脱!子供部屋2
「うぇっ・・・ごほっごほっ!」
苦い!甘い!しょっぱい!ってどんなんですか?!
「リッカ様、大丈夫ですか?!まさか毒が入って?!」
ミリディアさんがあわてて水を持ってきてくれる。
うん、水は普通だ。
「いや、毒じゃないですけど多分・・・」
いやむしろ毒かも知れないむしろ毒だ。。
いじめですか?!!
と思わず叫びたくなるくらい不味かった。もうこれは人の食べていいものじゃないよ、絶対。
だって黄色いカボチャらしい、ポタージュスープをひとくち含んだだけなのに!
その味と言ったら、もう、えぐみが全開だわ、舌触りは最悪だわ、クリームはきつすぎるし塩も入れすぎだし、何を間違ったか砂糖まで大量だし!
不味い!
今まで食べた中でこれは確実に一番だ!
「うぅ、まずい・・・・」
あまりの不味さに涙ぐんでいたら表がバタバタとしていきなりドアが開いた。
「どうした!!」
ちょっと焦り気味でリィズエル殿下が部屋に入ってくる。
「それが、急にお食事を吐き出されてしまって・・・」
「なに?!まさか毒が?・・・もう奴らが動き出しているのか・・・?」
奴らって誰だー・・・ってか毒じゃないよ!(多分)
「違います!ただ、あんまりにも口にあわなすぎただけで・・・・・」
あわてて弁解すると、ちょっとほっとされつつ、呆れた顔をされた。
噴いちゃったのは申し訳ないけれども、不可抗力だ。
こんなに不味いものを料理人として許せるわけがないのだ!
「おまえは・・・なんて人騒がせな」
カチーンときたけど、我慢だ!大人になれ私!
ってそうだ!
「あの!」
「なんだ」
「ちょっとお聞きしたかったんですけど・・・・私って、一体何歳に見られているんですか?」
藪から棒だけど、この前の【40歳】発言もあることだし、このきらきら部屋のこともあるし聞きたかったのだ。
「25歳だろう?いきなりなんだ。」
「あ、知ってたんですね」
「当たり前だ。調べたといっただろう」
「・・・で、殿下は、40歳なんですよね?」
「そうだ」
「・・・・15歳ってどんな年の差・・・。」
てかやっぱり殿下若作りしすぎだよ!美人だからなのか?
「なんなんだ、いきなり」
すっごく迷惑そうな顔をされた。美人はどんな顔でも美人だなー・・・・けっ。
なんかもー、美人なんて、美人なんて・・・・ネガティブ思考にはまりそうですよ。
「25歳ってわかってるのにこの部屋って・・・・」
ちょっと殿下の趣味を疑ってたら、不思議そうに返された。
「25歳ならちょうどいいだろう。この部屋は成人前の女の好みにするよう言ってある。何が不満だ?」
ちょっとまて!!
「この国の成人って何歳なんですか?」
「30歳だな。」
問題点はそこか!ってことは・・・?
「ちなみに平均寿命は・・・150くらいだな。長いものでは200というのもいる」
うちの世界の常識は、うちの世界だけでした。
不思議そうな顔の殿下に、なんだか疲れながら私の世界は20歳が成人で、平均寿命は85くらい、長くて100ほどだと伝えた。
「ということは・・・・・おまえ、もう40過ぎということか!!若いだけが取り柄だと思っていたのに・・!!」
驚く美人。
オイオッサン、聞き捨てならないセリフが満載だっ!
私、まだまだ若いもん!!
なんか色々崩壊した気がします。
定まらなくてすみません・・。
コメディーにしたいのか、シリアスにしたいのか、ときどき自分ですら悩みます。
異世界の結婚は、問題点満載です。