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3-2. 券売所

チケットの買い方が分からず困っていると、兵隊さんに声を掛けられた。

ついに見付かったのかと思って慌てたけれど、どうやら困っている私を見掛けて声を掛けてくれたようだった。


兵隊さんは二枚のチケットにスタンプを押すと、鞄にシールを貼ってくれた。何でもこうしておくと、スムーズに列車に乗れるらしい。

兵隊さんは私の荷物を持とうとしてくれたけど、この申し出については頑なに断った。

そこまで面倒を見てもらうのも申し訳がないし、何よりも〈彼〉の存在に気付かれてしまえば、大変なことになってしまう。


「良い旅を」と見送ってくれる親切な兵隊さんに何度もお礼を言いながら、私は言われた通りに連絡口へと向かった。

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