リーブイットトゥ・ミー
何も考えてないまま新キャラです。
あれ?これ文章大丈夫?^p^
想が握るのは包丁。
僕が握るのは、冷たいドアの扉。
「・・・いいよお兄ちゃん、開けて」
「よし・・!」
ーーがらがら。
「!・・・・おま、え・・・・・・」
「うっわ、潤太郎!?」
「・・え、潤さんじゃん!まさか罠の犯人って・・」
「あ・・・・・ごめん、俺」
思いもよらぬ出会い、といったところか。
コイツはそう、僕も想もよく知る仲だ。
名前は神崎潤太郎。
僕ら斎藤兄妹のもうひとりの兄のような、同級生の僕さえ気を遣うヤツだ。
「ありゃりゃ~・・・失礼しましたぁ、うちの兄が」
「何で悪いの僕なんだよコラ」
「いやいや、俺は全然大丈夫。それより辿も想ちゃんも怪我とかしてないか?」
「僕らもそこらへんは大丈夫だよ、前はちょっと死にかけたけど」
「あー・・お兄サマ、晴子の?」
「いや、妹サマに『野垂れ死ね』って見限られたから」
「もうマジで死ねばいいのに」
「・・・。」
「おい拗ねるなよ辿、お前兄さんだろ?」
「ほらほら潤さぁん、さっさと行かないとノルマが達成しませんよ?」
「いや、でもお前の愛しきお兄さんがショックd
「行くっつってんでしょうがノルマに入れんぞ」
「はい行きます想さん」
「チョロすぎだろ裏切り者め!!」
やれやれとついて行く僕の姿を見もせず、想はどんどん進んでいく。
これは潤太郎もさすがに気付いただろうか。
「・・・・・・おい、潤太郎」
「ん?」
「何か想、おかしくないか?」
こそこそ話で潤太郎に聞いてみる。
これが野郎同士でこそこそしているのだということは、タブーにしてほしい。
「・・辿も分かるよな・・・・?」
「だろ?兄としても言うが、絶ッッ対この先には何かあるだろう・・」
「・・・うん、当たりだよお兄ちゃん」
「・・・・・・だろうな」
やっぱりお見通しか。
これは想が恐いわけではなくて、『女』が恐いってことなんだろうな。
さすが僕の妹だ。
「ん~・・・・・ちょっと、こっち来て」
「ああ」
突然、僕と潤太郎を近くの教室に呼んだ。
「どうしたんだ、想ちゃん」
「・・・・・・気配、だよ」
「気配?」
「うん・・・」
想が感じた、気配とは。
恐らく生徒だろうが、それが誰かが問題だ。
「誰のだ?」
「・・・・・・・晴子だよ、きっと」
「波尾・・ってヤツだよな」
「あれ、潤太郎も知ってたのか?」
「ああ、想ちゃんが言ってくれた・・俺に、気ぃつけろってさ」
「あらやだ覚えてたんですね・・・まぁそういうことで、今度は私が行きます」
「・・いややめとけ想、僕が行く」
きっと想が行っても、さらにアイツを煽ることになるだろう。
前にも危険な目に遭ったというのに・・。
「想ちゃん、ここは辿と俺に任せとけ」
「・・・・これは、私が発端なんです・・それに、」
想は僕と潤太郎を見て、意味有りげに微笑んだ。
「私をナメてたら、重傷ですよ?」
想「潤さん大好き♥」
辿「潤太郎大好き♥」
潤「・・ただし妹に限る」