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あっ、これ最強だわ  作者: 白銀次
第一章 リルクの街
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VSグリフォン(瞬殺)

さて、やるか。


 グリフォンに焦点を合わせる。


 「『インヴァイト・ユーサネイジア』」


 目の前に禍々しい柴色の魔法陣が出現し、グリフォンにも同サイズかは遠くて分からないがおそらく同じ魔法陣が浮かび上がる。


体の中から何かが抜けていくような感覚がある。・・・いや、感覚というには曖昧なものだが、確かな脱力感のようなものがある。


 恐らく、今抜けたのが事象改変を起こすためのエネルギーか?正直駄女神の話はあまり理解できなかった。事細かに説明していたようだが、今までそんなものを全く知らないし、感じることもできなかったのに突然あんな難しいことを話されても理解できない。まあ、聞いたのは俺なんだけど。


 そんなことを考えていると、グリフォンがこちらを向いた。スペルを唱えたことでレベル差の小さい『隠蔽』の効果が解けてしまったようだ。


 グリフォンが羽ばたきを続けていた翼を少し高く上げた。何をするかは分からないが、この距離で何かをするということは遠距離攻撃だろう。たぶん『風刃』だろうな。


 飛んでくるであろう風の刃に備えてすぐに回避行動を取れるように身構える。・・・が、その必要はなかった。グリフォンが翼を振り下ろす前に突然低空とはいえ人間三人分くらいの高度にいたグリフォンが一瞬高度を落としたかと思ったらグリフォンの目からぎらついたハイライトが消え、地面に落ちた(騎士と思われる者たちはグリフォンが落ちた衝撃で巻き上がった砂煙でどうなったか分からない)。


 どうやら魔法はちゃんと発動していたようだ。・・・いや、油断はだめだな。本当に死んでいるかちゃんと確認しなければ。油断して近付いて大怪我とか嫌だからな。


 まあ、息の詰まるような気配が消えたからほぼほぼ死んでいるとは思うが、・・・確認って言ってもどうやって確認しよう?もし生きてるとしたら近付きたくないしなー。


 そうだ、


 「『索敵』を行使」


 これで生きているのならグリフォンから反応があるはずだ。


 グリフォンからの反応は・・・無い。どうやら本当に死んでいるようだ。


 いや、強すぎないか?この魔法があれば自分よりレベルの低い魔物は瞬殺出来るっていうことだろ?こんなに強かったら大抵の奴は『暗黒騎士』のジョブを取っているんじゃないか?この世界大丈夫か?このジョブを取れるレベルに到達した時点で勝ち組決定じゃないか。絶対的な格差社会が出来上がっていそうで怖いな。


 と、意味もなくこの世界を憂いていると。視界の端で何かが動いた。今は『索敵』を行使している最中なので『索敵』に反応しなかったということは少なくとも敵ではないだろう。


 『何か』に目を向けると最初に意識が向いたのは豪奢な装飾が所狭しと施されている馬車。


 そういえばすっかり忘れてたな。厄介ごとの匂いしかしなかったから現実逃避気味に頭からほっぽり出していた。


 ただ、グリフォンに襲われた時に馬は逃げ出してしまったようで馬はいない(そもそも馬が引いていたのかどうかも定かではないが)。そして馬がいない馬車が動く訳がないので動いたものはこれではないだろう。


 馬車の周辺に目を向ける。馬車の周りには傷を負った騎士たちが倒れていた(面倒くさいので騎士と呼ぶ)。その中に一人立ち上がろうとしている騎士がいた。さっき視界の端で動いたのはこいつだろう。


 早くグリフォン回収して帰りたいんだがな。さすがにこの惨状を放っておく訳にもいかないだろう。


 騎士に近付いていく。どうやら女騎士のようで土に汚れてしまっているが整った顔をしている。簡単に言うと美人だ。女騎士はまだこちらに気付いていないようで、怪我をしたのか左足を庇いながら立ち上がろうとしている。


 俺と女騎士との距離が5メートルほどにまで縮まった。そこでようやく女騎士はこちらに気付いたようでこちらに目を向けた(近付いている内も女騎士は必至に立ち上がろうとしていた、ちなみに他の騎士は誰一人として意識を取り戻している様子はない)。


 女騎士がこちらに気付いたのでそこで足を止める。


 こちらが口を開く前に女騎士が口を開いた。

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