はじまり。・・・閑話
最初に見たとき、あららーって思ったんだよね。
だって、なんというか、小動物みたいだったし。
閑話1.金眼さんのつぶやき。
小動物の条件ってさ、丸っこくて、ちびっこくて、動きがちょこちょこというかちょろちょろきょどきょどというか、なんかそういう感じじゃない?
無条件で愛される、小さな弱い生き物。
彼女の第一印象はそれ。ウサギ?リス?・・・・コブタじゃちょっと失礼だよね。
黒い髪の黒い瞳の小さな女の子。
まだ15歳くらい?ずいぶん小さな子が連れてこられたもんだ。
イズの言い方にもいちいちびくっとしてる。
あぁぁ、あいつもまともに女の子としゃべったことないから仕方ないんだろうけどさぁ、もうちょっと優しくしてやらなきゃ。
好きになってもらえないじゃないか。
友人としては、面白いし(からかうのが)、扱いやすいし(ド真面目だから)、イイ奴なんだけどねぇ。
・・・ぷっ。
飲み物なんて美味しそうに飲むんだろう。素直だし。
あれれ、ディアちゃんが笑ってる・・・・・珍しい。
彼女の印象がちょっとづつ変わる。
イズの表情も変わってる。
おやおや、これは、意外と掘り出し物かな?
ディアちゃんもイズも、人間観察は厳しいからよっぽどじゃないと気に入らない。
笑わないし。むしろ嘲笑だし。
でも、彼女に対しては、自然だな。
あ、イズが、面白がってる。
・・・・ふーん、やるなぁ・・・。
なんて思ってたら、イズがいよいよ本題に入った。
次の彼女の一言と表情に目が行く。
「お話を、お伺いします」
うん、面白いね。
面白くなりそうだ。
そんなことを考えてた僕に、彼女が後からいたずらっ子みたいでしたよと言ってきたときは、思わず大爆笑してしまったのは、後のお話。
僕のカンはあたるんだよね。
いきなり閑話ですみません。
こんなところでヒーローの名前(略)登場です。
立花はこんな目で見られてました・・・15歳て(爆)
続きは本編で。