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あっ、これ最強だわ  作者: 白銀次
第二章 イクシルベニア侯爵領
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次女様のお茶会2

 毎日投稿していると小話のネタがなくなりますね。でも頑張って絞り出します。


 今日、2021年6月29日にあった事件の話なのですが、福岡県の横浜市で老年夫婦の死体遺棄事件が発生、神奈川県の横浜市で、道交法違反を繰り返した上にしまいには車から降りて鉄パイプを持って男が暴れまわるという事件が起きました。...6月29日の横浜呪われてる?と思った今日この頃です。(ちょっと調べてみたけど別に過去には6月29日に横浜で事件が起きたというのは見つかりませんでした)


 では、本編どうぞ。

 ピアが出迎えに行ってしばらくすると、ご令嬢方を連れて戻ってきた。中学生ほどの都市とは言え、やはり貴族としてちゃんと教育を受けてきたのであろう気品の感じられる面々だった。


 「ピア様この度はお招きいただきありがとうございますわ」


 「いいわよそんなにかしこまらなくても、気楽に楽しんで行ってちょうだい?」


 そんな会話をしながら、ピア率いるご令嬢方がお茶会場へ続く道で端に控えていた綾人達の前を横切る。


 「!?」


 綾人は思わず息をのんだ。ご令嬢方の視線が一瞬こちらに集中砲火のように向いたからだ。何か自分の気づかぬところで粗相があっただろうかと焦る綾人だが、ご令嬢方の様子を見るにどうやらそういうわけでもないらしい。


 な、なんだったんだ?ピアがあんなにも頼み込んできた理由も分からないし、このお茶会なにかありそうだな。...主に俺が損する方向で。


 ずっと動揺しているわけにもいかず、ご令嬢方の後ろを付いて歩き始めたシスタに従って綾人も同じように歩き出した。そのままお茶会場までは何の問題もなく進んだのだが。異変というのは突然起こるものである。


 「さ、皆座って。あ、アヤトはここね」


 「へ?」


 思わず綾人は間の抜けた声を上げてしまう。当たり前だ。ご令嬢方に席を進めるのは分かるがアヤトにまで席を進める理由は全く持って理解できなかった。


 「ほら、はやく」


 「え、いや、え?」


 当たり前のようにせかしてくるピアに綾人は相変わらず動揺を隠しきれない。


 「あなたが座らないと始められないのよ?」


 ご令嬢方はすでに着席していてピアと綾人とのやり取りを静観している。


 な、なんであんなに当たり前みたいに待っているんだ?ご令嬢方は。普通一従者を参加させてようとしているのに何も言わないなんておかしいだろ。もしかして俺が参加するのは全員知っていた?いや、あるいは...


 「ほら、はやく」


 「わ、分かりました」


 またせかされてしまったので思考を切って。今度は大人しく勧められた席に座る。




 そして、前回の最後に至るわけだ。


 一応シスタの方も見て助けを求めたが彼女も何が何だか分からないといった様子でとても頼りになりそうにない。


 「あ、あの...」


 さすがの綾人も十人近くのご令嬢方に見つめられ続けている状態は耐え難い。しかも全員それなりに顔が整っているのだ。どもってしまうのも無理はない。そして、そんなおろおろしている綾人を見かねたのか一人のご令嬢が喋り始めた。


 「ピア様、もしかしてこの方に何も説明していませんの?」


 集まっているご令嬢方は全体的に金髪が多いのだが、このご令嬢はその中でも特に鮮やかな金色で、ショートボブの髪型がまだあどけなさの残る可愛らしい顔とマッチしていて将来がとても楽しみな容姿だ。


 「説明は...してないわね」


 ご令嬢方の中に侯爵令嬢であるピア以上の権力を持ったものはいないようで、ピアは誰に対してもため口で話している。


 「...今回のお茶会は彼が主要だというのになぜ説明しないんですか...?」


 あきれたような声でご令嬢が言う。だが、綾人には聞き捨てならない言葉があったのでそこに突っ込む。


 「お、私が主要?」


 思わず俺と言いそうになってしまったが何とかこらえてそう質問する。


 「しょ、しょうがないじゃない中々言い出せなかったんだから!一人の時に声を掛けようと思っても結構忙しいみたいで中々一人にならないし、一人になっても、その、勇気が...」


 告白前の女子かな?と思いつつ綾人は自分の質問がしっかりとなかったことにされたのを感じた。


 「で、でもなんとか今日誘ったんだからいいでしょう?」


 「え、いや、誘ったって...」


 「アヤトちゃんと参加するって言ったじゃない」


 「確かに言いましたけど...普通従者がお茶会に参加って言ったら配膳とかだと思うじゃないですか...」


 「...確かに」


 「「「「「・・・・・・」」」」」


 どうやら本当に考えていなかったようで、その様子を感じ取ったその場の全員が絶句した。どこの男従者がご令嬢方のお茶会に客として参加するというのだろうか。


 「と、とにかく...」


 そういいながらピアにジト目の視線を向けていたショートボブのご令嬢が綾人に視線を向けた。


 「あなたには一度ちゃんと説明した方がいいわよね?」


 「あ、はいお願いします。あ、申し遅れました。私綾人と申します」


 「そういえば自己紹介をしていなかったわね。私はルザ伯爵家伯爵令嬢、セトラス・ルザよ」


 伯爵家は侯爵家の次に位の高い貴族家である、なのでさっきからこの令嬢がピアと積極的に話をしているのだろう。


 「まず、あなた私たちがピア様のお招きで何度かここでお茶会しているのを見たことがあるわよね?」


 「はい、何度かお見掛けしたことがありますが...」


 「あなたがこちらを見ていたということは当然こちらだってあなたのことが見えているのよ。あなた自分の外見の価値をしっかり理解しているかしら?」


 「まあ、それなりには自覚しているはずですけど」


 綾人は意味もなく自分の体に目を向ける。


 「だったら自分の容姿がどれだけ女性の目を引くかもわかるわよね?」


 「ええ、まあ、...まさか」


 「お察しのとおりよ。遠目ではあるけれど令嬢の中の一人があなたを見つけたの。でも遠目でも分かるその美貌のおかげでお茶会の話題があなたの話題に変わるのはそう遅くなかったわ。けれど、あなたの情報を持っているのはピア様だけだからピア様を質問攻めする形になっちゃったの。それで音を上げたピア様が次のお茶会にあなたを参加させると約束してくれたのよ」


 「約束って...」


 俺が断ったらどうするつもりだったのだろうか。話はまだ続きそうだな。

ブックマークや評価、感想をしていただけるとモチベに繋がります。してやってもいいだろうという方はぜひお願いします。


レイスト「どうだ?可愛い女子に囲まれる感覚は」


 綾人 「今回に関して言えば気まずいことこの上ない」


レイスト「かぁーもったいない。こんなことそうあるものでは無いぞ?楽しまなければ損ではないか」


 綾人 「おっさんみたいなことを言うんじゃねえよ」


レイスト「おっさんとは失礼な。こちとらうら若き乙女だぞ」


 綾人 「はっ、誰が」


レイスト「鼻でわろうたな!」

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