第45話
「はぁ、やはりお主は運がいいのじゃ」
「運がいい?凄まじく下がってるんだが.....大体半分くらいか?」
これでも全然強い部類に入るステータスなのでそこまで悲観することは無いのだが、充は何となく貯めていた金を大きな買い物で使ってしまったような喪失感に見舞われた。
「んー、ミツルさん本当に運がいいんですよ?」
「どういうことだ?」
「本当ならミツルさんは全ステータスが一桁とかになってもおかしくなかったんですよ。でもでも、属性値の数値が凄まじいのでほかのステータスをカバー出来たんですよ」
「そうなのか」
そう聞くと何だか運がよく思えてしまうから不思議だ。
「まぁ、とりあえずステータスは置いといて、だ。スキルが?になってるんだが?」
「これは進化の途中だからこうなってるだけですね。充さんの世界で3、4日位で神創スキルが発現すると思います」
「そうか、じゃあもう用事はないかな?ないなら早めに向こうの世界に戻りたいんだが」
「あ、ミツルさん待ってください、テトちゃんから一つだけ話があるんです」
「.....本当に言わなきゃダメなのかの?」
テトリはとても嫌そうな顔でメルリアにそう訊ねる。
それに対してメルリアはニッコリと微笑み、
「ダ・メ・で・す」
と、こういった。覚悟を決めたテトリは深呼吸をして充に向き直る。
「えっとじゃな.....お主がわらわの神格を上回ったのは先程話したな?」
「あぁ、それがどうした?」
「わらわは技能神じゃ、技能神というのはスキルを司る最上位の神じゃった。だがしかし、お主の能力神というのはさらにその上に当たる神でな.....おぬしが神創スキルを作れたのは能力神というブランドの影響も多少はあると思う」
「んーと、話が見えてこないんだが.....結局何が言いたいんだ?」
「だぁぁぁ!!わらわがおぬしの下に就くってことじゃ!」
「はっ?」
「だから!わらわが!おぬしの!下に!就くんじゃ!」
「え、それだけ?」
「それっ.....だ...け.....?」
これだけ勇気を出し、精一杯説明したのにそれだけ?と、言われたテトリはその場で固まってしまった。
「ふふふ、まぁ下に就いてもらってもやることは変わらないから気にする事はないんですけどね。テトちゃんはプライドが高いから.....」
「俺が特に何かをしなきゃ行けないわけじゃないんだな?」
「そうですね。あっ、そろそろここにいれる時間がおわりそうですね。テトちゃんには言っておくので、ではまた会いましょー」
メルリアがニコリと微笑みを向けた瞬間また意識が遠くなって行った。




