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あっ、これ最強だわ  作者: 白銀次
第二章 イクシルベニア侯爵領
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√美少年二乗=美少女

 雨増しましで蒸しむしで暑さ増しましでやる気でなくてだらだらしてる今日この頃です。


 では、本編どうぞ。

 「その髪の長さで金髪紅眼になってみてください。どうせ目も変えられるのでしょう?」


 「なんかそういう言い方されると嫌だな。まあ、できるけどさ」


 ベルの予想通り綾人は目の色も変えられる。なんだったらそれ以外も全部。


 綾人の髪が見る見るうちに鮮やかな金髪に変貌していき、目も碧眼がもう片方の目と同じ紅に染まっていく。


 「これでどうだ?」


 「・・・・・・」


 「すご~い」


 「お嬢?」


 なぜか綾人が色を変えた姿を見るとすぐにベルはうつむいて黙ってしまった。ルナは相変わらず「すごい」BOTと化している。


 「...アヤト」


 「ん?なに?」


 「ちょっと待っていてください」


 そう言うとベルはさっさと部屋を出て行ってしまった。


 「あ、おい、お嬢...何なんだ?」


 綾人はその鮮やかな金髪の生えた頭をぽりぽり掻く。




 しばらくして、扉の向こうから多数の気配が近づいてくる。なんだかガラガラと音もなっているし、嫌な予感しかしない。


 「アヤト、お待たせしました」


 「...お待たせしましたじゃね...ないですよ」


 ベルは複数の使用人とどう見ても女物の衣装を連れて帰ってきた。そして思わぬ人物たちも引き連れてきた。


 「うわ、ホントにアヤトが女の子みたいになってる。というかホントにアヤト?」


 ピア・イクシルベニア


 「あら~まるで新しい妹ができたみたいね~」


 ヴィオラ・イクシルベニア


 「ホントね、私と娘たちそっくりだわ」


 シルエ・イクシルベニア


 「あの、そんなにジロジロ見られると流石に恥ずかしいのですが...」


 綾人は視線から身を守るように無意識に両腕を体に回す。


 「...お母さま。アヤトを養子にしましょう」


 と、ピア


 「...検討しましょう」


 「いや、検討しないでください」


 何も言っていないがベルとヴィオラも目をキラキラさせている。綾人が無意識に行った行動はとても女の子らしく、彼女たちにはそれが刺さったようだ。


 「...お嬢様その手に持っている水晶はなんですか?」


 「ああ、これですか?これは転写石と言って、この水晶に情景を記録することができるのですよ。あとから専用の装置で紙にその情景を映し出し、鑑賞することもできます」


 「カメラみたいなものか...それで、その転写石と大量の衣装を使って何をするおつもりで?」


 分かり切っていることではあるが、本当に微かな一縷の望みにかけてそう聞いた。


 だが、当然帰ってきた答えは綾人の望み通りではなく...




 「やっと、終わりですか...?」


 数時間着せ替え人形として我慢し続けた綾人が息も絶え絶えにそう聞いた。持ち込まれた衣装は100着以上、おそらくそのすべてを着せられた気がする。勿論組み合わせを変えるなどもあり同じものを何度か着せられたりもしたのでものすごく時間がかかった。


 だが、綾人はこんなにも疲弊しているのに、同じ時間付き合っていたイクシルベニア女子軍とルナはまだピンピンしている。この違いは何なのだろうかと疑問が湧いてくる綾人だった。


 勿論転写石での撮影も幾度となく行われた。全員で撮ったり、個々人とのツーショットであったりと、そこでもかなりの時間を取った。ちなみに綾人の着せ替え人形会(綾人命名)が終わった理由は転写石の容量限界が来たからである。転写石の容量が無限だったらいつ終わるか分からなかった。下手をすれば追加の衣装が来ていたかもしれない。今の綾人の恰好はピンクでフリフリがたくさんついたゴスロリ風のドレスである。男とは言え、まだ12歳と幼さの残る顔は中性的であり、その中性的な顔立ちが整っているせいで恰好が女の子だと完全に金髪紅眼の美少女にしか見えなかった。


 綾人の質問に女子軍は反応する様子がなく。転写石に群がって撮影したものをきゃいきゃいと鑑賞している。答えは一向に返ってきそうになく、じっとしているのも暇なので綾人も動きにくいゴスロリ風ドレスを着たまま転写石に近づき、のぞき込む。


 改めて見るとかなりの数撮ったな。うわ、俺とシルエさんのツーショット完全に親子にしか見えないじゃん。他の令嬢たちとのツーショットも姉妹にしか見えない。集合写真なんて完全に家族写真じゃないか。ルナとのツーショットは...あとで絶対にもらおう。俺は姿変わっててルナがくっついてきてるから女の子同士がじゃれあってるようにしか見えない。あ、あれヒートアップした使用人さんに着せられた奴だ。結構似合ってるな。あの人にはファッションの才能があるのかもしれん。


 綾人がじーっと転写石を覗いていると、周りからクスクスと笑い声が上がっているような気がして転写石から目を離すと、全員の目がこちらに向いていた。写真を集中して見ていたから全く気が付かなかった。


 「アヤトくん、やってよかったでしょ?」


 根本的原因であるルナが笑顔でそう聞いてくる。綾人の着せ替え人形会は疲れたが、確かに取れた写真は悪くないものばかりだ。恥ずかしくはあるが、正直捨てるには惜しい。


 「...そうだな」


 綾人もルナに笑顔でそう返した。その笑みはまさに美少女のものであった。

 ブックマークや評価、感想をしていただけるとモチベに繋がります。してやってもいいだろうという方はぜひお願いします。


 作者 「綾子ちゃん(作者命名)はまた出てくるかもね~」


 綾人 「確かに撮れた写真たちは悪くなかったが流石にもう一回は勘弁だぞ」


レイスト「妾はよいと思うのだがなぁ?」


作者綾人「「なんか怒ってる?」」


レイスト「別にぃ?怒ってなどいないがぁ?ちょぉっと妾も主殿の着せ替え人形会に参加したかったなぁって思っただけだがぁ?別に怒ってないがぁ?」


 作者 「綾子ちゃん再登場前向きに検討しますぅ」


 綾人 「うぉい」

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