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属性値チートで異世界無双  作者: 陽兎月
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第24話

 次の朝、今日は世間的に休日であるため、窓の外を見ると人通りが昨日より多く感じる。


 この世界にはそれぞれ火・風・土・水・光・闇の日があってその周期を1週間と言うらしい。ちなみに今日は闇の日である。


 充は寝間着から着替え、いつものローブをはおると、リビングに向かった。


 リビングにつくとエリーナがいた。他のみんなはまだ起きてきていないようだ。


「おはよう。よく寝れたか?」


「あぁ、ミツルさんですか。すみません泊めてもらってしまって.....」


「気にしなくてもいい。それより調子悪そうだけど大丈夫か?」


「少し二日酔いの影響で頭痛いだけなので.....」


「二日酔い?解毒魔法かけてやろうか?」


「お願いします.....」


 アルコールは元々体に毒なので二日酔いは解毒魔法で治すことが出来る。


「リフレッシュ」


 今回は少し力加減というものを覚えた。


「ふぅ、ありがとうございます。治りました」


「おう、そう言えば昨日どこで寝たんだ?」


 もしこのリビングで寝てしまっていたのなら少々申し訳ない。


「えーっと......起きたら客室らしき所にいたんですよね」


 すると、後ろからいきなり声がしてきた。


「昨日はあの後私が重力魔法であなたを客室まで運んだわよ」


「あぁ、ゼノおはよう。ゼノが運んでくれたのか。というか重力魔法?」


「ゼノさんに運んでもらったんですね。ありがとうございます」


「いえ、気にしないで。重力魔法を使ったと言っても初歩の反重力を付与しただけよ」


「重力魔法.....面白そうだな。ゼノ、今日暇なら重力魔法を教えてくれないか?」


「いいわよ。どうせ暇だしね」


「ゼノさん!私もご一緒してよろしいですか!?」


「え、えぇ。いいわよ」


 ゼノは若干引き気味に頷いた。


「あ、エリーナ。俺はいつから教師をすればいいんだ?」


 エリーナはその言葉を聞いたあと少しの間考え、


「明日から出来ますか?」


 と言った。

 もちろん俺にそれを断る理由は無いので了承する。


「分かった。明日学園に......そう言えば昨日の件どうするんだ?」


 充はニヤニヤしながらエリーナに問う。


「昨日の件.....ですか?」


 どうやらエリーナは覚えてないようなので教えてあげることにした。


「ほら、俺と戦うってやつ」


 その言葉を聞いた瞬間エリーナは青ざめ、即座に手をバタバタとさせながら否定する。


「そんなこと言ったんですか!?無理無理!勝てませんよ!」


「なんでそう決めつけるんだ?」


 俺は自分の強さを知らないはずのエリーナが戦うことを拒否した理由が知りたかった。


「だって精霊さんがこの家に.....主にミツルさんの周囲に密集してるんですもん!勝てるわけないですよぅ.....」


「精霊......?」


 俺とゼノは二人揃って首をかしげた。


「えーっと?ひとつ聞いていいか?」


「何でしょう?」


「精霊?ナニソレオイシイノ?」


「美味しくないですよぅ!」


「すまん俺とゼノは精霊っていうものが良く分からないんだが......」


「あ、そうですよね。人族には見えないですよね」


「つまりエルフ族は見えると?」


 エリーナは唇に指を当て少し考えた後こう言った。


「んー.....半分正解で半分不正解です」


「というと?」


「エルフ族には素質あるものは精霊が見えたりします。ですが基本的に精霊を見れるのはハイエルフだけですね。ちなみに私は後者です」


「なるほどね。で、ミツルが強いのとなんの関係があるのよ?」


 ゼノが脱線しかけた話題を元に戻した。


「あぁ、そんな話でしたね。理由は簡単!属性値が高い人の元に精霊は集まり、属性値が高いということは魔法威力が高い!もし魔法が使えなくても武器に属性纏わせたりできますしね。あと、精霊気に入った人の魔法威力を上げてくれたりしますね」


「ふーん.....」


(あれ?でもおかしいぞ?確かドラゴン討伐した時にリンが属性値弱いからウォーロックはハズレ職とか言ってたよな?)


 充は属性値が異常なので、気にならないが普通はそうなのである。だけどエリーナはこの世界の人間だ。リンやテルなどと同じ考え方をしている方が自然だ。


 充は少しだけ情報を聞き出すことにした。


「でも属性値って大して役に立たないって言うのが常識だった気がするんだが?」


 エリーナは少し目を見開いてわたわたしていたが、急に落ち着いてこう言った。


「ミツルさんは明日から教師になるので言ってもいいでしょう........」


「というと?」


「つまりですね、最近の学園の教師陣の研究で属性値が有用だということが分かってきたんです」


(こいつ結構ボロボロ喋るなぁ)


「へぇ、で?具体的には?」


「属性値は人により上限値が決まっており、属性値の情報は属性攻撃の威力アップに直結するってことくらいですかね」


「なるほど。だから俺と戦っても勝てないと判断したんだな」


「はい.....」


「まぁ実の所俺に挑まなかったのは正解だな」


「ミツルさんて.....あんな術式使ったりなんなんですか?少しステータスを教えて欲しいなぁ.....なんて」


 上目遣いのうるうるは反則な気がする。


「だ.....だめだ」


 とても見せれるステータスではないからな.....


「まぁ、そうですよね個人情報のトップシークレットですもんね」


「ま、まぁそういう事だ。で、結局勝負はしないのか。少し楽しみだったのにな」


 充は少しがっかりした。


「じゃあとりあえず明日から学校に行けばいいってことだよな」


「はい!これからよろしくお願いします!」


「というかひとつ言っていいか?」


「何でしょう?」


「毎日行かなきゃいけないんだよな?」


「いえ、時空魔法の講義がある火・風・土だけで大丈夫ですよ」


「お、そうなのか」


 エリーナとさらに明日のことについて話していると、ゼノが紅茶を煎れてきてくれた。そしてそのゼノの後ろからまだ眠そうなテルとリンが歩いてきた。


「おはよう二人共。よく眠れたか?」


「ん、ミツルさんおはようございます......久しぶりにあんなフカフカのベッドで寝ました」


「ミツルー.....眠いー......」


 テルはそう言うとソファに座ってまた寝息を立て始めた。


「二人共今日の予定は?」


「私とテルは特に予定は入って無いです。ミツルさんは?」


「あぁ、俺はゼノに重力魔法を教えてもらう予定だよ」


 充はそう言うとティーカップに口をつけた。


「重力魔法ですか.....闇属性派生なので私には無理そうなので私は見学しておきます」


「そうか。そう言えばエリーナは今日見学してくって言ってたけど大丈夫なのか?学園の方今てんやわんやって言ってたよな?」


 充がエリーナにそう問いかけるとエリーナは、紅茶が気管に入ったようでむせ始めた


「ゴホッ、ゴホッ.......そう言えば私こんなに余裕ぶっこいてる暇ないですよぅ!皆には気分転換とか言って来た気がするし....やばいやばい!私帰りますね!ミツルさん明日からよろしくです!」


「お、おう。頑張れ」


 そう言ってエリーナは全速力で走っていった。


「やっぱり騒がしい人ねぇ」


「間違い無いな」


 充とゼノとリンは紅茶を一口すすり、未だに寝ているテルに視線を向けた。


「......そろそろ起こすか」


「......そうですね」


 そして充達の1日がまた始まった。

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