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おやつタイムのミステリー事件 ~プリン1個消失の謎~

 ある日の午後3時、いつものようにおやつタイムがやってきた。


 今日は特別にカラメルたっぷりのプリンが用意されており、利用者さんたちも心待ちにしている。


「今日は手作りのプリンですよ~!みなさん楽しみにしていてくださいね!」


 杉本さんは満面の笑みで声をかけ、プリンを冷蔵庫から取り出して、配膳を始めた。


 しかし、ここから事件が始まる…!


 杉本さんは、利用者さんたちに順番にプリンを配っていた。


「はい、植田さんどうぞ~」

「大竹さん、お待たせしました~」

「水谷さんもどうぞ!あれ?」


 最後の1個を配ろうとしたその瞬間、プリンが1個足りないことに気づいた!


「え…?あれ???」


 トレーの上を見ても、明らかに空っぽ。


「確かに人数分あったはずなのに…どうして?」


 杉本さんは眉をひそめて大混乱。


「えっと…落とした?」「でも、そんな音はしなかったし…」


「まさか、誰かが…食べちゃった?」「でも、まだ配り始めたばかりだし…」


 杉本さんは、ありえない推理を頭の中でぐるぐると巡らせていた。


「もしや、冷蔵庫に戻した?」→ 冷蔵庫を見る → ない!


「他のトレーに紛れた?」→ トレーをくまなくチェック → ない!


「誰かが2個食べちゃった?」→ 周りをキョロキョロ → みんな食べる前!


「ど、どこ行っちゃったの~!?」


 焦りすぎて、プリンの幻覚まで見えそうになる杉本さん…。


 利用者さんたちも不思議そうに見つめている。


「杉本さん、どうかしたの?」と植田さんが声をかけると、杉本さんはぎこちない笑顔で答えた。


「い、いえ!ちょっとプリンが…かくれんぼしてるみたいですね~!」


 杉本さんは、施設中を大捜索開始!


 冷蔵庫の中を3回も開け閉めし、見逃していないか確認。


 キッチンの棚を開けたり閉めたりして、「ここにプリンは…ないですね~」と独り言。


 シンクの下まで覗き込み、なぜかスポンジまで持ち上げる…「まさか、ここに隠れてないよね…?」


 利用者さんたちはその様子を見て、だんだんと謎解きムードになっていった。


「杉本さん、犯人探しですか?」

「うん、これは…プリン消失事件ですね!」

「みんなで捜査だー!」


 なんと、利用者さんたちまで乗り気になり、ミステリーごっこが始まってしまった。


 みんなでプリンを探す中、ふと先輩職員の山内さんが何かに気づいた。


「あれ?杉本さん、そのエプロンのポケット…何か入ってない?」


「え?」杉本さんがポケットに手を入れると…


 ポトン…


 出てきたのは…なんとプリンの空容器!


「えええ!?なんで!??」


 杉本さんは目を丸くして大慌て。


 よーく思い出してみると…


「そういえば…プリンを冷蔵庫から出す前に、味見を…あああっ!!」


 杉本さんは、冷蔵庫から取り出すときに1つ試食したことを思い出して、真っ赤に!


「す、すみません…確認のつもりで…つい…」


 利用者さんたちは一瞬沈黙した後、


「えー!杉本さんが食べちゃってたの!?(爆笑)」


「これは事件の真相ですね!」


「犯人は…杉本さんだった!」


 みんな大爆笑して、施設中が笑いに包まれた。


 杉本さんは「申し訳ないです…」と平謝りしつつも、みんなの笑いに救われてホッとする。


「じゃあ、今日は特別におかわりプリン用意しますね!」


 次の日、杉本さんはリベンジとしてプリン2倍の量を用意して、みんなで特別おやつタイムを楽しんだのだった。


「杉本さん、次は確認の試食もいいけど…人数分は残してくださいね!」


「は、はい…気をつけます!!」


 杉本さんは、次のおやつタイムまでに試食禁止令を自分に課すのだった…。


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