第90話
ライリーが戦闘をはじめてから1時間ほどが経っていた。
「俺ってこんなに弱点なかったのか.....」
俺は未だに自分の弱点を探していたが、自分の弱点が無いことに頭を悩ませていた。
「高いステータスがこんな所で仇になるとは.....なにか打開策を.....」
とは言っても俺の魔法攻撃では俺の防御を貫通することが出来ずにダメージがないらしいので慌てる必要もなく、さらにライリーが戦っている俺の偽物は俺には攻撃してこないらしい。
「んー.....全く同じだもんなぁ。違うのは色とあとは.....武器くらい.....あっ、そう言えば俺のあの武器使えば倒せるんじゃね?」
俺の武器2本の性能は魔力を吸い取る能力、そして属性値解放がある。
「ライリー!できるだけ黒い方の剣で攻撃してくれ!そいつには魔力を吸い取る効果があるから魔力切れを狙えるかもしれない!」
「わかりましたっ!やってみます!」
ライリーは偽物の魔法攻撃では自分にダメージが入らないことを知っているので飛んでくる魔法を気にせずに偽物の懐に潜り込み、剣を振るった。双剣術は苦手らしく朧月は腰に差し込まれたままだった。
そして数分後、ようやく魔法を使わなくなり剣に対して拳で挑んでくるようになった。充の防御力が馬鹿みたいに高すぎてそれで勝負が成り立つのだから不思議だ。
「よし、魔力が切れたな。ライリー!次に偽物に近づいた時その白い方の剣に持ち替えて、『風属性全開放』って言うんだ!」
属性解放は自身の属性値を消費して魔法よりも協力な属性攻撃を放つ技だ。さらに消費した属性値に依存し、威力が上昇する。正直、約10億なんて属性値をぶっぱなしたらどうなるか分からないが、俺の防御力を貫通できる数字も分からない。なので今回は全部解放することにした。
「わっ、分かりました!次のタイミングで実行します!」
ライリーが俺の属性値を消費することを知ってしまうと属性解放を躊躇する恐れがある。なので今回はライリーにはそのことを黙って使ってもらうことにした。どうせ少しレベルが上がればまたカンストするだろうし、なんなら操作のスキルで属性値をほかの属性値から持ってくればいいだけの話だ。
そうこう考えているとライリーの体が偽物に肉薄しそして、
「『風属性全開放』!!」
ライリーがそう叫ぶ声が聞こえ、俺の意識はそこで途切れた。




