チーズ転生~気がつけば俺はトロトロ濃厚チーズフォンデュになっていました~
「ここってさー入るのにすごい待たなきゃだからこれ食べるのだけで一苦労だよねー」
「だよねーもうお腹ペコペコ」
「あー待って食べる前に写真」
「それな」
なぜこんなところに...
少し前に遡る。
「おじいちゃん死んじゃやだ!」
「わしは必ず元気になるから安心しろ」
しかしもう自分が長くないことは悟っていた。
死後の世界はどうなっているのか、分からない。
ピッピッピー
心電図の数字がゼロになる。
そして気づけばそこは閻魔様の前だった!!
「わたしが閻魔だ」
「どういうことですか」
「お前は死んだのだ」
「そうですか...」
「死んだものはみなここに来る」
「それで私は一体どうなるのでしょうか」
「この世の生きとし生けるものは皆チーズフォンデュになるのだ!」
「は?」
そして今に至るのだ。
「写真も撮ったし早く食べよー」
「それなー」
\はよ食え/
いや待て食うな
「いただきまーす」
2度目の人生、いやチーズ生か、短かったな――
息付く暇もなく終わりそうだよ。さようなら。
そして気づけばそこは閻魔様の前だった!!
「わたしが閻魔だ」
「どういうことですか」
「お前は死んだのだ」
「そうですか...」
「死んだものはみなここに来る」
「それで私は一体どうなるのでしょうか」
「この世の生きとし生けるものは皆チーズフォンデュに――」
「もうええわ」
~完~