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異世界に呪いは付き物です!  作者: 来葉
第一章 魔窟  〜侵略と反逆の兆しと森狩族との出会い〜
9/38

火山 赤古龍

その場にいたのは---正確には火山の中に、だが---龍だった。有名狩人ゲーの古龍と言えばわかるだろうか。龍は火山から這い出てきた。俺は後ろに飛ぶ。龍は俺を見ている。そして口を開いた。実際には何を言ってるのかは分からない。頭の中に直接響いてくるのだ。


『ふむ、巨人のが死んだか。しかして人よ。何故汝は此処に居る。此処は人の居て良い場では無い。』


俺は即座に答える。別に恐怖感は得ているが、怯えてはいない。生物たる者最後には死ぬからだ。


「女神の奴にここに飛ばされてなぁ。戻る方法探してんだよ。守護者かなんかだろ?何か知ってんじゃねぇのか?」


生きてる奴に鑑定は効くのだろうか。気になって使ってみた。結果は


-----------------------

古龍(オルトドラシェン)(ロット) Lv.不明 測定不能


測定不能


獲得スキル

測定不能

-----------------------


と出た。やはりか。こいつは強い!


『ふむ。鑑定持ちか。鑑定されたのは久しいものよ。あの時は魔王がいたか。して勇者よ。初代魔王の眷属で有るこの我に勝てるのか?』


俺は意識を深くまで、深淵まで落とす。


「俺は勇者じゃねぇな。ただの召喚されし者なだけだ。さて。じゃあ---第二段階だ。」


そして俺は唄を紡ぐ。地球では禁止されていた。人の限界を引き出す唄を。


「巡り巡りて今紡ぐ---


 我は願うは人の天---


 終世の果ての魂滅よ---


 原初の果てに蘇れ---


 願い潰えた現人神よ---


 破滅を望みし死の神よ---


 我が願いを叶えよう---


 力巡りて円環と為せ---


 血統流---奥義---輪廻」


呪刀・封神の刀が共鳴する。何かを力が解放されたようだ。おそらくは神。頭に違う声が響く。


『今回限りだよ?本来ならまだ解放できないんだから。まぁ頑張りなよぉ?』


龍が咆哮をあげる。火山が噴火して---俺のところに来るのか。だが遅い。


「血統流体術---縮地---併せて紫幻一刀・極---雷微斬」


龍の左の頰を斬り裂く。


「血統流変則体術---空縮地---併せて紫幻三刀・極---昇殲華」


そのまま空中に飛び出しつつ、首を斬り昇る。1/4斬れただろうか?頂点まで行ったらもう一度技を重ねる。


「紫幻八刀・極---円蛇神---併せて魅せて紫幻二刀・極---落滝月」


あと半分か。ならば


「紫幻四刀・極---絶永魂---併せて魅せて紫幻六刀・極---燕即返」


そのまま体の向きを変え(今龍に背を向けてる。だから龍の首に対し正体する状態になる。)最後の技を放つ。


「さらばだ。古龍よ。紫幻九刀---終滅世」


遂に首が体から離れた。それを確認すると同時に俺も倒れた。天井を見上げて俺は笑う。


「ははっ、体力切れか。まだまだ鍛えないとな。それにしてもあの声は一体なんだったのだろうか?どうせ後になって知るとこになるんだよきっと。」


そして脳内アナウンスが聞こえる。


『レベルが上昇しました。Lv.1016になりました。刀剣術スキルがLv.13になりました。スキル〈輪廻〉を獲得しました。称号〈龍殺し(ドラゴントーテン)〉を獲得しました。』


・・・ははっ。普通スキルレベルは最大10だろ。13って。て事はこれのレベル30まではあげられるって事か。んで、龍殺しか。ま、妥当だろうな。じゃ鑑定しますかね。


-----------------------

古龍(オルトドラシェン)(ロット) Lv.1854   18542


五色の古龍の赤。五色とは赤青緑黄黒である。それ故に古龍は魔王に味方するのだ。この個体は初代魔王【キリステラ・ネフレホルス】の眷属だった。初代勇者が赤の勇者だった為だ。勇者の色と同じ色の古龍に攻撃全般は通らない。

話を戻すか。・・・驚いているだろう?五色龍クラスになると鑑定結果に干渉できるのだよ。私は魔王の眷属だった。だからこそ話せるが、貴様も勇者なのだろう?『黒』の勇者は勇者にあらずと言われていてな。元の世界に帰る方法を教えてやるよ。隠し属性を探せ。いくつか有ってな。そのうちの一つに〈時空属性〉がある。奴はあまりこっちには来ないが、まぁ、どうにかしてみろ出来るだろ?さて、私もそろそろ死ぬか。さらばだ。神殺しの子よ。


獲得可能スキル

〈焱属性Lv.2〉

-----------------------


ふぁっ!?なんか鑑定に干渉されたのですが、一体何事!?あと俺も勇者なのね。まぁそこはスルー。勇者の器じゃ無いし。後黒って水晶の色かな?それ以外にあの五色はないだろ。て事は俺は黒古龍には勝てないと。攻撃全般通らないのならスキルも効かないと思うしなぁ。じゃあ動ける位には回復したしさっさと解体しますかね。魔石はどこかな?


---格闘する事十分


よし見つけたぞ魔石。うわっむっちゃ赤い!これ食ったら焱魔法使いかー。


---約三十分後


う、うーん・・・あれ?寝てた?確か魔石食って、そしたらなんか口から火が出て・・・て口火傷してるでしょこれ!?取り敢えず水辺水辺!って大丈夫だろ。痛くないし。


『スキルレベルが上昇しました。火属性Lv.1が火属性Lv.Maxになりました。覚醒しました。炎属性に覚醒成功しました。炎属性Lv.Maxになりました。覚醒します・・・成功しました。レベルが上昇しました。焱属性Lv.2になりました。』


獲得できたか。じゃあ次はステータスのチェックかな


------------------------


黒い世界に彼はいた。その彼は笑っていた。


「まさか一時的に解放できるとはねぇ。どう思うよ。いくら彼の土の一族の上位互換者だとしても流石にあれの解放を出来るなんてねぇ。君はどう思うよ?」


そして彼はその場にいるもう一人に話しかける。その存在、知る者は少なく、知れば死のみが訪れる災厄の神。全ての神の上位に位置し、故にどの神話にも描かれない存在。強いて近い神はインド神話のシヴァ神と言えよう。


「ねぇ?#*$£?」


相変わらず、その名は周りには聞こえないのだった。




語ることもないので言っておきますが、この世界を作ったのは二人います。お互いオタクでしたが、ドイツ人とアメリカ人です。多分。もしかしたら変えるかも。薄ーく覚えていてもらえると嬉しいです。


さて、ここまで読んで下さり有り難うございます。

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