リセット2
一日休んでしまうと、前休んだから今日も一日くらい休んでもいいよね。ってなって、二日休むと今回も二日くらい休んでも...と悪循環になってしまうのでやっぱり気合で毎日投稿頑張った方がいいかなと思っている今日この頃です。
では、本編どうぞ。(投稿再開のタイミングを見失った結果半月空きましたごめんなさい)
「で、その保存されたレベル1000の補正+レベル1から始めることによってその後のレベルアップ補正も入るようになるわけか」
「そういうことだ。そして、そこに至るまでのプロセスを行う時間が少しだけいるから、レベルが1000になると一度完全に無防備なってしまう」
「なるほどな、大体理解したよ」
「あの、少しいいですか?」
前の世界という自分の理解できない言葉が出てきてワタワタしていたミカゲが、一度そのことは置いておくことにしたのか切り替えて話しかけてきた。
「何か質問かの?」
「は、はい。えーっと先ほどアヤト様はレベル1からと言いましたが、レベルは100から始まるものではないのですか?」
「あ、確かになそういえばどうもこの世界の住人は全員初期レベルが100みたいだからずっと不思議に思ってたんだ」
「それについては妾も知らんな。正直推測もできないくらいになんの意味があるのか全く分からない。お父様に聞いてみたこともあるが、お父様も分からないようだった」
「先代魔王もか...」
「え?先代魔王?」
再びミカゲが素っ頓狂な声を上げた。
「・・・レイお前、この3ヶ月近くでミカゲに自分の素性一切話さなかったのか?」
綾人がレイストにジト目を向ける。
「聞かれなかったしわざわざ自分から話す必要もないことだからな。ちゃんと修行は監督してやっていたのだから問題なかろう?」
「まあ、確かにそうだが...俺のことと一緒に話しとけ。いちいちこんな反応されても面倒だしな」
「了解した」
「さて、分からないこともあったが、結局は明日の朝くらいまではこの状態は戻らないんだな?」
「ああ、妾の記憶では一晩過ぎればアップデートは完了されるはずだ」
「そうか、じゃあそれまでは大人しくしておくか。騒いですまなかったな、もういいぞ」
「そうか、では影の中でミカゲに色々教えるとしよう。ミカゲ」
「は、はい」
そんな掛け合いをした後二人は影の中に身を落とした。
「今日の予定はあの練兵場で終わりだったからな、...寝るか」
「それで、レイスト様、『前の世界』や『先代魔王』というのはどういうことなのでしょうか?」
「ああ、それはだな」
レイストとミカゲの二人は、影の中という不思議な世界で会話を始める。
上下左右が曖昧で、まるで浮いているような感覚の真っ暗な世界。だが、お互いの姿ははっきり見えるし、外の情景も見える。当然外は綾人の部屋だ。
レイストは寝っ転がっているような姿勢で話し始める。
「前の世界というのは、お主も見たであろう?『転生者』の称号を」
「ええ、確かに見ましたが一体『転生者』というのがなんなのか...」
「『転生者』というのは別の世界の記憶を持ちこしてこの世界に生まれ変わった者のことだ」
「...確かに、平民の子供にしては大人っぽいなとは思いましたが。それは前の世界の記憶を持っていて、見た目通りの年齢ではないからということですか?」
「そういうことだな、というか年齢が一緒で大人っぽいのも一緒なお主がそれを言うのか?お主も大概その年齢では考えられんほど達観しておるぞ」
「私のことはいいのです。『先代魔王』というのはどういうことなんですか?」
「お主にも実際の姿は見せたことが無かったな」
そう言った瞬間レイストの頭に二本の禍々しい角が顕現した。
「ま、魔族、だったの、ですか?」
言葉を詰まらせながら質問するミカゲを見て、
「ククク、流石に怖いか?まあ人族の中で魔族は子供のころから恐怖の対象として教え込まれるものだからのう。おとぎ話や童話にも魔族は大体が悪として出てくる。怯えるのも無理はない」
「ああ、いえ、ただ驚いただけです。流石に今まで人間だと思っていた人が魔族だったらびっくりしてしまいますから」
ミカゲの反応から怯えていると思っていたレイストだが、意外にもただ驚きが大きくて少し言葉が詰まっていただけで、恐怖は全く無かった。
「...これから恐怖でびくびくされながら稽古をつけることになってしまうと面倒だなと杞憂していたが、びっくり程度で済まされるとそれはそれで少し癪だな」
「どうして今まで隠していたのです?それに魔族だというのは分かりましたが肝心の『先代魔王』の意味はまだよくわかりません」
全く物怖じせずにミカゲは質問を続ける。
「肝が据わりすぎではないか?...まあいい、魔族だということを隠していた理由は、別に隠していたわけではないというのが正解だな。外に出る時には絶対に角を隠していないと出歩けないし、別に角を隠していたところで面倒だとか疲れるだとかいうデメリットもないからわざわざ角を隠している状態を解除する必要が無かったというだけだ」
「では『先代魔王』というのは?」
「私の父だ。そして、妾レイスト・イクス・ヴィレオンこそ現魔王である」
寝っ転がった状態で胸を張った現魔王の姿はなかなかシュールなものだった。
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綾人 「お前らって街に出かけたりするのか?」
ミカゲ「はい、街には結構出向いております。というか修行をしていないときはほとんど街を散策しております」
綾人 「え、そうなの?」
レイスト「ずっと影に潜っていたって暇だからな。主殿が脅威に見舞われることもないだろうからずっと付きっ切りでそばにいる必要もなかろうて」
綾人 「まあ、それはそうだが...」
ミカゲ「しょっちゅう通うお店の方とは親しく話せるくらい仲良くなりましたよ」
綾人 「...楽しそうで何よりだよ」




