第51話
充がしばらくルナリアと他愛もないことを話しながらくつろいでいると、メイド3人と子供たちが料理を運んできた。
「家にあった食材を勝手に使わせていただきました」
「あれ、食材あったのか」
「私が買っておきました」
「そうか、ありがとう。だからルナはテルとリンとは別行動してたのか」
俺がルナリアに感謝を述べると、玄関から声が聞こえてくる。
「ただいまー」
「ミツルー!ただいまー!」
「た、ただいまー.....でいいのかな?」
「噂をすればってやつだな」
かなり疲れた様子のゼノと、もう既にここを家だと認識してくれているテルと、まだ遠慮がちなリンが帰ってきた。
「三人ともおかえり。もう夕飯にするから手を洗って着替えてきて。汚れたふくは洗面所に置いとけばいいから」
三人とも森の中を駆け回ったのだろう、服がかなり汚れている。
「了解よ」
「分かりました、では着替えてきますね」
「ミツル、先食べちゃダメだからね?」
そう言ってゼノは一階の奥、テルとリンは部屋がある二階へと軽い足取りで上がっていった。
数分後2人が帰ってきて四人のことを紹介したあと夕飯を食べる。
「よし、じゃあみんなで食べよう」
そう言うとみんなが席に座るが4人は立ったままだった。
「四人も早く座って?」
「いいえ、主と同じ机を囲むなど恐れ多いので結構です」
ルナリアにこっそり聞いてみる。
「そういうものなの?」
「そういうものです」
「んんん.....うん!よそはよそ!うちはうちだ!ここでは使用人もみんなで食卓を囲もう。これはこの家のルールだ。みんなしっかり守ってくれよ?」
子供たちが元気の良い返事をし、ゼノ達は軽く頷き、使用人達も苦笑しながら席に着いた。
「じゃあ、いただきます」
『いただきます』




