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 バー・ミツバチで、俺とヤマトはそれぞれ飲み物をあおる。

 ヤマトは現実世界では大学生で、軽音楽部をやっているらしい。よく飲むし、たまに歌っているところを見かける。人を惹きつける才能は、夢でも現実でも色あせていないように思える。

 逆もまた然り。

 あの成金ヤローのように、どんなに人を惹きつけようと取り繕ってもボロが出る。あんな、小物な仲間しかついてきてくれないような。

 カリスマは、財産だ。


「で、狐面の女ってのは、どんなやつなんだ」

「そうだな……あのクリエイターの少女がいただろう」

「エラーガールね。パソコンのエラーメッセージみたいにがなり立ててくるから、僕はそう呼んでるよ」


 僕の命名が気に入ったのか、人のあだ名を勝手に決めたことに苦笑したのか、ヤマトはタハッと声をあげて、笑う。


「お前、そういうとこあるよな。彼女も最近、この夢の世界で自我を持ち、動けるようになった、いわゆるルーキーのひとりだ」

「そんでLv.39か。普通の人なら十年はかかる道のりをよくもまぁ。夜毎、限界までレベリングしてたんだろうな」

「そういう突然変異級の天才が、突発的に表れることがある」


 ヤマトは酒をあおる。

 すいぶんと苦々しそうな仕草だ。無理もないか。村の存続を第一に考えている村長にとって、彼女のような存在は目の上のたんこぶでしかない。


「狐面の女も、その類ってわけ?」

「俺たちはそう見ている。おまけに、狐面の女は行動が読めない。お前みたいにヒーローになりたいとか、明確な目標があるわけではないようなんだ」

「あー、それって刹那的快楽主義者?」

「そうかもしれないな。手あたり次第とも見えるし、行動の連続には何らかの一貫性があるのかもしれないが……ともかく、読めないんだ」

「エラーガールの動向のほうがよほど読めないけど。んで、狐面の女は、どんな天才なの」

「魔法だよ。彼女は、魔法の天才なんだ」


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