真実の告白と愛の始まり
駿作は、遥の勇気ある接触によって、長年の心の壁を崩された。彼は、遥を愛そうとすればするほど、裏切られる恐怖に苛まれ、それを「守る」という名の支配で隠そうとしていたことを悟る。
二人はその日、初めてお互いのトラウマについて、全てを語り合った。駿作は母の浮気と、自分を置き去りにした時の「置き去りにされた痛み」を。遥は、高校時代の痴漢被害と、その後の男性すべてに対する「体と心の防衛本能」を。
二人は、「傷」を共有することで、ようやく「信頼」という、人生で初めての絆を見つけ始めた。
遥が駿作に語りかける
「私は、あなたの孤独を知ってしまった。だからもう、以前のようにあなたをただ怖いだけの男性として見ることができない。あなたは、私に触れても安全な、唯一の男性になった。でも、あなたの孤独は、私の恐怖よりも、もっと深い闇だ。私は、あなたを裏切らない…証明はできない。でも、あなたは、私に触れても安全な、唯一の男性になった」
駿作は答えた。
「私は、あなたを裏切らない証明はできない。それは、私自身が最も恐れていることだからだ。だが、私はもう、あなたを『遊んで捨てる』ことはできない。…私の憎しみは、あなたの純粋さの前で、意味をなさなかった。私は、あなたを裏切るだろう。怖くて、逃げ出すかもしれない。だが、逃げ出したとしても…必ず戻る。それが、私にできる、唯一の誓いだ」




