召使い
人とアンドロイドが共に暮らすようになって、かれこれ100年が過ぎた。
いや、正確には「人とアンドロイドの主従関係が始まってから」というべきか。私の家でも召使いとして1体使っているが、なかなか管理が難しい。
「アルフレッド。キチンと掃除したのか? 床に埃が落ちているぞ!」
「申し訳ありません、旦那様。しっかり掃除機をかけたつもりだったのですが……」
アルフレッドはだいぶ年季が入っていて、少し前から膝の関節の調子が悪い。……とはいえ、部屋の掃除ひとつまともにできないというのは困ったものだ。
長年家に置いたのでそれなりに愛着はあったものの、そろそろころ合いということで処分業者に引き渡した。
代りに購入したトーマスはきびきびとよく働く。買い替えたのは正解だった。
我々アンドロイドと違って人の寿命は短い。すでに彼は20歳だが、うまく管理すればあと30年ぐらいはもつはずだ。長く使えることを願っている。