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属性値チートで異世界無双  作者: 陽兎月
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第9話

昨日投稿出来ずすみません!活動報告でも書いた通り具合が悪かったので1日休ませていただきました。

これからは普通に投稿していくのでよろしくお願いします!

私が目を覚ました時目に入ってきた光景は見たことの無い天井だった。


「あれ.....ここは.......?」


「リン!!!!目が覚めたのね!私が誰か分かる!?」


「テル.....?何をそんなに興奮してるの.....?」


「リン.....良かったよぉぉぉ!!!」


「テル痛いよ...」


 一体何がどうしたというのだろうか。少しだけ頭がぼーっとするけども.....


「何があったの?テル?」


「覚えてない!?ポイズンフロッグ討伐に行っている時にリンはデスポイズンフロッグの毒を食らっちゃったの!」


 .....思い出した。後ろから物音がして、振り返るとそこには巨大なカエルがおり、変な液体をかけられたと思うとその瞬間意識が遠のいていった。


「なんで私生きてるの?」


「それは、解毒魔法をかけてくれる人がいたの!」


「解毒魔法って.....お金は!?お金はどうしたの!?」


「お金は要求されなかったの」


「されなかった!?そんな親切なひといるの?」


「普通はとてつもないお金を要求されるもんねぇ。でもほら、あの宿屋で会ったミツルっていう子が直してくれたの!」


 あの少年が...私が呆然としている時、扉がノックされた。


「失礼しまーす.....っと、調子はどうだ?」


 その人はそういうと部屋に入ってきた。


「あっ、ミツルさん!」


 そこに居たのはミツルだった。


「あっ、あの...」


 私は元々あまり人と話すのが得意ではないので、感謝を伝えたいのだが、うまく言葉にできない。


「えーっとだな.....一応回復魔法をかけた側としてはそっちの容態を聞きたい訳だが.....どうだ?」


「あ、あのっ、あのあの」


 言葉にしたいのに言葉が出てこない。


「ん?大丈夫か?顔も赤いしまだ毒が残って熱が出てるんじゃないか?」


 すると突然私の額に手を当ててきた。


「はっはわわわ!」


 とても変な声を上げてしまい、恥ずかしくなった私は布団に潜って黙り込んでしまった。そして、そのまましばらくテルとミツルが会話したあとミツルは帰ってしまった。


「.....帰った?」


「帰ったよー」


 私はほっと息を吐いて、心を落ち着ける。


「というかリン、ミツルのこと好きでしょ?」


「なっ!?なわけないじゃん!少しだけあの人の顔を見ると心拍数が上がるだけだし!」


「それ好きってことじゃん...」


 テルがとてもニヤニヤしている。


「ほんとに違うんだってぇー!!!!!」


 そして、今夜はここに泊まることになったらしく、まだ日が沈んでないが、疲れが溜まっていたのかすっと眠りについた。




ーーーーーーーーーーーーーーー



ここはアスメル王国の中央にある王城。

 とある部屋の扉がノックされた。


「入れ」


 その聞くだけで威厳があると分かる声が扉の向こうからきこえ、扉をノックした者は少し焦った様子で扉を開ける。


 声の印象通りの見た目をしているその男は、少しだけやつれているように見える。


「陛下!王女殿下の病が治るかも知れません!」


「何?詳しく話してみよ!」


「はっ!先日我が国の冒険者ギルドでデスポイズンフロッグという魔物の猛毒に侵された冒険者を解毒魔法をかけて治した者がいるらしいのです!」


「解毒魔法?そんなもの使える者なぞ大量に見てきた!だが治らなかった!」


「陛下。最後までお聞きください。その冒険者は、ギルドマスターと戦闘後瀕死のギルドマスターを初級魔法で完治させたらしいのです」


「......やらないよりはマシか。その者に指名依頼を出すのだ。もちろん秘密裏にな」


「はっ!」


 扉がしまってから王はそっと息を吐いた。


「必ずや何とかして見せるからな......ルナリア...」


 こうして充の知らない所で厄介事が舞い込んでくることが決まったのである。


 ーーーーーーーーーーーーーー


 充は宿に戻っている途中、


「そう言えばあまりにも早く依頼を達成しすぎてまだまだ時間を持て余してるんだよなぁ」


 どうしたものか。と充は考える。


「そう言えば双剣術士のジョブがあるからこの剣と同じくらいの重さ、長さの剣がもう1本欲しいな......まぁそうなると行くところは一つだよな」


 俺は今日2回目のあのドワーフの武器屋に足を向けた。


(そう言えばあのドワーフのおっさん多分俺の名前は知ってるけどおれはあのおっさんの名前知らないよな)


 まぁ聞けばいいか。そうこう考えているうちに

 武器屋についた。


「お邪魔しまーす。おっさんいるかー?」


「おお、充か!顔出せとは言ったがこんな早く来るとはなぁ」


「あぁ、ジョブに双剣術士があるんだが剣が1本しか無くてな、もう1本欲しいなと思って顔だした次第だ。もちろん今度は金払うからさ。あ、それとおっさんの名前ってなんて言うんだ?」


 金ならあのゴブリンキングの王冠を売った時に、金貨70枚で売れて、宿屋やらで少し使ったが金貨69枚はある。やはり高い宿屋に止まらなくてよかった。


「そう言えば名乗ってなかったな。わしの名前はゴルガじゃ覚えとけ。で、話を戻すが、わしが適当に見繕って、気に入ったものを買うのはどうだ?ちなみに予算はどれ位だ?」


 少し余裕を持たせた方がいいな。


「金貨50で頼む」


「わかった。じゃあ少し待っててくれ」


「じゃあ俺も適当に見て回ってるわ」


「気になるものがあったら声をかけてくれ」


 俺はしばらく店内をうろうろし、気になる剣を見つけた。それはまるで今俺が持っている黒竜の逆鱗から作られたこの剣とは対象的な、真っ白な剣だった。値段も金貨30枚と安めだ。


「ミツル!オススメ5本が用意出来たぞ.....っとそれが気になるか?」


「あ、あぁまあな」


「それは黒竜と同時討伐された白竜の逆鱗から作られた一品じゃ。」


「逆鱗?じゃあなんでこんな安いんだ?」


「それはのぅ.....その白竜の逆鱗から作られた剣.....朧月というが、付与効果があるのかすら分からなくて、安くしてあるのじゃ。」


「効果が分からない?」


 鑑定で分かるんじゃないのか?


(鑑定!)


 ーーーーーーーーーー


 銘・・・朧月


 効果(隠蔽状態)


 使用者の攻撃力+2,000

 属性解放


 ーーーーーーーーーー


 俺はこれほど運命だと思ったのは生きてきて初めてかもしれない。いや、いっかい死んでるな。今まで効果がいまいち分からなかったのはこの隠蔽状態のせいだな。


「ゴルガさん......俺この剣を買うわ」


「いいのか?そんな物を買ってくれるならこっちはありがたい限りじゃが」


「おう。じゃあこれ金貨30枚な」


「......確かに30枚受け取った」


「じゃ!また来るわ!」


 そう言って俺は店を出た。さっき買ったばかりの剣を腰にさして。


(今度属性解放がどんなもんか使ってみないとな)


 そろそろ日も傾いてきた。


(やっぱあの店はいいな!)


 充は明日を楽しみに思いながら、宿に戻っていった。

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