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あっ、これ最強だわ  作者: 白銀次
第二章 イクシルベニア侯爵領
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次女様はお年頃

 気になるところに時たま加筆修正を加えているので、修正された前部分を見ていないと「??」ってなることがあるかもしれないです。


 エアコンをつけ始める時期って迷いませんか?ちなみに私はもうつけています。まあ、涼しかったら勿論つけないですけどね。


 では、本編どうぞ。

 「あら、アヤトじゃない。ちょうどいいところに」


 「ん?」


 領主邸の廊下を歩いていると、突然後ろから声を掛けられたので綾人は声の主の方に体を向けた。


 「ピア様、何か御用でしょうか?」


 振り向いた先にはイクシルベニア侯爵家侍女であるピア・イクシルベニアが立っていた。今日も左右に備わったツインテールが特徴的な女の子である。


 「ええ、少し人手が必要でね、手伝ってくれないかしら」


 綾人はここ二か月半ほどの間で侯爵家の者とは積極的にコミュニケーションをとっており、今では全員とかなり親しく話せるほどの間柄となっている。これにはちゃんとした理由があって、綾人は常人ではありえない力を持っているが、それは物理的なものだけで権力は皆無と言っていい。いざとなったときの権力の後ろ盾は早急に用意しておく必要があったのだ。


 そこに考えが至ってからの行動は早く、何かと不自然ではないレベルの理由を付けて積極的に侯爵家の者とコミュニケーションを取っていた。その結果が今のように気軽に話しかけて来てくれる状態なのである。


 「手伝いですか?」


 「ええ、この後友人とお茶会をするからその準備を手伝ってほしいのだけれど...」


 こういう弁えているところは本当に関心する。


 思わず転生前の年長者精神で上から言ってしまった。

 どういうことかというと、俺は今この領主邸で住み込みで働かせてもらっているが、それはあくまでベルの従者として働いているのであって侯爵家に仕えているわけではない。なのでピアには俺への命令権が存在しないのだ。それ故に今彼女はお願いをしている。平民である俺に向けてだ。


 普通の貴族であれば平民にお願いだなんて絶対にしないだろう。プライドが邪魔をしてできないのだ。しかし、それはお願いをしないというだけであって、絶対に命令するのだ。その辺ピアはちゃんと主従関係を理解した上で、俺にお願いしてきているのだ。両親の教育の賜物と言っていいだろう。


 まあ、つまり俺にこのお願いを聞く義務は存在しないのだが、別に断る理由もない。好感度を上げるためと思えばむしろプラスだろう。


 「ええ、勿論かまいませんよ」


 綾人は人のよさそうな笑みを浮かべて返答した。


 「う、じゃ、じゃあお願いするわ。詳しいことはシスタに聞いてちょうだい」


 「はい、わかりました」


 赤い顔をしてうろたえながら答えるピアに顔色一つ変えず綾人はそう返した。もうこちらの世界に来てから三か月近くだ。流石に綾人も理解していた。自分が美形であり、その容姿は相手を魅了するということに。そこまで年の離れていないピアにはそんな綾人の笑顔がドストライクで刺さってしまうのだ。そして、それを理解しているから綾人は何も反応せずに淡々と会話するのがなんだか嫌らしいところである。


 この容姿に転生できて悪いことはほとんどないな。ルナも面食いで一目惚れとか言ってたし。しいて言うなら男から嫉妬を買うことだろうか。まあ、転生前の俺が今の俺を見たなら同じように嫉妬していただろうな。


 鏡に映っていた自分を思い出しながら綾人はそんなことを考える。


 転生前の俺は、俺は?どんな顔してたっけな。まあいいか、今となっては関係ないことだな。


 「お茶会場は中庭でしょうか?」


 「ええ、そうよ。シスタもそこにいるはずだから」


 「かしこまりました」


 綾人はピアに一礼して中庭に向かった。向きを変えた綾人の後ろで熱くなった頬をピアが抑えていたが、流石に綾人も後ろに目が付いているわけではないのでそれには気付かなかった。




 「シスタさん、ピア様に頼まれて手伝いに来ました」


 中庭にあるお茶会場でティーカップやお茶菓子の配膳をしていた女性の後ろ姿に声を掛ける。すると、すぐに女性は綾人の方を振り向いた。


 「あら、アヤト君本当?じゃあ、一緒についてきてもらっていいかしら?」


 「はい、わかりました」


 綾人がそう答えると、厨房に歩いていくシスタの後ろ姿を追う。中庭からは少し離れているのでティーセットを運んでくるのは結構大変だろう。見たところシスタしかいないようで本当に人手不足だったのだろう。


 シスタはピアの専属侍女で、ピアの身の回りの世話はだいたい彼女がやっている。このお茶会の準備もその一環だろう。

 彼女は人当たりのいい性格で、まだ結構若いのだが色々な人から慕われている。髪は腰当たりまで伸ばした亜麻色のロングで、そのシュッとした目鼻立ちや、シャープな顔の輪郭からして美人と言えるだろう。邸内でも明らかに彼女に惚れているであろうというのが見ているだけで分かる男性従者は結構多い。

 出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいるので、スタイルも理想と言える。何となく男主人だったら苦労したんじゃないかなぁと思う。詳しい理由は言わないけど、いろいろされそう。イロイロ。


 と、綾人がシスタの後ろ姿を観察しているうちに厨房に到着した。

 ブックマークや評価、感想をしていただけるとモチベに繋がります。してやってもいいだろうという方はぜひお願いします。


レイスト「久しぶりの登場だったな」


 綾人 「確かにな、存在忘れてた人も結構いるんじゃないか?」


 作者 (創造してる本人が忘れかけてたとは言えない雰囲気(^_^;))

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