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2-5. 邂逅(2)
それからは次の街に着くまで、彼女と様々な事を話した。
自分の事
彼女の事
窓の外の世界の事
これが本来の姿なのだろう。彼女はとても好奇心が強かった。
これはどうやって動いているの
あの建物はなに
貴方はどんな趣味があるの
彼女は楽しそうに笑いながら様々な質問をぶつけてくる。
俺は彼女の質問に答えながら、これからの行動について考えていた。
街に着くと直ぐさま宿を借り、今日はこの街に泊まる旨を彼女に告げる。
その日の夕飯の席にて、俺は彼女にひとつの質問をした。
「外の世界に戻った今…君は何がやりたい?」




