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属性値チートで異世界無双  作者: 陽兎月
12/106

第12話

 王様と俺は困惑した。


「え!?何故!?今までの一連の動作のどこに好きになる要素があったんだ!?」


「そうじゃよ!こんなぱっとしない奴のどこがそんなに気に入ったんじゃ!」


 俺はこいつを一発殴る権利があると思うんだ。


「お父様!ミツル様を悪く言うのはやめてください!」


「様......じゃと....?」


 そう言って俺の前にルナリアが立ち、手を大きく広げる。

 王様は地面に手をついて涙を流している。


「えっとさ.....王女様は俺のどこに惚れたわけ?」


「王女様ではなくルナリアとお呼びください」


「じゃあ、ルナリアさんは「ルナリアと呼び捨てに!」..........ルナリアはさ、俺のどこに惚れたの」


「はい!私はミツル様のすべてに惚れました!」


 あーダメだこの子人の話聞かないタイプだ。


「いや、でもさ俺とルナリアが出会ってから10分経っていないわけじゃん?それなのに結婚どうこう言うのはどうかなぁと。ほら、世間の目って言うのもあるわけだしさ」


「でしたら!ミツル様を私の呪いを解呪したとして侯爵位に推薦しましょう!」


「話飛躍しすぎだろ!?俺はそんな面倒くさそうな爵位なんざいらないからな!」


「では!爵位はそのままで仕事は代理に任せるということでどうでしょう!」


「.....それならいいかな」


「ちょっ、何勝手に決めておるんじゃ!ダメじゃぞ!娘はやらん!」


「お父様......どうしても.....ダメですか....?」


 見事な上目遣い&ウルウルだったと言っておこう。


「よし!冒険者ミツルに侯爵位をあげちゃうぞい!」


「この国大丈夫かよ......」


「そして私はミツル様をよく知るためまた、よく知ってもらうためにも一緒に生活します!ミツル様は冒険者でしたよね。でしたら私も冒険者登録をします」


 と、無理やり決められてしまいルナリアと活動する事になった。



 しばらくし、落ち着いた頃再び王様の執務室に俺は呼び出された。


「今回はご苦労じゃった。お主が来ておらんかったらルナリアは死んでおった......礼として、金貨1000枚......だったんじゃが、あのカースブレイクとやら.....そうとう高位の解呪士でなければ出来ないという」


 俺はイメージで基本何でもできるからそんなことないのだが、実際はそうらしい。

 ちなみにさっきギルドカードを確認したところ、解呪士(1)が追加されていた。


「それらの功績も含め、金貨1万枚......要するに白金貨100枚を冒険者ギルドのミツルの口座に振り込んでおいた」


「はっ.......?」


 俺はしばらく思考回路が切断されたように何も考えられなくなった。


 いやいや待てよ。まてまて聞き間違いか?


「どうした?少ないと申すか?では、白金貨200........」


「いや、多すぎって発想はねぇのかよ!?」


「娘の命はこんな端金で済むものじゃないからこの額は妥当じゃ」


「そう言われると.....そうなのか?」


 俺は考えることをやめた。

 そして、俺は王都を観光し、帰ることにする。


「では、ミツル様!行きましょう!」


「思いっきり忘れてた.....」


「ひどいです!」


 まぁ、いいか第2の人生だ。気楽にいこう。

 こうして充とルナリアは王都観光を始めるのだった。


「私護衛を連れないで王都を観光するのは初めてです!」


「あー、なるほどなぁ物々しい雰囲気になって気楽に外も歩けないのか」


「過保護すぎるんですよ....」


「.....そんな事ないかもしれないけどね。すまんちょっと用事あるからここの店にいて」


「私もついて行きますよ?」


「いや、ここにいてくれ。好きなもの選んでいいから。ルナリアが気に入った物をプレゼントするよ」


「ほんとですか!じゃあこの店周りますね!」


 そして、充は路地裏に入っていく。


(さっきから俺.....てかルナリアが追尾されてるんだよなぁ.....ざっと3人.....かな)


 充は王城から出る際に装備を返してもらっており、サーチを使い、ずっとあとをつけてくる存在に気がついていた。


(ルナリアを一人にしても行動を起こさないってことは賊じゃないな.....だとしたら.....)


 充はそこまで考えると、その3人のうち1人の場所に向かった。


 サーチではそこにいるのが分かるのに目を凝らさなければ見えにくい。隠蔽魔法が付与された魔道具を身に付けているのだろう。


「あのーすみません」


「はひぃ!!」


 向こうも、話かけられると思っていなかったのか素っ頓狂な声を出した。


「あなたは賊ですか?賊ならば殺しますが.....」


 首筋に刃を当て、脅しをかける。

 こう言っておけば正体を表すだろう。


「ちっ、違います!自分は王女様の護衛として王に派遣されたもので.....」


 そう言うとなにやら紋章が刻まれたペンダントを出してきた。


(念のため.....鑑定!)


 ーーーーーーーーーーーーーー


 アスメル王国密偵部の紋章


 効果


 隠蔽


 ーーーーーーーーーーーーー


 充は本物だと言うことを確認すると首から刃を離す。


「他に仲間が2人いるだろ?さすがにプライベートの侵害だからさ、帰ってくれない?」


「.....分かりました。王から、もし見つかったら帰ってこい。と伝えられているので引き返すことにします」


 そう言い、一礼すると姿を消すように去っていった。サーチによると、しっかり王城まで戻っていった。


 そして、充はルナリアが待つ店に向かった。


「あっ、ミツル様!私これが欲しいです!」


 それはハートを縦に二つに割ったような形をしたペンダントだった。


「それって二つで一つってやつ?」


「はい!私が一つミツル様が一つです」


「分かったよ。買ってくるから貸して」


「はい!」


 そして、充とルナリアは充がとってある宿に戻っていく。


 ーーーーーーーーーーーーーー


 ここは王の執務室。


「国王陛下!」


「なんじゃ!って.....お主らにはさっき後をつけて、護衛しろと言ったはずじゃが.....やはり見つかったか」


「はい、あのミツルという冒険者に見つかり、命令通り帰還した限りです。」


「なるほどのぅ.....」


 ベインは薄々ミツルがとてつもない強さを持っていることに気付いていた。


(だが.....あの隠蔽魔法を見破るとは.....いよいよ何者だ?)


 実はルナリアの護衛に付けさせたのは、最上の隠蔽魔法が付与されたペンダントを持たせた超エリートだったのだ。


「この責任は私の命だけで......」


「よい。元々見つかると思っていたのじゃ。それにあやつはこちらに害を与える奴ではない。さらにお主らを見つけるほどの手練だ。逆にお主らを見つけ出せたらなら安心して任せられるというものよ」


 そう言って密偵部の3人を下がらせる。


「ルナリア....幸せになるんじゃよ.....」


 そう、そっと呟いた。


 充とルナリアは、充が泊まっている宿に着いた。


「あ、ティナちゃん。今日からもう一人泊まるから受付お願いできる?」


「あっ、はい!銀貨5枚です!」


「はい、これね」


「はい!丁度です!では、こち....ら....に......」


 ティナちゃんの視線がルナリアに向く。


「はっ....はわぁ......おかぁぁぁさぁぁぁんんん!!ミツルさんが女の人つれてきたよぉぉぉ!!!」


 そう言って受付の奥に走って行ってしまった。


「おや、ミツルさんそっちのお嬢さんは......ってえぇ!?」


「あ、どうもルナリア=エスバレッタと言います。今日からここに止まらせていただきます」


「あんた!!王女様が!!ご来店したわよ!!」


 騒がしいのが嫌いな充はそそくさとルナリアの手を引き、自分の借りてる部屋に戻っていった。


「結構ルナリアって有名なんだな.....」


「そ....そうですね....ご迷惑をお掛けしてすみません」


「いや、仕方ないよ。それよりルナリアはいいの?俺と同じ部屋で」


「ええ、構いません。むしろミツル様と一緒にいられるので同じ部屋で良かったです!」


「そっかならいいや。じゃあ俺は疲れたから寝るわ。俺はソファで寝るからルナリアはベッドで....」


「2人でベッドに入れば問題ありません!」


「いや、問題しかないだろ!」


「大丈夫ですから!さぁさぁ!」


 押しに弱い充はルナリアと一つのベッドで夜を明かした。





「ふぁぁあ.....っと.....よく寝た......ん?」


 右手に何か柔らかい感触が......なんだこれ.....?

 手にとてもフィットするこの感触......


「んっ.....」


「んっ?」


 そこで充の意識は覚醒する。


「.....はっ!!」


 隣に寝ているルナリアの胸を鷲掴みにしていた。危ない危ない。まだ目が覚めていないら....し....い.......


「おいっ!ルナリア!なぜお前は裸なんだ!服着ろ服!」


「あっ、ミツル様おはようございますぅ....」


「だぁぁっ!布団から出る前に服着ろよぉぉぉ!!」


 かれこれあってしっかり服を着たルナリアがベッドの上で正座している。


「で?なんで裸で寝てたんだ?」


「お忘れですか?昨晩はあんなに.....」


「何もしてないからな?」


「ノリ悪いですよ?ミツル様?」


 ここで一つ咳払いし、


「実は昨日、ミツル様に襲ってもらいたくて.....」


 はい。これアウトなやつ。


「今日から部屋分けるからな......」


「ごめんなさい。もうしません」


 そんな会話をしつつ、朝食を食べ、冒険者ギルドに向かう。

 朝食を食べてる間、ティナちゃんが「ミツルさんが....ミツルさんがぁぁ.....」と呟いていたが、俺がどうかしたのだろうか。


「ちゃーっす何かいい依頼無いっかなー....ってその前にルナリアの冒険者登録しないとな」


「はい!」


「受付のお姉さん。こいつの登録お願いします」


「はい。承りました」


「じゃ、ルナリア俺は依頼を確認してるから。適当にいいの見繕っとくわ」


「はい!」


 そして暫く依頼掲示板を眺めていると、後ろから声をかけられた。


「ミツル!おはよ!」


「おお、テルーナか、あとリンもおはよう」


「お、おはよう.....ございます.....」


 リンはテルーナの後ろに隠れている。


「調子は....良さそうだな。今日から冒険者再開か?」


「まぁそんなとこ!ねっ、良ければ一緒に依頼受けない?」


「あー.....ルナリアがいいなら良いけど....」


「ルナリア.....って王女様と同じ名前.....」


「ミツル様ー!登録終わりました.....こちらの方々は?」


「あぁ、紹介するよ。前衛装備しているのがテルーナ。白いローブの方がリン。で、ルナリアが良ければ一緒に依頼をやりたいんだが」


「私は全然構いませんよ!では、まず自己紹介を。私の名はルナリア=エスバレッタと言います」


「お、王女様ぁぁぁ!!!!?」


 ここでもまた騒ぎが起きるのだった。


 冒険者ギルドでの騒動がある程度収まり、落ち着きを取り戻した頃。


「え、え、えーと......ルナリア様が何故ここに?」


「ミツル様のお嫁さんになるためにです!」


「おおおお、お嫁さんですかっ!?」


「あ、あぁ。なんかこうなったんだが、なんでリンがそんな動揺してるの?」


「えっあのいえべつに....」


「.....リンさんと言いましたか。あなた、ミツル様の事.....いえ何でもないです」


「はうぅ....」


「まぁなんかそういう事なんでよろしく。で、一緒に依頼受けないかって話だけどどうだ?」


「ええ、もちろんいいわよ!むしろ大歓迎!」


「じゃあルナリアの冒険者ランクに合わせてFランク依頼を受けるか」


「はいっ!」


「じゃあ取りあえずゴブリン討伐か?一番ノーマルだよな」


 そう言って俺は依頼の掲示板からゴブリンの討伐依頼の紙をとり、受付嬢に渡す。


「今回はゴブリン7体の討伐依頼だ。俺がやると多分すぐ終わるから今回はルナリア主体でいこう」


「わかりました!」


 そして、俺とルナリア、テルーナとリンで西門に向かう。西門に着いた。

 西門の門番にルナリアのギルドカードを見せると、ぎょっとしていたが、ルナリアが唇に人差し指を当てて、門番に口封じをしていた。その指を当てる仕草がとても魅力的だった......



面白かったらブクマ、評価お願いします!

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