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属性値チートで異世界無双  作者: 陽兎月
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第58話

 保健室へと向かう途中でエリーナ校長とすれ違い、今の状況を説明した。


「私を誰だと思ってるんです?校長ですよ?性別くらい把握してます.....とりあえずミツルさんがいって落ち着かせてあげてください。それまでは私が代わりに授業を受け持ちますが.....私は時空魔法を使えないので生徒同士で模擬戦させてればいいですか?」


「すみません、エリーナ校長、ありがとうございます」


 充がその場から駆け足で離れようとすると、エリーナ校長は思い出したように声をかけた。


「アイシャさんを保健室へ着替えをもたせて行かせるので着替えの心配はしなくていいですよ」


 充はその言葉を聞き、一応国王の娘なのにそんな扱いでいいのか、と一瞬思ったがここでは一生徒だということを思い出した。


「分かりました。では後はお願いします」


 俺は軽く礼をすると早足で保健室へと向かう。



 保健室の前に着いた。俺はコンコンと二回ノックをして返事を待つ。


「だ、誰ですか.....?」


 扉の向こうから不安げな声が聞こえる。


「ミツルだ。さっきはごめんな、とりあえず入っていいか?」


「え、ちょっと待ってください!」


 そう言うと同時に保健室の中から音が聞こえてくる。


「い、いいですよ」


 その言葉を聞いた充は扉に手をかけ中に入る。するとそこに居たのは保健室のベッドの布団で体を隠したライリーだった。


「よかった、しっかり隠してたな。もう少ししたらアイシャが服を持ってきてくれるからな」


「はい...、先生は何をしにここへ?」


「うーん.....一応怪我をしてないかと、さっきの魔法のことを聞きたくてな」


 そう言いつつ充は確認の意を込めて視線を送る。すると、ライリーは顔をそむけながら、


「そういう事なら.....えーと、特に怪我などはしてないですね。

 あとあの魔法は.....異なる属性魔法の並列展開の練習にある程度慣れてきた時にふと、閃いたんです。並列展開を並列化すればもっと多くの魔法を展開できるのでは?と、そして出来たのがあれですね」


「ふむ、並列展開を並列化する.....か。なかなか面白い発想をするなぁ」


 充はそれを聞いてから掌の上で魔力を集めていく。


「あの、ミツル先生?魔力集めすぎでは.....?

 それに何をしようとしてるんです?」


「ん?そうか、集めすぎか、制御できるからいいかと思ったんだがここら辺にしておくか」


 充はその集めた魔力を四等分にし、

 それぞれを火・水・土・風の属性に切り替える。


「.....デタラメですね。無詠唱でこんな複雑なことを.....」


「そうかもな、否定はしないぞ」


 そしてその四属性をひとつの塊にして行く。イメージするのははるか遠くの記憶の高校生時代にやった化学の授業だ。二酸化炭素ならCO2、水ならH2O、そんな感じで四属性を結合させていく。

 最初は互いに喧嘩し合っていた感じがするが、しばらくするとそれぞれが絶妙なバランスで融け合っていく。


「うん、こんな感じか、少しやり方は違うけどな。

 後はこれに攻撃の指向性を持たせてやればさっきの魔法と同じものができる」


「僕が凄い時間をかけて作った魔法が一瞬で.....」


 ライリーくん.....いや、ちゃんだった。ライリーちゃんは少し呆れたような顔をして俺にジト目を向けてくる。


「えっとさ、とりあえずこのことは置いとくんだが、ライリーは男の子として扱って欲しいのか?一人称が僕だし制服はスカートじゃなくてズボンだったし。

 こう言っちゃ悪いけど間違われても仕方ないぞ?」


 俺は思ったことをそのままぶっちゃけたがライリーは特に気負う様子もなく、


「うーん、制服は一応スカートのものも持ってますし、一人称は家に僕以外女がいないから自然とこうなってしまったものなので.....先生の好きなように扱ってくれればいいですよ」


「うーん.....そうか、じゃあこれからはしっかり女の子として扱うからな」


「分かりました」


 このあと少し雑談をしているとアイシャが保健室に着替えを持ってきてくれた。


「ミツル?私に感謝の一言くらい言ってもいいんじゃないの?」


「アイシャ、ありがとう。じゃあ俺は着替える所を見る訳には行かないから部屋を出ていくぞ。

 ライリーは今はしっかり休んで次の授業には出れるようにするんだぞ」


「はい、分かりました!」


「じゃあ私も失礼するわね」


 そう言ってミツルとアイシャ二人で部屋を出る。


「そう言えばアイシャ、人見知りはどうしたんだ?」


 その言葉を聞いたアイシャもはっとした顔をした。


「あれ、そう言えばなんでだろ?治ったのかな?」


「あの人見知りはそう簡単に治らないだろ.....」


「そうよね.....もしかしたらミツルと一緒にいると緊張しないのかも!」


「それは無いな」


「なんでよ!」


 適当な会話をしながら二人は途中になっていた授業に戻って行った。

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