第96話
「今日の予定は.....ゴーランさんがエリックに回復魔法を教えてくれるんだったか.....今日はそれだけか。じゃあ午後からは串肉屋のおっちゃん.....もとい、バロンに会いに行くか。明日は特に予定はなかったよな.....あ、いや。ルナ達と冒険者の仕事をこなすんだったな」
俺は歩きながらこの休日の2日間の予定を頭に思い浮かべていた。
「とりあえずエリーナ校長に会いに行ってゴーランさんの授業をどこで受けるか決めないとな」
そして充は少しだけ、歩くスピードを早めた。
俺は校長室の前で立ちどまり、この扉をノックする。
「失礼するぞ。エリーナ校長、今日のゴーランさんの特別授業のことで話が.....っと、もう居たのか」
扉を開けると既にゴーランさんが来ていたようで、二人とも部屋のソファに腰を落としていた。
「ミツルさん、おはようございます。つい先程お見えになったばかりですよ」
「これはこれはミツルさん、今日はお世話になります」
「いやいや、お世話になるのはこっちの方だろ。今日はよろしく頼む。授業ことだがどこで授業をしたいとか希望はあるか?あれば極力望み通りにするが.....」
ゴーランさんは少しの間顎に手を当てて考えた後口を開いた。
「では、まずは普通に基礎から教えるので教室で。後半はより実践に取り入れていけるように教えるのでどこか動ける場所だと有難いのですが」
「わかった。じゃあエリーナ校長、訓練場を使えるようにできるか?」
「ええ、お安い御用ですよ」
「では早速授業を始めましょう。エリック君というのはどこに?」
「教室にいるので呼んで来る。少し待っててくれ」
俺はそう言うと時空魔法で1年Sクラスにワープゲートを繋げた。
「エリックー、今日はお前はこっちだ。このゲート通ってこっちに来い」
エリックは走ってこちらに近づいてきた。
「ミツル先生!?何やってんですか!?」
「とりあえずこっちだ」
俺は近くにやってきたエリックの手を取り、ゲートをくぐらせ、ゲートを閉じた。
「驚いた.....時空魔法も使えたのですね」
「あぁ.....いや、まぁな.....こほん、こちらがエリックだ。今日はご指導のほどよろしくお願いします。エリックも自己紹介と挨拶だ」
「あっ、はい!俺はエリックです!憧れのゴーランさんに回復魔法を教えてもらえるなんて光栄です!今日はよろしくお願いします!」
「こちらこそよろしく頼むよ。エリック君」
両方の挨拶が済んだのを確認して俺は別の部屋に移動するように促した。
「じゃあ空き教室に行くか。エリーナ校長も仕事頑張ってくれ」
「頑張りますよぉー.....」
こうして俺達は校長室をでて空き教室に向かった。




