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異世界に呪いは付き物です!  作者: 来葉
第一章 魔窟  〜侵略と反逆の兆しと森狩族との出会い〜
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契約


「じゃあ契約の時間だな。あ、最初に説明しておくと俺は契約が守られてる間はその相手を信じることにしている。まぁその相手が間違っていなければだけどな。俺が求める物は一つ。ここからの脱出。その為の戦力の貸し出しは厭わない。後は何かあるか?・・・あぁ、食事は出すか。大丈夫。容量ならある。次元龍の袋がある。あとは何かあるか?他に考えられるところだと契約後の安全保障とかだけど必要か?」


取り敢えず必要そうな物は全部聞いてみたが他に何かしらの要求はあるのか?するとペティネから要求があった。


「一つ。仲間を探して欲しいです。流石にあなたと私だけだと心許ないです。夜の見張りなどの面で。襲われるかも知れませんし。あ、それとそろそろこちらを向いてくれませんか?流石に対面の方が会話しやすいので。」


そういえばずっと背中向けてたな。殺気とかに気配飛ばしてたから気にしなかった。そう思って俺は振り返る。ついでに土魔法で椅子を作る。土魔法Lv.2『土壁』で座れる高さを作るだけだ。後は黒狼の革を置けばほら座れるようになる。俺は食べた黒狼は革にしてる。昨日の夜と今日の朝の2体分の革がある。今回はシート代わりになった。まぁペティネは驚いているが。


「あ・・・あの、これってもしかして魔窟三眼狼の黒ですよね?なんでここにあるのですか?こういうのって王城にも無いような気がするのですが・・・ここにいるのですか?」


ん?この毛皮に驚いているのか?いや、だってあいつ弱いだろ。一刀の下に斬られてるぞあいつ。それよりも俺はペティネの容姿に驚いている。金髪蒼眼がここまで綺麗に映えるとは思わなかった。まぁ、肌の色とか造形とかも関係してくるんだろうけど。


「ん?ここの魔物大体が狼だぞ?まぁ古龍とかいたけど。揺れたりしなかったか?」


流石に気づくだろ。あそこまで大きく揺れたんだし。俺は別段気にしなかったけど。だってあんな揺れたまにあるもの。


「あれ貴方が起こしたんですか。もう何があっても驚きませんよ」


ほう、驚かないと。つまり俺のレベルを見ても驚かないと。それは暴露するのが楽しみだ。異能の類でも見せたら驚きそうだけどな。ま、一々驚かれて時間喰うよりかは良い事だけど。


「んで、仲間探しだっけ?ま、良いぞ。ちょっと待ってろ。狼探してくる。」


ペティネは首を傾げていた。まぁ普通は狼なんか探すよりも本人達を探した方が早いけどな。だけどそれで見つからない場合は狼の記憶を見た方が早い場合もあるからな。あ、その事知らないのか。


一時間後


泉に戻ってきた俺は手ぶらだった。それもそうだ。次元龍の袋に入ってるのだもの。ペティネは胡散臭そうに見てるがな。


「ただいま〜五匹狩ってきたから何かわかると思うぞ。あ、この事誰にも言わないでくれる?パーティーメンバーには良いけど、政治の場では絶対に言わないでくれ。」


流石に政治の場で話されると俺が拘束されてしまう。まぁ俺が記憶見なければ良いだけの話だけど。そんな事したら一瞬で首跳ねられるだろうなぁ。そもそも俺が拘束される時点でおかしいだろ。まぁいいや、一旦思考の端にでも飛ばしておくこととして、俺は次元龍の袋から狼を一体取り出して肉を捌きつつ魔石を取る。俺は火種を作りペティネに肉を渡す。


「俺はこれで記憶見てくるから肉焼いといてくれ。頼むわ」


俺は魔石を齧る。相変わらず効率の悪い魔石だけど人探しに使えるのは良いな。ま、魔窟内限定だと思うし。外では竜の魔石ぐらいだろ。人探しに使えるのは。あとはあれか。犯罪の現場にいたと思われる魔物の魔石とかか。ま、ステータスにはなるからいいけど。


二時間後


「ふぅ〜肉焼けた?」


ペティネは呆れているようだった。一体何に呆れてるのだろうか。魔石を食べた事か?それとも眠った事か?それにしても焼けた肉が無いように見えるけど・・・


「遅いですよ?食べる分だけ焼いてましたから貴方の分は有りませんよ。遅過ぎです。そもそも警戒心無さ過ぎじゃ無いですか?もし毛皮とか盗まれたらどうするのですか?貴方が襲われたら?まぁ、貴方のことだから対処は出来るのでしょう?で、何かわかりました?肉は焼いてあげますから。」


肉は焼いてくれるらしい。あと、心配してくれてたのか。そこはありがたいな。


「ありがとなー。それで分かったぞ。他の三人の場所。一応聞くけど、狼っぽい奴と筋肉隆々の男と幼女の三人であってるよな?」


相変わらずペティネは驚いているけど、取り乱しはしてないな。成長したようで嬉しいな。


「ええ、あってるけど。で、どこにいたの?」


「狼と幼女が火山で筋肉が俺の作った横穴式石室だ。まさかあの場所にいるなんてな。驚いた。じゃあ、この肉食ったら移動するから。」


ペティネは焦っているようだった。大丈夫だろ。狼視点だったけど、あいつらなら死にはしない。何も無ければ。流石に昨日の古龍には殺されるけど。狼程度だったら大丈夫だろ。


「あ、ちょ!食べるの早過ぎません!?今用意しますから!」


うし、肉は食べたしさっさと移動して外目指しますか。てか焦ってるのは自分の用意をする時間がなさそうだからか。


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ここは黒い世界。空中に浮かんでいるのは昨日の戦いの映像。岩樹冬仙と古龍の戦いの映像だ。


「うーん、昨日の目覚めは偶然かなぁ?まぁ、彼が目覚めてないし今はまた目覚めるのを待つだけだねぇ。さぁて、楽しみだねぇ、これからどうなるのかなぁ?」


男は一人で笑っていた。その男は神の一柱である。武芸には秀でていないが技術は高い。それ故に刀というこの男の信仰されていた地域で最も技術が必要な武器に奉納されたのだ。奉納なのかは知らないが。後は槍と斧と鎌と弓にそれぞれ神が居る。槍の神は龍だが。さて、この神の名は聞こえるのだ。かの封印された神とは違って。実際この神だけが他の神とは違うのだ。武器の中に居ないのだ。さらに深くにもう一柱居る。まぁ、かの破壊神なのだが。まぁ良い。要は、何かのきっかけがあれば覚醒できるのだ。さらにこの神は覚醒した記念と称し冬仙のステータスに追加をした。そんな悪戯的なことをするこの神の名は




      『ヴェルフェルデ』





かの世界で悪戯好きの神ロキにも「悪戯好き」だと言わせて見せた神である。


神の名前を調べてもヒットしませんよー何せ設定上神話に存在しない神ですから。そもそも神話にも存在理由があって、それは■■■■に存在する■■■■が飛来した時にその脅威を説明する為である。#*$£は■■■■の唯一の天敵である。破壊に特化している為である。対抗できる存在も大勢いる。

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