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属性値チートで異世界無双  作者: 陽兎月
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第16話

暫くはもうちょいほのぼのさせるかもです!

ストックが溜まっていく......

 南門を抜け、森へ向かうために草原のど真ん中を歩いている。前に来た時に暴れすぎたせいか、視界に入る魔物全てが避けていく。


「ミツル.....何でこんなに魔物に避けられるの?」


「前にドンパチした時のトラウマでも残ってるんだろ」


「ドンパチねぇ?」


「......まぁ今はどうでもいいんだ。ところでお前はこの世界の魔物に負けるほど弱くはなってないって言ったけどどう戦うんだ?」


「え?時空の彼方にポイってしてあげればよくない?」


「そう言えばお前時の女神だったな。でもそれじゃ素材取れないだろ。ほかの戦闘スタイルは?」


「.......魔法ぶっぱなしてもいいけど火力高すぎて跡形もなくなるから、素材取れないっていう問題は解決しないわよ?」


「まさか俺と同じ悩みだとは.....じゃあ、今日は遠くから離れて見ててくれないか?試したいスキルがあってそれが1対多戦闘じゃないと発動しないんだと」


「試したいスキル......あぁ、『捌き』ね?」


「ん?なんで知ってるんだ?」


「メルちゃんが覗いてたのを覗いたの!」


 なぜそこでドヤるのか。


「じゃあ俺もゼノのステータス覗かせてもらうからな?」


「いいわよ?」


(鑑定!)


 ーーーーーーーーーーー


 ゼノ【ゼノス】(????)


 レベル ・・・500


  HP ・・・50,000/50,000

 物攻・・・50,000

 魔攻・・・50,000

 魔力・・・50,000/50,000

 防御力・・・50,000

 俊敏・・・50,000


 属性値


 火・・・50,000

 水・・・50,000

 風・・・50,000

 土・・・50,000

 光・・・50,000

 闇・・・50,000


 スキル


 魔法創造

 鑑定


 固有スキル


 時空魔法


 ーーーーーーーーーーー


「.......なんというか、超調整されたステータスだな」


「これでも一応神様やってるからさ.....」


 そしてしばらく無言の時間が続き、森の入口についた。


「じゃあゼノはここで待ってるか?」


「そうね、足引っ張るだけだろうし」


「わかった。すぐ戻るようにする」


 充はそう言うと森の中を探知し、ダイナリザードの居場所を突き止めそこにまっすぐ走っていった。


 そして3分ほど駆けていくと、ダイナリザードの群れがいた。情報通りの緑色で二足歩行のトカゲだ。


(敵の数は.....30程度か?これなら申し分ないだろう)


 充は、二つの剣を腰から抜き、草陰から飛び出した。


 充は一気にダイナリザードの群れの真ん中へと躍り出た。

 すると、すぐにダイナリザード全ての視線が向く。


(『捌き』って戦闘に入れば自動で発動するはずだよな?)


 するとすぐに、発動したとわかる事が起きた。


(おおぉぉこれが5感強化か!なんか凄い不思議な感覚だな)


 なんというか、周囲20メートル程の存在感が濃くなった感じだ。


(でも、第6感って言うのはよくわからんな)


 その時、ダイナリザードが攻撃を仕掛けてきた。


「グラアァァァ!!」


 ダイナリザードはその鋭い爪で俺を切り裂こうと腕を大きく振りかぶった。


「おぉっと!」


 キィンと鋭い音がなり、その攻撃を反射的に剣で受ける。すると(俺からしたら)僅かだが、身体が軽くなった気がする。


(これが捌きの補正効果か!ある程度能力は分かったな。あとは第6感が分かれば.....っ!?)


 充が余裕で考え事をしていると、真後ろから悪寒がはしり、充は前傾姿勢を取る。

 その瞬間後ろから大きな顎を閉じた際になる牙のぶつかり合う音が聞こえた。


(あっぶねぇ!!今のが第6感で、死角からの攻撃の察知能力か!やっぱ戦闘中に油断は禁物だな)


 充はしばらくそのようなやり取りを繰り返しある程度能力が分かったところで本気を出し、一瞬で戦闘を終了させた。


「よし。ある程度把握出来たな!これ俺が使うとそこそこのスキルだけど常人が使うならとんでもないスキルだな。ほぼ確定で敵の攻撃を回避する訳だし」


 そして充はダイナリザードをアイテムボックスに投げ入れていく。


「やっほー、終わったー?」


「お、ゼノか?終わったぞ。なかなかいいスキルだったし、何より楽しかったわ」


「.......ミツルって戦闘狂なの?」


 ゼノはうわぁ.....と言わんばかりに身を引いた。


「いや、そんなに引かれると俺でも傷つくからな?」


「冗談だし!」


「そうか。じゃあ冒険者ギルドまで帰るか」


「そうだね!」


 そうして充は森を抜け草原に出た。


「そう言えばミツルってなんで、時空魔法使わないの?」


「あー.....存在忘れてた」


「ひどい!なんでー!?私があげた加護の説明にしっかり書いといたのに!」


「いや、でも実際何が出来るのかさっぱりだしさ」


「むー.....?例えば転移と似たようなことは出来るよ?」


「なんだと!?是非とも教えてくれ!ゼノ!いや、師匠!」


「え、えぇ?し、師匠かぁー?うんまぁ?師匠は優しいから教えてあげないこともないって言うかぁ?」


 ちょろいな。


「今失礼なこと考えなかった?」


「いや、尊敬の念でいっぱいですよししょー」


「そう?」


 とてつもないデジャヴを感じたのは俺だけではないはず。


「で、どうやるんだよ?」


「えっとねー、今この時間のここに私たちがいるじゃん?」


「まぁ、当たり前だよな?」


「まず今回の目的地は南門の前でいい?」


「あぁ一応門から入らないとダメだからな」


「じゃあ今この時間の門の前に私たちの存在を書き込み、こっちの存在を消すの!これを一瞬でやらないと意識が分離して気持ち悪くなるから気をつけてね」


「言ってる意味がわからんし、なんか結構恐ろしいことしてないか?」


「説明するの難しいんだよねぇ。まぁやって見ればわかるよ」


 充は渋々試しにやってみることにした。

 光属性派生の時空魔法を使おうと意識すると、先ほどゼノが言っていた事がなんとなくわかった。そして自分達の周りが一瞬ぶれたと思うと南門の前にいた。


「あー.....なるほどこれは説明出来んな」


「だよね!」


 そして充とゼノは南門をくぐり、冒険者ギルドに向かう。


「そう言えばミツルって一緒に冒険する仲間とかいないの?」


「あー....いや、いるんだが今はレッドウルフ討伐に行ってるはずだ」


「.....全員女の子?」


「そうだけど何だ?」


「べつにぃー?悔しいとか思ってないし?」


「よく分からないやつだな.....そう言えばあの3人になんて説明しようか?そこで拾った幼女に服を買い与えて?いやいや、犯罪者ルートまっしぐらかよ」


「幼女言うな!」


「んー.....なんて説明しようか.....」


「転生者って言っちゃえば?」


「言っても問題ないのか?」


「無いんじゃないの?」


「んー.....そのことはもうちょい黙ってたいな」


「そっか.....じゃあやっぱり路地裏で拾ったことに?」


「そうするかぁ.....」


 充はその事を考えて憂鬱になるのだった。


 充とゼノは冒険者ギルドに着き、ゼノの冒険者登録と充の依頼達成報告をした。


「そう言えばあの3人はまだ帰ってきてないのか?」


「宿屋とか取ってないの?取ってるならそこに戻ったんじゃない?」


「それもそうだな。じゃあとりあえず戻るか。人も増えてきたから一軒家でも買うか?いやぁ、でもなぁ.....」


「はいはい、とりあえず戻るわよ」


 そうして充とゼノは宿屋に向かう。


「そう言えばゼノは部屋どうする?俺と違う部屋でいいか?」


「いや、私お金持ってないし....」


「それくらいなら俺が払うから気を使うな」


「じゃあ....同じ部屋で.....」


「え?同じ部屋でいいのか?」


「そう言ってるじゃない」


「そ、そうか」


 そして、充とゼノは宿屋に着き、受付に向かった。


「すみませーん、受付お願いしたいんですがー」


「あっ、はーい!少々おまち.....あっ、ミツルさん!大変なんです!」


「そんな慌ててどうしたんだ?」


「はい、それが.....あの女性冒険者の方2人の部屋にこんなメモが!」


充はティナからそのメモを受け取り、それを数秒読んだ後、一言。


「.........ゼノ、お前はここにいろ。俺はちょっと出かける」


 そう言った後、充はそのメモをクシャクシャに丸め、床に叩きつけた。

 そして充はすぐに宿屋を飛び出して行った。


「ちょ、ミツル!?」


 ゼノが振り返った時にはもう充の姿は見えなくなっていた。


「さっきのメモに何が書いてあったの......?」


 充が捨てて行ったメモを広げて、読み直す。


「3人は預かった.....返して欲しければ一人で来い.....?なに.....これ?」


 そしてゼノはただ立ち尽くす事しか出来なかった。

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