第35話
互いの自己紹介と、エリーナ校長の口止めが終わった充とアイシャはそのまま授業を受けることになる。
「えーと、本来は私が教える立場なんですけど多分私の講義よりもミツルさんにおそわる方が身になるので今回の授業は自習という名の教え合いをしてもらいます」
「はあ、分かりました」
それを聞いたアイシャは生返事を返す。
「じゃあ早速始めるか。そう言えばアイシャは何属性の魔法が使えるんだ?」
「えーと、まず基礎6属性でしょ、あとは氷属性を最近練習してるわ」
「お?そうなのか。てっきりエリーナ校長が器用貧乏になるからとか言っていたからその生徒のアイシャは1つか2つに絞っているのかと思ってた」
「普通ならそうするわね。でも私は特殊なスキルを持っているの」
「鑑定で見ていいか?」
「あら、鑑定が使えたのね。いいわよ」
最近この鑑定というスキルはあまり許可なしで使わない方がいいと思い始めてやむを得ない場合以外は許可を取るように心がけている。
(鑑定!)
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アイシャ=エスバレッタ (12)
レベル ・・・11
HP ・・・8,590/8,590
物攻・・・8,590
魔攻・・・8,590
魔力・・・8,590/8,590
防御力・・・8,590
俊敏・・・8,590
属性値
火・・・8,590
水・・・8,590
風・・・8,590
土・・・8,590
光・・・8,590
闇・・・8,590
スキル
一定化
6属性魔法
加護
魔法神の加護+4
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「おおう、これは何とも.....」
恐らくスキルのせいだろう。この一定化というスキルでステータスがかなり真っ平らにされている。
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一定化
ステータスの全ての数値を合計し、その平均値を再分配する。再分配時、成長限界による数値の上限を無視する。
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魔法神の加護
基礎6属性が完璧に操作できるようになる。+値が高いほど魔攻、魔力の成長にかなり補正がかかる。
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恐らく、この二つがあることによってこのハイレベルな平均値が出来上がったのだろう。
数値の高い魔攻、魔力を平均化してほかのステータスにも再分配するため、弱点のないステータスが出来上がっている。もし、この加護が無ければどれをとっても貧弱な弱々しいステータスになっていただろう。
「これのおかげで私は基本なんでも出来る。なんならあなたより強いかもよ?」
「うーん...いや、素直にすごいステータスだと思う。このスキルの何が利点って、属性値の限界を超えられる事だな」
エリーナ校長も言っていたが属性値にはステータスの成長限界というものがある。それを突破して上がっていくのだ。
「へぇ、属性値が重要って言うのはエリーナ校長から聞いていたのね。でも、私はまだこの属性値は多分上限じゃないと思うの。なんか、こう、レベルアップした時に空白があるような感じがするの」
ふむ、俺にはよくわからないがそのような感覚があるらしい。
「じゃあこんなところで座学するよりも魔物狩って経験値貯めた方が良さげだな。よし、今から魔物を狩りにいこう」
そう言って俺は立ち上がる。
「ちょ、ちょっと待って。今はいくら自習って言っても授業中よ!?」
その言葉を聞いたエリーナ校長は
「ふぁぁぁ、昨日の書類仕事で疲れちゃったわ。3時間くらい寝るからしっかりやるのよー」
と言って机につっぷした。大根役者丸出しな演技をありがとう。
「ほら、今が抜け出すチャンスだぞ!」
充はそう言ってアイシャの腕をつかみ強引に教室の外へ連れ出した。




