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あっ、これ最強だわ  作者: 白銀次
第一章 リルクの街
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お久駄女神

 やっと、やっと終わった(何がとは言わない)。

 投稿二日も休む形になってしまい申し訳ございません。

 今日3000文字を二話出します。これからもこういうことがあるかもしれませんが、どうか愛想をつかさず付き合って頂けると有難いです。

 ブックマークとても励みになっております。これからも出来る限り連載は続けていくつもりなので宜しくお願い致します。

朝目が覚めるとルナの顔が息がかかるほど近くにあった。寝ている間に寝返りを打っていたようだ。そして、目の前のルナの目は・・・開いていた。


 本当にルナの羞恥心はどこに反応するんだろう?俺でも結構恥ずかしい状況なんだが。


 「アヤトくんおはよう」


 「ああ、おはよう」


 少しぼんやりしていた頭は、ルナから漂ってくる甘い香りに鼻腔を突かれて覚醒した。


 いやしかし、そろそろ俺の心臓が限界だ。まだ十歳(?)だし、別に襲いたいという衝動はないのだが、単純に俺は元の世界では女性との交流をあまりしてこなかった。女性と喋るのは仕事関係ぐらい、学生時代も女子と話すのは苦手だった(女性が嫌いなわけじゃない)。それが今こうして女の子と一緒にベッドに入って顔に息がかかるほどの近さで会話している。・・・耐えられるわけないだろう!レベルアップによって精神強化もされているが、それは精神に対する攻撃への耐性が上がっただけで、単純な恥ずかしいというような感情を抑制できるわけではない。なので会話が成り立っているだけでも奇跡なのに、この状況を長時間なんて続けられるわけがなかった。


 ということで早々にベッドの上で体を起こす。ベッドには布団が一つしかなく、勿論その布団を一緒に使っているのでルナに掛かっていた布団も持ち上げられたため、ルナが身震いした。


 この世界は現在冬の初めといった感じの季節で朝は結構冷える。布団をかけ直してやろうとすると、手で制されて、


 「いいよ、私も起きるから」


 「別に寝ててもいいんだぞ?」


 「アヤトくんが起きるなら私も起きる。一秒でも長く一緒にいたいから」


 「そうか」


 そんな恥ずかしいセリフをよく恥ずかしげもなく言えるな。


 と、思いながらも、頬が緩んでいることには気付かなかった。


 ジーナさんに茶化されながら朝食をとり、一度部屋に戻った。別に特に持ち物もないのに部屋に戻ったことを疑問に思いルナが尋ねてきた。


 「どうして部屋に戻ったの?」


 部屋の隅には昨日買った魔法剣が置いてあるが、今日は使うつもりがないことをルナは知っているので、本当に何故か分からないといった顔だ。ちなみに帯剣ベルトを買うのを忘れていたので今日はそれを買いに行くと話していた。


 まあ分からなくてもしょうがない、というか分かられてたまるもんか。


 「ルナ、少し部屋を出ていてくれないか?」


 ルナは聡明な子だ。俺が真剣な顔をして真面目に頼んでいることが分かったんだろう。


 「分かった」


 ルナは素直に部屋を出ていってくれた。こういう聞き分けがいいところは十歳らしくないとは思うが今はそれがとても助かるので本当にありがたい。


 「さて、気は進まないが、しょうがない」


 (駄女神、聞こえるか?)


 『駄女神言うな!』


 脳内に直接大音量で美声が聞こえてくる。脳内で大音量ってなんだろう?でもそれ以外表しかたは思いつかない。脳内で大音量なのだ。


 (うるさいな、静かにしろ脳内じゃ耳はふさげないんだ)


 うるさいと言ってもなまじ美声なおかげで不快には感じない。


 『駄女神って言うのをやめればいいじゃん!』


 (うるさいってんだよ!じゃあ名前は!?)


 『あ、そういえば名乗ってなかったね。私はこの世界とこの世界に連結している次元世界の管理者、本名は人には聞こえないし発音できないけど、この世界の宗教は私を祀っていてそこで呼ばれてるのはリアーナって名前だよ』


 (随分と人間臭い名前だな)


 『本名とは大分違うけど限りなく人間の名前に近くしたのがこの名前なんだよ』


 (そうか、まあそんなことはどうでもいいんだが・・・)


 『どうでもいいって何よ!君が聞いてきたんでしょう‼」


 (お前がうるさいから仕方なくな)


 『私女神なんだよ!なんでそんなに物怖じしないの!?』


 (おいおい駄を忘れちゃダメだろ)


 『やかましい!』


 (お前のほうがやかましいわ・・・はあ、無駄な時間取らせんな。聞きたいことがある)


 『人にものを頼む態度じゃないよね』


 (人じゃないじゃん。駄女神じゃん)


 『尚更でしょ!』


 (ああもう、わかったから、頭の中で叫ぶな。じゃあリアーナ聞きたいことがあるから教えてくれ)


 『鑑定すれば私に聞かなくても何とかなるんじゃないのー?』


 (文章では要領を得ないことがあるからな。聞いた方が早い)


 妥協点だと思ったのかリアーナは一瞬呆れの感情を見せたがすぐに聞く姿勢に入ったようだ。


 (まず一つ目だ、スキル『ジョブチェンジ』ってのは何だ?)


 『言葉通りジョブをチェンジできるスキルだよ』


 (チェンジされたジョブはどうなる?)


 『レベルや形態をそのまま保存された状態で残って、次に『ジョブチェンジ』でそのジョブに変更した時そのまま反映されるよ。これが『ジョブチェンジ』最大の特徴だね。『ジョブチェンジ』がなくてもジョブの変更は出来るんだけど、そのジョブのレベルや形態はリセットされるんだ』


 (ちょ、ちょっと待てレベルは分かるが形態って何のことだ?)


 『形態っていうのは、通知の中に進化っていうのがあったでしょ?』


 (ああ、聞きたいことの一つだ)


 『じゃあ進化、最終進化の説明をしよう。まず進化というのは最終進化までの過程を表すよ。ジョブを一定のレベルまで上げると上位ジョブにランクアップするんだ。例えば『魔法師』だとレベルを30にすると『賢者』に進化する。そして『賢者』をレベル50にすると最終進化の『大賢者』になる。全てのジョブは進化がレベル30、最終進化がレベル50って感じだね。単純計算すれば分かると思うけど最終進化まで行くにはレベルを400上げなければならない、これは常人にできることじゃないのは分かるよね?だってSランク、つまり人外と呼ばれる領域までそこ一本に振り続けなきゃいけないんだからね。レベルを400上げるというだけで相当な年数がかかるのに一つのジョブにジョブの強化を全て振り込まなきゃいけないから最終進化まで行った人はそれだけで歴史に名を刻むんだよ』


 これは情報の秘匿が最優先になりそうだ。これからも俺は勝手にレベルアップしていくだろうから最終進化を幾つか獲得することだろう。というかSランクの平均レベルは約500なのか。


 (状態というのはジョブの名称ということでいいんだな?)


 『ざっくり言うとそうだね」


 (スキルの強化はどうなんだ)


 『スキルは、進化は無しでレベル50が最高だよ」


 (そうか、じゃあ次は『称号』だ。『称号』には何か意味があるのか?)


 『うーん、あるものと無いものがあるんだよねー。例えば『転生者』はとくに何の意味もないよ。でも『人域の踏破者』は基礎能力値が2倍になるという効果があるんだ』


 (なるほど、Aランク冒険者から格が違うのはそういうことか。じゃあ『女神の加護』はどういう効果があるんだ?)


 『よくぞ聞いてくれた!『女神の加護』とは、私リアーナこと女神が直々に与える加護のことなのです』


 (んなこた見りゃ分かる)


 『ふっふっふ、効果を聞いて崇め奉るがいい!効果は状態異常完全無効、必要経験値十分の一、スキル『女神降臨』獲得、どうだ!素晴らしいだろう!』


 (セリフが悪役っぽいんだが。いや、そんなことは置いといて、使えねーな『女神の加護』状態異常完全無効ってたぶん僧侶の最終進化についてるだろ。必要経験値十分の一は結構いいのかもしれないがこれ以上チート度が増しても情報の秘匿が厄介になるだけだからな。スキルの『女神降臨』に関してはいつ使うんだよこれこそ情報の秘匿なんて出来ねーよ)


 『なん、だと』


 (どこかで聞いたようなセリフ言ってんじゃねーよ。はあ、もういいや、やっぱ後は鑑定で見るわ。じゃあな)


 『あっ、ちょ、まっ、』


 ぶつっと前と同じように何かが切れるおとがしてリアーナの声が聞こえなくなった。

 

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