表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に呪いは付き物です!  作者: 来葉
第一章 魔窟  〜侵略と反逆の兆しと森狩族との出会い〜
20/38

勇者---今後について


今後の事、と言っていたがもう動き出すのだろうか?いや、それは早すぎる。まだ素人ではないか。なので私は手をあげる。


「今後の育成に関しては私達に任せて頂いてもよろしいでしょうか?元の星に於いても私と石田さん、それと誠二さんは指導者の立場にいましたので。」


まぁ表舞台の人には分からないだろうけど。それに誠二は紫幻だけど他に例が居なかったのもある。まぁそれでも槍でも鎌でも単独で紫幻を持っているから強いのだけれどね。しかし懸念はある。その懸念を女神は突いてきた。


「確かに同郷の人に教えてもらうのはメンタル的には良い事なのかもしれませんが・・・天道、さんでしたっけ?貴方はB級ですよね?大丈夫なんでしょうか?」


そこに阿部のやつが乗っかってくる。


「そうだよ。なんであんなB級如きが人の上に立てるのかな?それこそA級のこの僕に跪くべきではないのかな?」


そこに私は反論する。


「あら?それなら貴方は私に跪くべきでは?私からしたらそんな何にも出来ないスキルのA級など要らないのですよ?大体貴方、そのスキルをちゃんと使えますの?武器の何たるかも理解してない者がそのスキルを使う事はできないので?」


反論してきたのは三條さんだった。


「あ、あの。そもそもまだ初日ですよ?使いこなせなくて当たり前なのでは?私だってまだ結界の強度とか確認してませんし・・・」


そこに私は質問する。


「あら、それじゃあ結界を作れはするのかしら?」


三條さんは頷きながら、


「ええ、発動まで時間はかかりますが、確実に作れはします。・・・あ、あの、この後、結界の強度確認を手伝ってくれませんか?」


それに答えたのは誠二だった。


「あ、それは僕が手伝ってあげるよーだってこの後の模擬戦ってスキル確認含めてでしょ?なら僕が手空いてるから手伝うよー。いいかな?三條さん?」


三條さんは頷きながら、・・・って同じ行動しかしてない気がしますね・・・


「ええ、ありがとうございます。・・・あ、あの、話、戻しませんか・・・?」


・・・あー、確かにどんどんブレて行ってたわね。ナイスアシストね。三條さん。あとは私が引き継ぐわ。


「まずは一月ほどで自衛くらいはできるようになるでしょう。まぁ、努力次第ですが。そのあとは地上で実戦訓練を行いたいと思います。ここ神界にいる間に体力トレーニング、各種武器の扱い方、様々な状況における動き方、各種生物の解体の仕方などを教えたいと思います。しかし、この星独特の生物---主に竜ですね。そちらの解体の仕方はこの星の人達に教わりたいですね。案があれば募集します。最後に一番の懸念ですね。」


一度ここで切る。そしてまた紡ぎ出す。


「生物の命を絶つ。分かりやすく言えば殺害ですね。これは神界にいる時に行わなければなりません。それで女神様。まずは人型では無い生物---ここは異世界らしく粘液生物(スライム)などは居ないのでしょうか?」


女神は答える。微笑みを絶やさず。


「ええ、確かに粘液生物(スライム)は居ますよ。分かりました。一週間ほど経過したらこちらに運んでおきましょう。人数分でよろしいでしょうか?」


「有難うございます。そしてその後、人間の殺害・・・要はゴブリンやオークなどの殺害を経験しておかなければなりません。勇者として最後に戦う相手は魔王。ならば人型の生物を殺せるようにならなければなりませんからね。」


食堂は鎮まっている。確かに、いきなりこんな話を聞かされて笑う方が困難だ。ちなみにだが、血統流流派の人は皆殺人の経験がある。というのも最後に募集した五年前のさらに一年前。要は六年前だが、その時に大きな抗争があったのだ。そしてその時に殺人を経験している。この直後は流石に寝れなかったが、今はもう大丈夫だ。


「それでは今後のことについて後何か決めておきたいことがある人はいますか?」


すると三條さんが手をあげる。


「あの、班分けとかはしないのでしょうか?」


なるほど。


「確かに班分けは必要ですね。今後の行動全てが全員で動くわけにはいきませんから。では五〜六人で一つの班としましょうか。呼ばれたのは二十人。一人いないので十九人。そうですね。それではA級の皆さんでジャンケンをしてください。勝った一人が最後の班のリーダーを。私と三條さんほリーダーを努めなければなりませんから。そしてその後私達の三人でじゃんけん。二位の人が五人、他の二人が七人で班を作りましょう。・・・それではじゃんけんを。」


じゃんけんの結果、阿部が勝った。良かった。一番リーダーになって欲しかった。


そしてその後もう一度じゃんけん。私が二位になった。


さて、これから班決めだ。出来るだけ落ちそうなやつを阿部のやつに送りつけなければ。


案外喋ってるな三條さん(性別まだ決めてない。名前的にはどっちでも行けるからなー)。それと武器作成はレベル上げがしやすいです。レベル最大値まで上がるとミスリルなどで武器が作れるようになります。それでも一番レベルが上げやすいのは愛知ですけどねー。


勇者編も後少し。頑張って遅れないようにしますよー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ