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プロローグ

なんかすっごく嫌な予感がする。


高校からの帰り道に俺、鈴木 綾斗はそう思うのだった。

昔から俺の勘っていうのは妙に当たるのだ。


大体こういう時は近所の犬に突然かまれたり、近所の犬にしょんべんかけられたり、

近所の犬がしたであろうフンを踏んづけたりとロクなことがないのだ。


(あのアホ犬今度見つけたらどうしてくれようか。)


「バウンバウン!」


そんなことを考えていたら遠くからアホ犬がこっちに走ってくるのが見えた。


「やっぱりか!!」


今日こそはいつものようにいくかと全速力でアホ犬から逃げるとすぐ横からトラックが猛スピードでこっちに向かってくるのが見えた。


(あ、もうだめだ。やっぱろくなことねえわ。)


ふと気になりアホ犬の方を見てみると、それはもうアホみたいな顔でこっちに駆けてきているのが見えた。


(やっぱアホだな、こいつ)


これが、綾斗が死ぬ間際に見た最後の光景であった。







「いてて・・・」


ん?俺たしかトラックにひかれて、なんで生きてんだ?

ていうかなんか太ももあたりが濡れてるような


「バウンバウン!」


アホ犬のしょんべんだった。


「おいてめええええええ!なにんしてくれてん・・・っていうかここどこだ」


あたりを見渡すと森だった。もう森としか言いようがないほど森だった。

トラックにひかれて、気が付いたら見知らぬ場所って、これもしかして


「異世界転生きたああああああああああああ」


異世界ってあれでしょ!?エルフとかケモミミとか!!しかも転生者ってことは俺勇者だったりするのかな!?姫様とのドキドキわくわくラブストーリーとかかましちゃうのかな!?


「バウンバウン!」


・・・ん?なんでこいつここにいるんだ?

まさかあれか?俺の転生イベントであるトラック事故に巻き込まれちゃったのか?


だとしたら申し訳ないことしちゃったな


「トラック衝突なんて痛い思いさせて、巻き込んじゃってごめんな」


「バウンバウン!」


俺が神妙な顔をするものだから多分アホ犬も心配してくれているのだろう。

顔をベロベロとなめてきた。


ちょっと臭いな・・・


ていうか、異世界ならお決まりのあれがあるんじゃないか?


「ステータスオープン」


ブウンと音を鳴らしながら薄い半透明の板が目の前に表示される。


やっぱり!異世界ならステータス画面があると思ったんだ!

ふむどれどれ


名前:スズキ アヤト

職業:庶民

Lv:1

HP:1000/1000

MP:500/500

STR(攻撃力):10

VIT(防御力):10

AGI(敏捷性):10

INT(知力) :50

LUK(運) :500

スキル:なし


一般的な平均値が分からないからなんとも言えないけど多分微妙だよねこれ。

だって職業欄に庶民って書いてあるもん。職業なの?それ。


「まあきっと神様に選ばれて転生したわけだし、成長速度とかすごいんだろう!!」


「バウンバウン!」


・・・こいつにもステータス画面とかあるのだろうか


「バウンバウン!」


俺の思いが通じたのかアホ犬の目の前にも半透明の透明な板が現れた。


ふむ、どれどれ



名前:バウ

職業:勇者

Lv:1

HP:5000/5000

MP:10000/10000

STR(攻撃力):100

VIT(防御力):100

AGI(敏捷性):200

INT(知力) :5

LUK(運) :100

スキル:光魔法





巻き込まれたのは俺でした。


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