表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グレーテルと悪魔の契約  作者: りきやん
いざ、大聖堂へ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/101

7-16. 【閑話】かわいいよね

 あてがわれた一人部屋で、メフィストは肌寒さを覚えた。それが嫌で、ふらりと外へ散歩に出かける。


 冬が着実に近づいてきていた。外の気温は当たり前のように、部屋の中よりも低い。けれども、人の往来を眺めると先程まで感じていた肌寒さが薄れたような気持ちになる。


 露店が並ぶ通りを、目的なくふらふらと彷徨う。


 ふと、柔らかなバターの匂いが漂ってきた。香りに誘われて、露店を覗いてみれば、そこには大ぶりなプレッツェルが並んでいる。


(グレーテルの好きなものだ)


 思い返せば、コスモスの村でもプレッツェルを食べたがり、舞踏会でもプレッツェルを探していた。


(買って帰ったら、あの子は喜ぶだろうか?)


 温かなミルクを添えて差し出せば、間違いなく、「メフィストも一緒に食べる?」と小首を傾げて、ふわりと笑って、誘ってくれるだろう。


 想像して、ふっと口元に小さく笑みが浮かんだ。


 大聖堂では、久しぶりに人間を甚振る良い機会に恵まれたのに。グレーテルの、驚いたような、怯えたような表情が目に入った瞬間に、急速に気持ちが萎えてしまった。


(まぁ……)


 大ぶりなプレッツェルをひとつ、手に取る。


(照れたり、笑ったりしてる時のほうが、かわいいよね)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ルフナ大賞一次選考通過!(通過率3%)
魔法使いと私
完結済の師弟もの甘々ラブコメファンタジーです。
よろしくお願いします〜!
by りきやん

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ