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あっ、これ最強だわ  作者: 白銀次
第一章 リルクの街
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彼女と

俺は今ルナとリルクの街を歩いている。


 特に用事がある訳でもない。ルナが突然デートしたい、と言ってきたから目的もなくただ街を歩いているだけ。


 デートと言っても彼女いない歴=年齢の俺であったためなにをしたらいいのか分からず、ルナと手は繋いでいるもののそれだけである。


 「なあルナ、デートって何をするんだ?」


 さっきからずっと無言で、なんか気まずくなってきたのでストレートに聞いてみた。


 「さあ、何をするんだろうね?私も分かんないや」


 分からないのかよ!じゃあなんでデートしようなんて言い出したんだ?


 「でもね、デートで何をするかなんてのは分からないけど、私はアヤトくんとこうして手を繋いで一緒に街を歩いてるだけでとっても幸せなの」


 微笑みながらそう言ってくるルナに俺はつい見惚れてしまった。


 「どうしたの?」


 「い、いや、何でもない」


 デートで何をするかなんて分からない、でも確かに一緒にいるだけで幸せというのは同じ気持ちなので分かる。


 いつか好きになる。と思って交際を受け入れたのに、俺はもうルナの事が好きなんだろうな。理由は分からない。でも決して顔だけじゃないと思う。それだけは、分からないはずの気持ちに確信を持てた。


 ・・・


 日が傾くまで街を歩いて俺達は宿に帰った。


 今は宿の部屋でごろんとしている(宿屋代はちゃんと払った)。ルナも一緒だ。


 さて、グリフォン討伐前にやっとかないとな。


 体を起こして唱える。


 「ステータス」


 声に反応してルナも体を起こして後ろからウィンドウを覗いてくる。


 が、ステータスは他人には見えないようになっている。でも、可視設定にもできるので可視設定にする。


 可視設定に変更した瞬間ルナが驚きの声を上げた。


 「レベル388!?アヤトくんって何歳なの!?」


 「記憶喪失って昨日話しただろ?名前以外何も覚えてないんだって」


 「そうだったねごめん」


 ルナが申し訳なさそうな顔をして俯く。


 「気にするな。覚えていないということは逆に悲しむ要素もないんだ。そんな顔をしないでくれ。ルナが笑っていないと俺は悲しくなる。ルナは唯一信頼できる人間であり、パートナーなんだから」


 そう言って笑いかける。まるでたらしのようなセリフだなと思いながらも本心なのでそのまま伝える。


 「うん!」


 ルナは笑顔でうなずいてくれた。


 俺はそれに笑い返すと視線をウィンドウに戻す。


 「それと、レベルの話だが・・・」


 ルナになら話してもいいだろう。我ながらなぜ出会って一日しか経っていない相手をここまで信用できるのかは分からないが、ルナなら大丈夫だろうと思った。


 「俺のレベルは俺が見た目以上の年齢というわけではなく、二つのスキルのおかげのようだ」


 「スキル?」


 不思議そうな顔をするルナに頷いてウィンドウがよく見えるように、体をずらす。


 「見えるか?この二つのスキルだ」


 「・・・?なんて書いてあるの?読めないよ?」


 「読めない?なんで読めないんだ?」


 「だって私の知ってる文字じゃないもん」


 ああ、そうか。このウィンドウに書かれている文字は全部日本語で書かれているんだ。この世界の住人であるルナに読めるわけがないのか。


 「なるほど。確かにこちらの文字とは確かに違うな。気付かなかった」


 もちろん馬鹿正直に日本語だなどと答えるわけがない。正直転生してきたことは生涯言うつもりはない。どうしても言わなければならない場合は別だが、転生してきたことを言わなければ切り抜けられない状況などほとんど考えられない。


 「あ!じゃあこれがアヤトくんの母国語ってことじゃない?」


 なるほどそういう考えはなかったな。いや、まあ確かに母国語だけど。そういうことにすれば記憶喪失の信憑性が上がるな。


 「そうかもしれないな。じゃあこれは自分を見つける手掛かりとして頭の中に入れておくか」


 まあ、日本語を使っている国なんてありゃしないだろうがな。


 「とりあえずもうそれは置いておこう。スキルの事だが俺は『魔素⇨エネルギー自動変換効率UP』というスキルと『エネルギー⇨経験値自動変換』というスキルを持っている」


 「・・・それって、そのスキルを持っているだけでレベルが上がっていくっていうこと?」


 「ああ、その通りだ。さすがだなルナ頭がよくて助かる」


 「えへへ」


 ほめるとルナは少し頬を赤らめて恥ずかしそうに笑った。


 元気いっぱいの笑顔もいいが、こうして恥ずかしがっているのも可愛い。


 「ちなみにルナのステータスはどうなっているんだ?」


 「私の?全然普通だけど?」


 「見せてくれ」


 「ステータス」


 Lv121 ルナ

 HP12100/12100 MP6050/6050

 スキル

 『洗濯』 『裁縫』 『料理』 『掃除』 『体術』


 ジョブ

 『平民』 『洗濯係』 『裁縫2』 『料理人2』 『清掃人2』 『拳闘士2』


 「『拳闘士』を取っているのか。戦えるというのはこういうことか」


 「うん、大抵の人は自分の身を守るために道具がいらない『拳闘士』のジョブを持ってるよ。私なんかはここのお客さんの相手をしないといけなかったから尚更ね。冒険者は荒くれものが多いから」


 「なるほどな」


 これを見た感じやはりレベルが5上がる毎にジョブを一回強化出来るようだな。


 「じゃあやるか」


 「やるって何を?」


 ルナが聞いてくるが俺はこう答えるしかない。


 「いろいろだよ」


 どうなるか分からないからな。


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