1.予想外
第一話
「不謹慎だけどさ、平和ってなんかつまらないよね」
「よし、それをアフリカの子供達の前で言ってこい袋叩きにされるぞ」
「いやでもさーやっぱ非日常というかそういうのを味わってみたいのよ」
「まーわからなくはないけどな。じゃあ今度サバゲーでも行く?」
「お、行こ行こ!」
なんて何気ない話をバス停でしていた俺こと宮竹和宏と友人の海斗は遅れていたバスを待っていた。その時、一瞬の激痛と共に俺の意識はブラックアウトした。
「ん….?どこだここ…..?」
インスタ映え間違いなしみたいな綺麗な草原のど真ん中に俺は寝ていた。
「夢……?」
???「いや、夢じゃないぞい」
「誰?」
周りを見渡したが誰もいない
???「ちょっとまってな、今行くからの」
「は、はぁ……ゑ….」
なんてこった。待っていたら霧の如く目の前に高齢者が現れたではないか。どうなってんだこれ….
???「ほっほっほ。驚かせてすまんのぉ」
「めっちゃ驚きましたよ….何者なんですか貴方神様ですか…」
神様「おや、わかっちゃったのかね」
「いやいやいや.….」
信じられないが確かに今の状況を見れば….いや、てか神様ってこんな見た目なの!?
神様「ほっほっほ、この見た目で神様なわけなかろうという目をしておるなぁ。」
「何故バレたし」
神様「長年生きてればわかるわい。ところでお主、名前なんだったかのぉ」
「宮竹和宏です」
神様「おぉそうじゃったそんな名前だったわい。まぁここでゆっくり話そうぞ」
「わお急にテーブルと椅子が」
神様「ほっほ。まぁ座っておくれ」
「は、はぁ….」
神様「それでカズヒロとやら、ワシは一つお主に謝らなければならんことがあるのじゃ」
「謝らなきゃいけないこと?」
神様「そうじゃ、わかってると思うがお主はすでに亡くなっておる。」
「あ、やっぱそうなんすね」
神様「うむ、そしてその原因なんじゃが、どうやらワシのせいなのじゃ。」
「は…..?どういうことです?」
神様「うむ…..それがお主が亡くなった日、ワシは建設中の高層ビルでお茶をしていたのじゃ」
「(なんでそんな場所でお茶してんだよ….)」
神様「それでな、お茶をおかわりしようとしたらな?杯を落としてしまってな、それでどうやら幾つかのボルトが落ちてしまったようなんじゃ」
「まさか….」
神様「それでそのボルトがお主の頭に当たってしまったということじゃ」
「一つ良いですか」
神様「なんじゃ?」
「なんじゃ?じゃないですよなんでそんな場所でお茶してんですか危ないでしょ!?」
これで神様ってまじ?
神様「い、いやぁ景色が良かったからのぉ…..すまんかったのぉ….」
「はぁ….(呆れるしかねぇ…..)」
「それで、俺の友人や周りの人は大丈夫だったんですか?」
神様「そのことについては心配せんで良いぞ。当たったのはお主だけじゃ」
「そうですか……で、俺は天国にでも行くんですか?それとも地獄ですか?」
神様「いや、そのどちらでもないんじゃ」
「へ?」
神様「この期に及んで図々しいとは思うが、一つ頼みがあるのじゃ」
「なんです?」
神様「お主…..えーっと「和宏です」おぉそうじゃったカズヒロとやら、お主には異界に行ってほしいのじゃよ」
「ゑ….?(異界って言った?まさか異世界!?)」
「そこってもしかして剣と魔法の世界ってやつですか?」
神様「おぉやっぱり知っておったかそうじゃ。お主の世界とは違う魔法の世界じゃ」
「まじか…..本当に異世界って行けるのか……」
神様「お主にはそこで魔王を「魔王!?」そうじゃ、魔王を討伐してほしいのじゃ」
神様曰く、俺が行く予定の異世界では魔王軍と人類の大戦が繰り広げられているらしい。現在人類側が劣勢になりつつあるので俺に魔王を討伐してほしいそうだ。
「あれれー?なんか怪しくなってきたぞー?俺また死ぬのかなー?」
神様「ほっほっほ。安心するのじゃ、ワシの失態の詫びとしてお主には能力や願い、どんなものでも二つ叶えてあげようぞ」
「マジすかマジ感謝っす。(やっべ、楽しくなって来た)」
「ん?でもどうして二つなんです?」
神様「ほっほっ。お主の頭に当たったボルトが二つだったからじゃよ」
「あー……はい(やっぱ腹立ってきた)」
神様「それで、どんな能力が欲しいのじゃ?」
「うーん軍事関連の物を自由に召喚できる能力とかですかねぇ」
神様「欲に正直じゃの…..」
「やっぱダメですか」
神様「ほっほっほ。まぁ大丈夫じゃろ。」
「第二の人生安泰確定で草」
神様「こらこら、慢心は身を滅ぼすぞ?」
「き、気をつけます(まさか神からお叱りを受ける日が来るとは….)」
神様「それで、二つ目はどうするのじゃ?」
「二つ目かぁ、どうしようかなぁ」
神様「こんなのはどうじゃ、武器や兵器を召喚できたとしても扱うの大変じゃろ?」
「確かにそうっすね」
神様「だからそれらをすぐに扱える能力とかどうじゃ?どんな兵器でも一人で扱えたりできる能力じゃ」
「そんな能力良いんですか?」
神様「ではこれは無しということでよいのじゃな?」
「いや是非ともお願いします」
神様「ほっほっほ。じゃあそこの魔法陣に立ってくれるかの?」
「な、いつの間に」
俺の後ろには先程にはなかった大きな魔法陣があった。
「ここで良いんですか」
神様「そうじゃ、ではカズヒロよ、少々苦しいかもしれんが我慢しておくれ」
「え、それってどういu「ではいくぞ〜」ちょまt ぁああああっ”!!??」
苦しい。コロナで意識が飛びかけた時より苦しい。それに頭が割れそうなぐらい痛い。普通に逝きそう。横に倒れ悶絶していた俺は、また意識がブラックアウトした。
初めて書いてみたんですけどどうですかね