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あっ、これ最強だわ  作者: 白銀次
第二章 イクシルベニア侯爵領
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帰還からの言い訳

いやー今日も今日とて暑いですねー。こんな炎天下にいたら溶けてしまう!と、考えていたら、ふと昔バッグに入れていたリップクリームの蓋が開いていてバッグの中がべたべたになってしまったことを思い出した今日この頃です。どうしてでしょうね(笑)


 では、本編どうぞ。

 レイストとの契約を終え、綾人はイクシルベニア侯爵家へ帰還することにした。もう日が暮れてきており、侯爵家を出てから出て結構時間が立っていた。


 「じゃあ、影に潜っていてくれ」


 「世話になっているという家に戻るのか?」


 「ああ」


 「であれば潜らない方がいいだろう」


 「どうしてだ?」


 「『転移』で戻るのだろう?」


 「そうだが?」


 「『影潜伏』している状態で『転移』についていくことは不可能だ」


 「そうなのか?」


 「そうなのだ」


 流れる様な会話、綾人は相手が魔王であるということをもう全く気にする様子は無かった。下手をすれば忘れているのかもしれない。


 「じゃあ、使うぞ。『転移』」


 綾人の魔法発動によりシュベルク草原にあった二人の体は一瞬でイクシルベニア侯爵家に移った。


 だが、戻った瞬間想定外の事が起こった。


 「...トくーん」


 ルナが綾人の部屋に顔を覗かせていた。


 綾人は、街道から離れているとはいえシュベルク草原ではしっかり周りを確認してから『転移』を使った。だが、転移先は自室であったため確認を怠ったのだ。いや、そもそも確認する方法が無いのでこの状況になるのは必至だったのかもしれない。


 「...アヤトくん?その人だれ?」


 (まずいまずい!この状況かなりまずい!え、どうしよう言い訳する余地すらないんだけど。駄目だ、ここで返す言葉を間違えば人生終わる!社会的に死ぬ!いや、こっちの世界の社会を知らないから分からないけど。ってそんなことはどうでもいい!なんて説明しよう、魔王です。なんて言っても信じてくれないよな。...ルナなら信じるかもな。だとしてもその魔王が何でここにいるのか聞かれたら詰みだし、どうにか誤魔化す、のは無理だよな。彼女に浮気現場見られた男が何言ったところで言い訳出来ねえもんな。いや、待て。一度冷静になれ、そもそも俺はやましいことなど何一つしていないじゃないか。やましいことなど、やましい、ことなど...あれ、俺強制従属とかいうやましいことしようとしてた気がする。...気のせいだ。俺はやましいことなんてしていない!別に浮気なんてしてない、チョット可愛い下僕?従者?が出来ただけでルナを傷つける様なことはしていない。こんな言い訳を一人で並べ立てている時点で浮気の言い訳を考えている男ようだが、断じてそんなことはない!ここは冷静に対応だ冷静に...)


 「い、いや、その、こここ、これには訳があってだな...」


 勿論こんな状況に陥るのが初めてな綾人には、頭でいくら考えても冷静に対処など出来るはずもない。


 だが、そもそも綾人は焦りすぎて気付いていないがそんな言い訳を考える必要は皆無だったのだ。先ほどのルナがレイストの事を誰何する声に非難の色は全くなかった。ルナは、唯々純粋に問い掛けていただけだったのだ。


 これは、別にルナが純粋過ぎて浮気の可能性を考えていないから、という訳ではない。この国では一夫多妻制が認められており、複数の妻を持つことはおかしなことではない。何の報告もなく増やすのは流石に非常識だろうが、ルナには別に非難をする気はなかった。


 でも、ルナは綾人の事を独占したいのではないか、と思うかもしれない。ルナの綾人への懐き方を見れば当然の発想だ。だが、ルナの綾人への愛情は既に独占欲のその先にあった。


 アヤトくんはカッコいい。アヤトくんは可愛い。アヤトくんは凄い。だから他の人も好きになって当然。突然女の人を連れてきても何一つ驚くことはない。だって、()()()()()()()()()()()()()()()()()


 これがルナの秘めたる(別に秘めてないけど)思いだった。だがそんなルナの思いなどつゆ知らず(知れるわけが無いが)綾人は必死にされてもいない誤解を解こうと言葉を紡ぐ。


 「あ、あの、ちょっと魔法の実験をしていてな」


 「へえ、どこで?」


 ルナが即答する。ルナはただ綾人が新しいことをしていると知って即座に食いついただけなのだが、綾人はその即答に無駄にプレッシャーを感じ、更に焦ってしまう。


 「シュ、シュベルク草原で...」


 「え!シュベルク草原って国境のでしょ?どうやって行ったの?」


 「ま、魔法で...」


 「すごーい!そんな魔法も使えるんだね!」


 ルナがほんわかした笑顔で言う。ここで、綾人は遅まきながら違和感に気付いた。ルナをしっかり観察し、違和感の正体、自分の思い違いを自覚した。


 「どうしたの?」


 先ほどまで目が泳いでいた綾人に突然見つめられ、ルナが不思議そうに可愛く首をかしげる。


 「ふう...」


 綾人は安堵の溜息を付き、


 「いや、何でもない」


 そこから綾人は冷静に戻り、ルナにレイストの事を話した。

 ブックマークや評価、感想をしていただけると作者のモチベに繋がります。してやってもいいだろうという方は是非お願いします。




レイスト「主殿頭の中の独り言が多すぎないか?」


 綾人 「やかましいわ!」

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