」
「おままごとって?」
「人形とかを使って、家族や友達のようにして遊ぶものなんだ。」
フランは少し悲しそうな目でこちらをみて呟いた。
「...ねぇ、お兄さんは私の友達なの?」
なんでだろうか...誰かに似ている気がした。
「僕は...フランちゃんと友達になりたいかな。」
「本当に?」
「だって、こんなに可愛い子だし、断る理由なんてないじゃないか。」
「...フランね、いつも一人ぼっちだったの。今は魔理沙のおかげでみんなと一緒だけど。」
...ああ、そうか。この子は前の僕みたいだったんだ。
「僕も、いつも一人ぼっちだったんだ。」
「お兄さんも?」
「うん、でもね、今は霊夢と一緒に居て、とても楽しいんだ。...金にうるさいけどね。」
「そうなんだ。」
「だから、僕もフランちゃんと友達になりたいな。」
フランはためらいなく、僕に言った。
「うん、いいよ。」
幻想郷にきて、僕はしっかり友達を作れた。
それがとても嬉しかった。涙が頬をつたう。
「お兄さん、泣き虫なんだね。」
フランに笑われた。涙なんて、そうそう出さないんだけど...
「ねぇ、もっとあそb...」
フランが倒れた。
「フラン、大丈夫か!?」
「...zzz」
眠っただけらしい。友達と遊ぶのが楽しかったんだろうな。
とりあえず、ベッドに運んであげた...はいいけど、
「服...掴まれたままだな。」
どうしよう、起こすのもかわいそうだし、無理にとると破れそうだ。どうしよう。
「考えるのも、疲れちゃうよ...」
そういって、駿は眠ってしまった。
霊夢たち...
「パチュリーたちも片付け終わったって言うのに、駿はどこに行ったのよ」
霊夢が文句を言う。
「まさかだけど、フランの部屋だったりしないわよね」
「ですがお嬢様、他の部屋もみて回ったので、あとは妹様の部屋しかないかと...」
駿...壊されたりしてなければいいけど...
「あの馬鹿。余計な心配ばっかりかけて...」
「フラン、入るわよ。」
駿はベッドでフランと寝ていた。
...フランの太ももに頭をのせて。
あとはご想像にお任せします♪
ゆくひめ「ここに吊るしてるのはいったい...」
霊夢・レミリア・咲夜「あら、聞きたいかしら?」
ゆくひめ「...遠慮しときます。」
フラン「んん、おはよう、お姉さま。」
レミリア「おはよう、フラン。」
フラン「あれ、お兄さんは?」
ゆくひめ「しらないでいいこともあるんだよ、フランちゃん。」
フラン「みんなお兄さんどこにいるか知ってるの?」
一同「あいつは...いいヤツだったよ」
フラン「?」