表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

1、出会い

 俺、中村りょうは普通の高校生だ。日々、友だちとバカ話をして盛り上がり、勉学に励み、部活にも精を出しているような。しかし、最近ある悩みがあったのだが…

「ゴフッ」教室に入ると、後ろからメチャクチャ強い衝撃を感じた。それはもう一瞬朝飯を吐きそうになるくらいには‥てか、喉元まで出かかってたし…

 「朝から突っ込んでくんじゃねぇよ!?危うく朝から吐くところだったわ!」

「ぶーーーーーー、けちーーーーー」

 コイツは佐藤まなみ。俺の幼馴染である。てか、よく見るとぶつかったんじゃなくて、抱きついてきていた。距離高すぎだろ!と思うし、なんならちょっとときめくが、(こいつ学校でも随一の美少女だしな)いつもの光景だぁー、とでもいうように、クラスメイトたちからの反応は薄い。そんなこんなでまなみと話していたのだが、突然、クラスメイトが窓から飛び込んで来た。「美少女転校生が来たゾォぉぉぉ!!!」

らしいが、いや、窓から飛び込んでくんなや。ここ三階やぞ、と思うままなくその転校生やらがクラスに入ってきた。クラスメイトからの反応はまちまちである。突如叫び出す者もいれば、己のモノを握りしめ、覚醒してる奴もいる。うちの学校にはやべぇやつしかいねぇのか?てか、窓から入ってきたやつになんか反応してやれよ…かわいそうだろ…

 で、その転校生とやらが自己紹介しようという流れになったのだが…

今気づいたけど、転校生2人いるんやな。ここは1人の美少女転校生がクラスのヒロインになるところじゃね?とか思うが、まぁいいや、てか、なんか1人は闇のオーラ放ってるし。まぁ、両方とも可愛いからええけど結局男はかoh ) ( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

まなみにぶん殴られた。悲しき。

 そんなこんなで、自己紹介をすることとなったのだが、やっぱりヤベェ奴しかいなかったわ。

 1人目、なんか輝いてる方、

「私は北条ゆい、りょう様の彼女です!私こそがりょう様を一番愛してますわ!どうぞよろしく!」

いやいやいや、待て待て待て待て、言ってなかったけど俺の彼女まなみだし!アンタ誰やねん!隣からすげぇ冷たい視線送られてきてるし!

俺は弁明しようとゆいに近づいたのだが、逆に抱きつかれてしまった。

「ほら、私こそが正妻に相応しいのですのよ!」

 いや、話を聞けい!

んで、もう1人、暗いオーラのやつの方は、

「私は成瀬ゆき、よろしく、」

そして俺を見るなり、「今すぐ消えてもらっていいかしら?あなたという存在自体が穢らわしい。世界中の伝染病もウイルスも全部あなたの穢れのせいよ」

おぉう、俺散々な言われようですね。隣にいる最愛の彼女ですら笑ってるし、ひでぇ、最近俺の扱い雑すぎん?

 そうして、俺はこのぬるま湯な日々を楽しんでいた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ