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◆開かれる聖櫃(アーク)

◆開かれる聖櫃アーク


 暗がりの中、動いているのは、コンピュータだけであった。

 コンピュータが動く機械音だけが、聞こえる。

 側に置かれたモニターには、心電図が表示されていた。

 それは、かなり微弱なものであったが、それでも、確かな鼓動が見れた。

 その横に、棺を思わせる『モノ』があった。

 その中には特殊な気体に満たされていて、中に何が入っているのか、外側からでは見られなかった。


 と、ぽーんという、小気味いい音が響き渡った。

『申請承認。アークを起動させます』

 女性の機械的な声が響いた。

 ぷしゅーという音と共に、噂の『モノ』が開いた。

 中に満たされていた白い気体が、外に溢れる。

 完全に開いた後で。

「……よっこいしょ」

 中から人が現われた!

 病院にいる患者が着るような、白い服を着て、銀髪の青年が現われたのだ。

「全く……僕を起こしたってことは、そんなに酷いことが起きてる訳?」

 茶色の瞳を細めて、側にあった黒縁眼鏡を掛けると、彼は誰かに語りかけるかのように言葉を発する。

 それに呼応したかのように、心電図が写っていたディスプレイの画面がぱっと入れ替わった。そこには、二人の男性の姿が見えた。

「ごめん、直接話したいんだけど、いい? どうも、機械とか苦手なんで」

 画面内の男性達が頷いて、ディスプレイが音を立てて切れた。

 同時に、『モノ』の右隣にある円盤のような二つのプレートから、二人の男性が現われた。先ほど画面に映っていた男性が、一人ずつプレートの上に乗っている。

みこと~! 手を貸してくれっ!!』

 チャイナ服を着た金髪のオッドアイの男が、眼鏡青年……いや、尊と呼ばれた青年にすがりついた。

 が、それは、実態を持っていなかった。

 ホログラム。

 そう、立体映像であった。

『憂苑、それが人に頼む態度か? 仮にも相手は海棠かいどう博士、なんだぞ』

 思わず、中年を越えた老人が頭を抱えてツッコんだ。

「いいよいいよ。憂苑がそういうってことは、この都市まちに緊急事態が起きたってことだろうし」

『さっすが、尊!! やっぱり、頼りになるっ!!』

『コラ!』

「アステリクも、抑えて」

 憂苑に説教しようとする老人、いやアステリクを手で制すると、尊はもう一度、告げた。

「とにかく、状況を教えてよ。考えるのはそれから」

 尊に言われて、二人は顔を見合わせ、同時に告げた。

『このままだと……この東京が、滅びる』と。



これで、やっと役者が全員、揃いました!!

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