第101話
「はぁっ...!!あれ...おれ.....どうしたんだっけ......」
ガバッと体を起こし状況を確認するため、辺りを見回す。目の前には自分の寝てるベッドを囲むようにカーテンがぶら下がっている。
「ここは保健室か?」
入学したての頃、校舎案内で一度きたきりのこの場所に何故自分がいるのか。
「確かゴーランさんと戦ってて...あれそれからなんだっけ......」
エリックが頭を悩ませていると保健室のドアが開いた音がして、目の前のカーテンが開かれた。
「お、目が覚めたか。ちょうしはどうだ?」
「ミツル先生、そっか俺、あのまま気絶して...」
「あぁ、そうだ。なかなかだったぞ。だけど最後はダメだな」
「最後ですか?」
「最後はしっかりとどめの一撃を入れないとだぞ」
「あはは......そういえば俺ってどれくらい寝てました?」
「ん?ああ、四半日ってところかな。もうみんな授業終わって帰ったし、おれも一つ用事を済ませてきたところだ」
「そうですか、じゃあそろそろ僕も帰ります」
「ん?そうか。あ、そうだ手紙預かってたわ」
「手紙ですか?」
「ほい、これ」
そう言うとミツルはポケットから一つの手紙を差し出した。
「開けていいんですか?」
「もちろん」
エリックは丁寧に閉じられた封を切り、中身を確認した。暫く部屋に沈黙が訪れた。
「......なんてかいてあるんだ?」
「えっと要約すると弟子入りを認めてやるってのが一つ」
「良かったじゃないか。でも何でそんな苦虫を噛み潰したような顔をしてるんだ?」
エリックの顔はとても苦々しいものとなっており、充は何が書いて合ったのか察することができないでいた。
「次は負けない覚悟しておけ、と......」
「それは......覚悟するしかないだろう」
その日夕暮れ時に謎の叫び声が校舎に響き渡ったと言う話がしばらくの間、校内で噂された。




