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あっ、これ最強だわ  作者: 白銀次
第二章 イクシルベニア侯爵領
38/76

顔合わせ

 お久しぶりです。ここ4ヶ月ほどこの小説家になろうというサイトの存在自体を忘れていた作者です。

 本当にすっかり忘れていました。いつものように言い訳しようかと思いましたが、長くなりそうなのでやめときます。

 一言だけ、すみませんでした。これから投稿再開しますので良ければ見てくださるとうれしいです。

 では本編へどうぞ。

 綾人が駄女神と話しているのと同じくしてフィリアはバラードに報告を行っていた。グリフォンや道中の盗賊の話も含め、報告が一段落したところで話は綾人の話に移った。


 「して、フィリア。あのアヤトという少年どう見る?」


 グリフォンを倒す実力がある少年など異質であり勿論バラードもそんな人間は見たことが無い。

 

 それに追い打ちをかけるのがあの容姿だ。もう一人の平民はまあ平民の中にたまにいるくらいの説明でいい美少女ではあった。だが、綾人はあまりにも整い過ぎている。さらにあの銀髪とオッドアイ。


 この国の平民は基本茶髪。勿論他の色もあり、ルナがいい例である。だが、銀髪は貴族にすらいない色だ。少なくとも彼はこの国で平民、貴族、王族すべて含め見たことがなかった。


 「私もリルクからこの侯爵領までの旅路の中でしか判断し得ないのですが...。少なくとも悪人ではないと思います。しかし...」


 「しかし、何だ?」


 「...少々危ういと感じます」


 「危うい?」


 「先ほど報告しました。盗賊の話なのですが...半数はアヤトが斬り殺したのです。何の躊躇いもなく」


 その言葉にバラードは眉間に皺を寄せる。


 「何の躊躇いもなく、か。それは人の命を軽んじているということか?」


 「そこまでは私にもわかりかねますが、人を殺す理由があれば躊躇いなく殺すのではないかと思います。あくまでも恐らくですが...」


 「...そうか、分かった。一先ず、あの少年、アヤトを連れてきたお前とベルを信じて様子見しよう。もう一人のルナと言ったか?あの娘は何か問題があったか?」


 「いえ、彼女は普通の街娘と言った感じです。容姿が整っている以外は普通と言っていいでしょう」


 「了解した。では、アヤトには一応気を張っておいてくれ」


 「承知致しました」


 フィリアがそう言って。二人の話は終わった。


 ・・・・・・・・・・・・



 ・・・・・・



 ・・・


 綾人は豪華な食卓についていた。目の前の長いテーブルには様々な料理が置かれ、貴族の食卓と言っても差し支えないものである。まあ実際に貴族の食卓なのだが。


 「今日はベルの帰還祝いとアヤト達の歓迎会を兼ねている。存分に楽しんでくれ」


 長テーブルの一番奥に座っているバラードがそう言い放つ。


 そうこれはバラードが言った通りベルの帰還祝いと綾人達の歓迎会を兼ねたものだ。なので綾人もテーブルに付いている。ルナも一緒で綾人の隣で貴族との食事にがちがちに緊張していた。


 (いつもは自由奔放なのにこういう時は大人しくなるのか、可愛いな)


 デレデレである。


 が、ちゃんとやることはやる。


 「わざわざ私たちもご一緒させていただきありがとうございます」


 綾人は極めて丁寧な口調で感謝を述べる。貴族相手なので当たり前だが他にも理由がある。


 それは、同席者達への印象付けのためだ。


 「へえ、なかなか立派なようだね。平民なのにそこまで丁寧な言葉遣いが出来るとは。あ、ごめんね。別に平民を馬鹿にしている訳じゃないんだよ?びっくりして紛らわしい言い方をしてしまったんだ」


 そう言ったのはバラードの一個手前、綾人とルナのいる列の席に座っている男だ。


 「いえ、そんなわざわざ謝っていただかなくて結構ですチェルト様。それに悪気が無いことくらい分かりますので。」


 彼はチェルト・イクシルベニア。イクシルベニア侯爵家の長男で年齢は20を超えたあたりらしい。見た目はまさに優男と言った感じの美形である。母親の遺伝子を色濃く受け継いだようだ。性格は見た目通り優しく温和、疑いようのない善人である。


 「そうか、よかったよ」


 にこりとチェルトが微笑んで言った。女性が見たらキュン死するのではないだろうか。あ、よく見たら壁際に控えているメイドが数人チェルトに見とれてしまっている。


 くそっ美形許すまじ!いや、俺も今は美形か。


 「まあ、そんなことで気を悪くしていたら男としての器量が疑われるからな!」


 突然の大声の主は同じく綾人達と同じ列、というか綾人の隣でチェルトと綾人にはさまれている人物。


 隣から突然大声が聞こえたので、流石に綾人もビクッとなった。


 「レクエ、突然大きな声出しちゃだめだよ。アヤトが怖がっているじゃないか」


 綾人は反射的に体がはねただけなのだがチェルトはそれを怖がっていると認識したようだ。


 「アヤトはベルの護衛になるのだろう!この程度でビビっていては護衛などできないだろう!」


 なかなかに熱い男のようだ。彼はレクエ・イクシルベニア。イクシルベニア侯爵家の次男で年の程は兄のチェルトとそう変わらない。容姿はバラードがごつくなったような感じだ。兄であるチェルトより年上に見え20歳近い年齢とは思えないほどの貫禄である。


 綾人はあまり熱くなる方の性格ではない(と自分は思っている)ため、若干引きながら言葉を返した。


 「突然の大声にびっくりしただけなので護衛に関しては大丈夫ですよ」


 綾人があまりにもすっぱりと言ったので、レクエは一瞬呆けたような顔になったがすぐに調子を取り戻して、


 「ははは!そうかそうか!それは悪かったな!」


 と綾人の背中をバシバシたたきながら言った。


 ...ちょっと痛い。

ブックマークや評価、感想などしていただけたら作者のモチベにつながるのでしてやってもいいだろうという方はお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] あっ!更新再開! これからの展開たのしみにしています。
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