第93話
ふわっとした感覚の後に地に足の着いた感触があった。
「ここは.....どこだ?」
うっすらと目を開けてみる。すると明るく、優しい明かりが目に飛び込んでくる。隣ではライリーが目をぎゅっと瞑っている。どうやら俺とライリーが穴に飛び込んだ場所に転移したようだ。
「ライリー、着いたよ。俺達が穴に飛び込んだ所に転移したみたいだ」
ライリーは充の声を聞き、恐る恐る目を開ける。そして、大きく息を吐いた。
「はぁ.....良かったです。無事帰って来れましたね!」
「そうだな。帰って来れて本当によかった。そう言えばライリー、試練を突破した訳だけど新しい属性は試さなくていいのか?」
「試練.....?属性.....はっ!そう言えば試練を突破したから闇、光の属性が増えてるかも!えーとえーと!光と闇の簡単な魔法は.....ライト!」
ライリーがそう唱えると俺の目の前に小さな光球がうまれた。
「やったな、ライリー。無事試練は突破できたみたいだぞ」
「や.....やりました!頑張りました!僕の今までの苦労は全部無駄じゃなかったんです!」
ライリーは目を潤ませながら小さくガッツポーズをとった。
「先生、僕もっとがんばります!先生みたいになれるように!」
「俺を目標にするのか?不便なことも多いぞ。手加減しなきゃいけなかったりな。まぁ、頑張ることはいい事だし、しっかりこれからも頑張ってくれ」
「もちろんです!」
しっかりこれからも精進してくれるなら俺も確率変動者を使った甲斐があるというものだ。
「一応、ステータス確認してみるか?」
「あ、はい!お願いします!」
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エミュートレス・ライリー(12)
レベル ・・・28
HP ・・・20,690/20,690
物攻・・・12,060
魔攻・・・99,050
魔力・・・99,010/99,050
防御力・・・9,000
俊敏・・・13,500
属性値
火・・・150,000
水・・・150,000
風・・・150,000
土・・・150,000
光・・・150,000
闇・・・150,000
スキル
複合魔法
上級四属性魔法
ナイフの心得
投げナイフの心得
加護
属性神の加護+256
称号
挑み続ける者
??の観察対象
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充は一通り音読し、ライリーに伝えた。
「ステータスは属性が増えただけですけど称号が変わってますね」
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挑み続ける者
試練を超えてなお立ちはだかる困難に挑み続ける者へ尊敬の念とともにこの称号を送る
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「思ったんだがこの称号って誰からもらってるんだ?鑑定結果がだいぶ上から目線なんだが」
「さぁ?だれでしょうか、神様.....とか?」
ライリーは何となく冗談めかしてそう言ったが、本物を知っているから何となく否定しにくい。俺はこの話は置いといて次の称号を鑑定してみることにする。
「次の称号を見てみるぞ」
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??の観察対象
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「鑑定も万能じゃないんだなぁ.....」
「ま、まぁ、ここまでわかればかなり有能なスキルであることには間違いないですよね」
「そうだな.....っと、そろそろ集合時間になるから戻らなきゃな」
俺がそう言って集合場所に戻ろうとすると、ライリーはクスッと笑い、
「ふふ、時間に遅れたらギリギリ不思議先生のあだ名が定着しちゃいますよ?」
「それは嫌だな.....急ごうか」
俺はライリーとの距離が少し縮まったようで少し嬉しく感じた。




