カメラ事件~写真撮影大混乱!~
施設内で長年働いているスタッフが退職することになり、最後の記念として利用者と職員で記念撮影をすることが決まる。杉本さんは、リーダーに撮影担当を任されてしまう。
しかし、心の中では少し不安を抱えていた。カメラを持つのは初めてではないが、大事なイベントでの撮影は初めてで、何かミスをしたらどうしよう、と頭をよぎった。
それでも、前向きに「きっと大丈夫!」と思い込んでカメラを持ち、準備を始めた。スタッフたちが集まる間に、「これでバッチリ!」と思いながら、カメラの設定を確認し、シャッターチャンスに備えて構える。
だが、いざ撮影が始まると、カメラのシャッターを切っても何も映っていない…。
杉本さんは慌てて画面を見たが、そこにはただの真っ黒な画像が映っているだけだった。
「えっ!?壊れちゃったの?!」
慌ててレンズをチェックしてみると、見事にレンズキャップがついたままだった。「ああ!これじゃ映るわけない!」と気づいた瞬間、心の中で「どうしよう、どうしよう!」と焦りが駆け巡った。
それでも、すぐに気を取り直して、レンズキャップを外し、撮影を再開。皆が揃い、ポーズを取る準備をしている間、杉本さんはカメラを慎重に構え、ようやく「OK!」とシャッターを押した。
しかし、出来上がった写真を見てみると…。
「え!?みんな逆さまだよ!」と杉本さんは驚きの声を上げた。画面には、全員が逆さに映っていたのだ。どうやらカメラを逆さまに持っていたことに気づかず、そのまま撮影してしまったようだ。
「うわぁ、すみません、逆さまになってました!」と杉本さんは焦りながらも、先輩たちに笑いながら謝った。
「逆さまでも面白いかもね!次はちゃんと撮ろうか?」と、宮下さんが冗談を言い、皆は大爆笑。
杉本さんは少しホッとしたが、次に進むべきか迷っていた。
再度、気を取り直して撮影を始める杉本さん。しかし、今度はタイミングを見計らってシャッターを押すべきなのに、ポーズを取るタイミングがずれてしまい、あちこちで誰かが動いてしまう。
そして、利用者の躍動感ある写真がたくさん撮れてしまった。
「動いちゃうのが面白いんだよ!」と、山内さんが笑いながら言うと、周りのスタッフもその場を楽しんでいたが、杉本さんは焦りっぱなし。
「これじゃない!きちんとした写真が撮りたい!」と思うのに、気持ちと体がうまく一致しない。
そして、ついに最後の写真を撮るためにシャッターを切ったとき、カメラのバッテリーが切れてしまった。
「ええ!?こんなタイミングで…!」と杉本さんは驚き、慌ててカメラの充電器を探し始めたが、すぐに見つからない。
バタバタしているうちに、スタッフの一人が「ipad撮りましょう!」と提案してくれた。
「そ、そうですね!」と杉本さんはipadを手に取り、ようやく撮影を再開。しかし、今度は明るさが極端に高すぎて、全員が真っ白な光に包まれ、顔がほとんど見えなくなってしまった。
「うわ、これじゃ天使みたいになっちゃってる!」とスタッフたちは大爆笑。「本当に、杉本さんが撮る写真って、毎回こんなに楽しいよね!」と笑いながら言われて、杉本さんは顔を赤くして、もうどうしたらいいのか分からなくなった。
それでも、最後にはなんとか普通の写真を撮ることができ、全員で無事に記念撮影を終えた。杉本さんはその時、「みんなが笑ってくれたから、これも良い思い出だな」と、少し肩の力を抜いて笑った。
後日、撮影した写真が掲示板に飾られることになり、その写真には、逆さまのものから明るすぎるものまで、杉本さんの「撮影大混乱」がそのまま記録として残ることになった。
「次からはプロに任せようね!」とスタッフたちが冗談を言い、杉本さんも「次回は絶対に完璧に撮ります!」と決意を新たにし、笑顔でその日を終えた。




