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アイシンク・アイシンク

おはこんばんちくわ。どもどもー^^

ちょっと長いな、最近。

「・・・そういえばさー、先輩」

「ん~?」

北村きたむらとは最近どうなんですー?」

「ぶふぅ」

「る、瑠乃ちゃん、そういうのあんまり言っちゃダメだよっ・・」


夕食も終わって、一息ついていたころだった。

こっちとしては驚きとしか言いようがない。

というか、何で知ってんだこの子は。


「ごほ、ごほっ・・・・・何で知っちゃってるの、瑠乃・・!」

「えー?潤太郎先輩が北村から直接聞いたって言ってましたよー」

「・・・・・・・・・・へ~え」

「いや俺は違うんだって俺は!マジで北村が言ってたからちょっと・・」

「ん~・・でも瑠乃ちゃんに言うことはないんじゃないかなぁ~♥」

「うわっ待て待て想ちゃん、早まるな!だからそういうのは北村にっ・・ってぎゃああああああああ!!!」

「あららー、ご愁傷様ですねー・・」


とりあえず、事をたどって説明するとしよう。

『北村』というのはこの学園の男性教師で、北村きたむられいという。

いわば、私とは惚れた腫れたの関係なのだ。

簡単に言えば恋人・・のような。

もちろんどこの学校でも『生徒と教師で』なんてことはタブーであろう。

まあ・・あんまり追求しないでほしい。

それ何で知ってんねん、とツッコんだのがさっきのことだ。


「あ・・・・・あのっ、辿先輩もそんなところで落ち込まなくても・・」

「いいんだ別に・・・北村とか北村とか北村とかをノルマに入れたいわけじゃないからさ・・・・」

「それもう心の中出ちゃってますよ!」


イツキ、ナイスツッコミ。

ときどき思うことなんだが、兄はそこまでルックスも悪くない。

じゃあ何で女をつくらないんだろうか。

個人の勝手ではあるが、そこを聞きたいのはレディの性だ。


「さー、もう食べたんだし、そろそろ部屋戻りませーん?」

「そうだね~・・っていうか倒れてる人が二名いるんだけど・・・」


一名は私がデストロイしたのと、あと一名は・・もう放っといてもいい気がする。


「しょうがないなー・・連れて帰りましょう、先輩」

「もー、手間かかるなぁこの男たちは・・・」


ーー


エレベーターを使ってようやく部屋につくと、もう8時になっていた。

長いことわちゃわちゃしていたんだなあ、私たちは。


「・・・あれー、先輩スマホ持ってたんですかー?」

「うん、でも繋がんないんだけどね~・・・・」

「そこらへん徹底してますねー、あの校長・・」

「そうらしいねぇ」


電源は、何回やっても入るわけがない。

やはり電話などもすることができず、自分の友人が生きているかも確認できない。

意地の悪いヤツだ、めんどくさいことしやがって。


「・・・・ねぇ瑠乃~」

「はいー?」

「やっぱり教師もさー・・洗脳っていうか・・・校長側に立ってんのかなー?」

「はいはい、北村のことでしょー?分かりやすいですねー先輩は・・」

「ばか、どうなのかって聞いてんのっ!」

「んー・・・・・どうなんでしょうかねー?イツキ、何か知らない?」

「ええ~っと・・うーん、ちょっと分かんないなぁ・・・・」


情報もなし、だな。

この学園は一体、どうしてこんなことになったのだろうか。

早く、早く元に戻ってくれよ。

私たちだって、これじゃただの人殺しじゃないか。

そんな脳裏に浮かぶのはあの男ばっかだし。

・・別に、北村なんか全ッ然心配してないけど。



早く、助けに来てよね。

想「別に北村なんか全ッッ然気になってないから!ただ校長側かどうか調べたいだけだから!勘違いしたらノルマに入れるぞこらぁ!!」

瑠 (よかったな、北村・・。)

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