第二話 ~すれ違い~
皆様、おはこんにちばんわ。
変態です( ゜∀゜)/ ドモッ!!
俺とクー、第二話です。
今回は岩崎のお話ですね。
岩崎は堅物なので、なかなか京の気持ちに気付きません。
変態的にはそこが良いのですけどね(笑)
では、今回も皆様に楽しんで頂けるよう、
星に願います。
……あ、沖縄は今夜、大雨だった……
今日も朝から部活だ。
レギュラーは運動量が多くてキツイ……
しかし、今日の朝は京の態度がおかしかった。
俺の顔を見たとたんに走り去っていったな……
……俺がそんなに嫌なのか?
昨日はあんな笑顔を見せたと言うのに……
女心は分からんよ。
同級生A「おーい岩崎、ボール行ったぞー」
「ああ、すまん」
まぁ、京にばかり構っては居られないな。
部活を頑張るとするか……!!
~少年部活中~
はぁ、今日も疲れた……
また足を引きずって帰る事になりそうだ……
「い、岩崎さんっ!」
「ん? だれだ?」
なにやら聞き覚えのある声がして振り向くと、
俺の後ろに京が立っていた。
「どうしたんだ?」
「いえ、偶然、帰る時間が重なってしまったので、い、一緒に帰ろうかと思いまして。
偶然ですよ、偶然」
「そうなのか? まぁ、部活が一緒だしな。重なるのも仕方ない」
偶然です、偶然なんですと繰り返す京に、俺は淡々と告げる。
「そ、そうなんですよ! 本当に仕方ないですね!」
「ああ、そうだな…………ん? お前、それ……」
「あ、これですか?」
京の胸元に、見覚えのあるシルエットが、夕日の光を浴びてきらめいた。
「せっかく買って貰った物だから、肌身離さず着けていようかと思いまして……」
「そうかそうか。俺も買った甲斐が在るという物だ。嬉しいぞ」
「う、嬉しいだなんてそんな…………わ、私も嬉しかったです……」
「? 何か言ったか?」
「い、いえ!! なんでも無いです! なんでも!!」
「そうか? それなら良いが……」
京が顔を赤らめた様に見えてしまった。
多分、夕日の反射なのだろうが、ドキッとした自分が居た。
うむう……部活内での恋愛は厳禁だと部長が言っていたし、京が俺を向くとは思えんし……
この想いは持つだけ無駄なのだろうな……
「い、岩崎さん……」
「なんだ」
「い、岩崎さんは、その……」
「その、なんだ?」
「岩崎さんには、恋人は居ないんですか?」
「俺にか? はぁ……居る様に見えるのか?」
「え? 居ないんですか?」
「居たら苦労はしない」
「そうなのですか……」
「満足か? 俺はちょっと心にキタから、早く帰りたいのだが……」
「え!? あ、すいません!! ちょっと、気になってしまって……」
「気になったんなら仕方ないが……俺に彼女は居ない。多分、これからも出来ないだろう」
「そ、そんなにご自身を卑下なさらずに……」
「いや、多分合っている。俺の様な巨漢を好きになる女子など、そうそう居ないだろう」
俺は地面に話しかける様にしてつぶやく。
なぜだか、京の顔は見れなかった。
こういう場合は、無理をしてでも笑うべきなのだろうか……?
いや、俺には無理だな。
そこまで器用なヤツでは無い。
「だ、大丈夫ですよ! なんとかなりますって!」
「根拠の無い慰めは余計に人を傷つけるぞ?」
「う……!!」
「ああ、すまん。慰めてくれたんだろ? ありがとな」
「あ、はい……」
「さて、そろそろ曲がり角だ。お前は左だろ?」
「はい……岩崎さんは右ですよね」
「ああ……それじゃ、また明日な」
「……………………」
京を置いて、振り向かずに歩いていく。
なぜだか、後ろを振り向く気にはならなかった。
「岩崎さん!!」
「っをあ!?」
「あ、驚かせてすいません!!」
後ろを向くと、京が俺の手を握って、引き戻そうとしていた。
「なんなんだ?」
「あ、あの……」
「ん?」
「わ、私は……」
「ああ」
「私は……岩崎さんの事、す、好きですよ?」
「……それは、友人として好きなんだろ?」
「え……?」
「おっと、そろそろ手を離せ。勘違いしてしまうだろ」
「あ、はい…………」
「まぁ、なんだ。ありがとな? 元気が出た」
「そ、そうですか………………勘違いしてくれたら、良かったのに……」
「ん?」
「なんでもないです!!」
「そ、そうか……」
「じゃ、岩崎さん、また明日」
「ああ。また明日だな、京」
京が曲がり角に走り去っていく。
その後姿を見ているだけで、なんだか元気になってきた。
おや?
…………明日も、顔を合わせるんだよな……?
京との会話を思い出し、顔が赤くなる。
うまく話せるかどうか不安になってきた……
後悔と羞恥心に押し潰され、とてつもなく部活を休みたくなった。
どうも皆様、変態です( ゜Д゜)
今回は京が可愛いです。
はやくツンデレまで進化して欲しいです(笑)
京は恥ずかしがり屋なので、言葉よりも行動で示します。
いえ、示そうとしているんですっ!!(強気)
ではでは、懲りずに評価とご感想の方をお待ちしております。
そんな変態でした(m_ _m) スイマセン。
さて、岩崎と京をどうやってくっ付けようか……?