表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
閉じた環  作者: そら
21/35

第21話 大人と子供

私の親権者になったらしい男、あの陰険インテリ、まちがっても正義の人陣営にいるのが、絶対間違ってる高橋さんが前なんとか言ってたけど、綺麗にスルーしてたから名前も覚える気がなかったもので、今さらなんだけど、改めてかわいらしく名前なんぞを聞いたわけです。


うん、弁護士さん、ごめんね、今の今までちゃんと聞いてませんでした、テヘッ。


どう、こんな感じで笑いながら聞いてみたんだけど、その瞬間ブリザードでした。


ある方向からね、一直線で、そらもう凄いのがきました。


嫌ねぇ、余裕のない男は、まして大きな組織動かしてるくせに、これ?


私はブリザードをものともせず、いまや失神寸前の叔母も無視して、もう一度名前を聞いた。


男は低く怒りを隠しもしないで名乗った。


「大橋潤だ」と。


「大橋さん、ご結婚おめでとうございます。けれどせっかくの新婚に、こんな大きな娘がお邪魔するのも、と思うんですけど。どうしても、ですか?」


私はもう一度確認したかった。


「ああ、どうしても、だ。」


その答えを聞き、その目を見て、この男につきあうのも仕方がないかとあきらめた。


どうしても、からみついてくるのなら、いちいちそれを切っていっても面倒だ。


上手にからみついてくるがいい、からみついていられるのなら。


こうして、私はこの大橋という男の元で暮らすことになった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ