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あっ、これ最強だわ  作者: 白銀次
第一章 リルクの街
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指名依頼

 「魔物の討伐だと?そんなものはそこら辺の冒険者に言えばいいじゃないか。・・・いや、そこら辺の冒険者には頼めないことだから俺に言ってるんだろうけど」


 「まさにその通りだね。君じゃないと無理なんだ」


 「とりあえず聞くが、あんたは俺の実力・・・レベルを知っていると考えていいんだな?」


 「うん、そう考えてもらって構わないよ」


 明言はしないか。とりあえず『鑑定』かそれに似た何かのスキルを持っていると考えていいだろう。もしくは、実力が測れるほどの実力を持っているか。今の俺では『偽装』が掛かっているのか『鑑定』しても名前以外は何も見えなかった。


 「そうか、・・・で、何を討伐してほしいんだ?」


 「ああ魔物の名称はグリフォン。Aランク級の魔物だ」


 へぇーグリフォンかこれまた有名な魔物だ。というか異世界に来て最初に戦う魔物がグリフォンになるかもしれんのか。まあやるかどうかはこちらのメリット次第だな。


 「Aランク級ねえー。俺はEランクだが?システム的にAランクの魔物の討伐依頼を受けるのは無理なんじゃないか?」


 「いいや、可能だよ。指名依頼ということにすればね」


 「指名依頼?」


 「指名依頼っていうのは、文字通り指名した人に依頼をするシステムさ。指名依頼になると指名された人のランクを無視した依頼を頼むことが出来る。それに、普通の依頼より成功報酬が高くなる」


 なるほど、メリット一つ目だな。


 「だが、グリフォンは強いんだろう?それだけじゃ俺のメリットが少なすぎる」


 「そうだね。だからこうしよう。まず一つ目のメリット、報酬は通常のグリフォン討伐依頼の1.5倍。二つ目が、Bランクへの昇格。三つ目は、貸し一つでどうだい?」


 「結構大盤振る舞いだな。グリフォンってそんなに強いのか?」


 「強いよ。このギルドで一番強い「血の結束」っていうBランク三人Cランク二人のパーティーでも持って十分ってところかな?」


 「それ本当に俺でいいのか?負けるかもだぞ?」


 「君の実力なら問題ないよ。Aランク冒険者なら一人で勝てる相手だからね」


 Aランク冒険者ってそんなに強いのか。


 「ちなみに君はSランクってところじゃないけど、Aランク冒険者の大抵には勝てるよ。冒険者ランクごとの平均レベルっていうのは、Fランクが約120、Eランクが約130、Dランクが約140、Cランクが約150、Bランクが文字通りレベルが変わって約200、Aランクもこれまたレベルが変わって約300ってところだね。君も300は超えているだろう?」


 「まあな・・・じゃあ最後の質問だ。何故あんたがやらない?あんた自身がやれば俺に何かを渡す、ましてや貸しを作る必要なんていらないだろう?」


 「ギルドマスターっていうのはね、冒険者ギルドを管理する者ではあるんだけど、街を守る者でもあるんだ。ギルドマスターは街になにかあった時の最後の要となる存在なんだ。だから滅多に街を空けることが出来ない、もし空けるとすれば王宮から直接の呼び出しがあった時かもしくは街にAランクの冒険者が数人いた時くらいなんだよ」


 「そうか、分かった。グリフォン討伐引き受けよう。期日と場所を教えてくれ」


 「ありがとう。期日は今日から一週間以内、場所はシュベルク草原だよ」


 「草原?グリフォンが草原にいるのか?というかそもそもなんでグリフォンを討伐するんだ」


 そういえばそこらへんは全く考えていなかった。


 「討伐する理由は街道を通っている馬車を襲うからだよ。それと、グリフォンは草原にいるものだよ?逆に草原じゃなかったらどこにいるんだい?」


 「え、そりゃあ森じゃないのか?」


 「森はむしろグリフォンが嫌う場所だよ?うるさいし動物が鬱陶しいとか」


 「え、そうなのか?じゃあエサは?」


 「エサ?グリフォンみたいな高位ランクの魔物がエサを必要としないのは常識でしょ?」


 そうなのか。常識でしょ?とか言われても知らんし。


 「でも、だったらなんで馬車を襲うんだ?エサが必要ないなら馬車を襲う必要がないと思うんだが?」


 「それは、街道がグリフォンの縄張りに入ってるからだよ」


 「なるほど、そういうことか。分かった。一週間以内に討伐してこよう。グリフォンの死体を持ってきて依頼完了でいいな?」


 「うんそれで構わないよ。あ、それとこれ、前金だよ」


 そう言ってフレリックは大金貨一枚を渡してきた。


 「多くないか?」


 「いいや?グリフォン討伐報酬に比べたらはした金だよ」


 グリフォン討伐報酬どんだけなんだよ!


 「それに、グリフォンの死体を売ったら討伐報酬とほぼ同額になるよ」


 グリフォンやべー!俺倒して持って帰って来たら暗殺とかされないかな?怖くなってきたわ!


 「そ、そうなのか。じゃあありがたく使わせてもらう」


 「うん、期待しているよ」


 フレリックの返事を聞いてから俺はルナと一緒に部屋を出た。


 そういえばルナ一言も喋らなかったな。何でだろう?

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