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異世界に呪いは付き物です!  作者: 来葉
第一章 魔窟  〜侵略と反逆の兆しと森狩族との出会い〜
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邂逅


---魔窟8階・四人組パーティー『攻略者』


このパーティーは魔窟を攻略することしか眼中にない。それは一族の定めで有ったり、好奇心であったり様々である。これまでもいくつものパーティーのいくつもの命がこの魔窟で消えている。その理由は魔物の強さに由来する。地上ではまず上位クラスに位置する程の強さの魔物が最弱なのである。その中でこのパーティーはこの魔窟の攻略法を編み出した。罠を移すという簡単なやり方ではあるが、それをやるのに必要な技量を持ってる人がそもそもいない。それ故にこのパーティーにしかできない芸当であった。今このパーティーは8階の守護者の部屋の前にいる。人族の男---ギアン・ゴルドーラ---が扉を開ける。そこにいたのは銀色のゴーレムであった。人狼の男---ガルガ・ケルラッソ---が森狩族の女---ペティネ・ローエンティ---のそばまで行って告げる。


「悪ぃ、今回は俺参加できないわ。銀色のゴーレムで、しかも芯は緑色。どう見ても聖銀魔導人形だろあれ。俺達人狼は聖銀に触れられないのは分かってるよな?雄叫びは出来るから足止めにはなると思うけど攻撃手段としては考えないでくれ。」


人狼の一族は銀と名のつく物の大半を苦手としている。銀、水銀、聖銀、魔銀、龍銀だ。だからこそのあの台詞なのである。


ギアンは両手剣を構えて告げる。


「行くぞ!」


ここからパーティー『攻略者』とゴーレムの戦いの始まりである。これが終わるのはその日の昼過ぎまでである。


-----------------------

岩樹冬仙side


俺は今、釣りをしている。何故こうなったのか説明しよう。


目覚めた俺はまず最初に蜘蛛に遭遇した。その蜘蛛は糸を出してきたから躱したんだ。そしたら壁に刺さるくらい硬かったので、釣り糸に必要な分だけ斬ったんだ。なぜ釣り糸かって?いつかは釣りをしたいからだ。ここまで水分は煮沸させた血液だけだったし普通の水を飲みたいのだ。川で釣るような釣り竿で良かったから古龍の牙に蜘蛛糸を刺して固定して釣り竿にした。そして移動を始めた。


二時間ほど経っただろうか。水の音が聞こえるようになった。湖を発見できたのだ!急いで見ると、その場にあったのはオアシスよりも広い、地底湖のような物だった。しかも魚が泳いでいる。これは釣り竿を使うしか無いと思い釣り竿を投げる。後は後はモンスターをハントする彼らのように魚が食いついたら釣竿をあげれば良いだろ。




十分経過、魚は取れない。




三十分経過、いまだに取れない。けれど待つ。土魔法で作ったバケツに水を入れて煮沸させたやつを飲みながら。




一時間経過。もはや魚に対する食欲が優ってしまうので、素潜りにする事にした。釣り竿から糸を抜いて、服とか武器とか袋に入れて、牙だけ持ってレッツダイビング!


水の中に入り、撮りたい魚を決める。そしたら後は時間停止で止めてとれば良いのだ。ちなみに鑑定してみると、


『魔物ではありません』


と言われた。なるほど、ただの生き物もいると言うわけか。て事は魔物になる原因とかはありそうだな。暇になったら探すか。


一時間経過。かなりの数をとれた。30匹だ。全て時間停止を用いて取った。刀剣術のスキルは使用したらレベルが上がった。なら時間停止もきっとそうだと思い、試してみた。しかし上がらないようだ。湖から上がると脳内アナウンスが聞こえる。


『スキルレベルが上昇しました。〈時間停止〉がLv.3になりました。これにより一度に7体まで止めれるようになりました。』


レベルが上がったようだ。なるほど、他の生物がいないマップになるとレベルが上がるのか。これは良いことを知った。そういえば、ここに狼は居ないのだろうか。探しに行くとするか。


--------------------------『攻略者』side・ペティネ視点


ついに長い戦いが終わりました。やっと守護者を倒す事が出来たのです。私はもう魔力も残っていません。この部屋で休憩することになりました。その間に、今回余り戦いに参加していない、と言うより出来なかったガルガさんが魔物を取ってくると言って部屋を出て行きました。そして部屋を出た瞬間です。私達3人の下に魔法陣が浮かび上がりました。気がつくと私は他の人と逸れてしまったのです。多分ランダム転移でしょう。見たことのない場所なのでおそらく9階である事は確かです。それも多分ここはセーフティエリア。魔物が存在しない場所。これは私にとっても嬉しいことですね。せっかくですし、軽く水で体を流しましょうか。ここの水は澄んでいます。なのできっと洗えるでしょう。これでも一応浄化の魔法を体に掛けているので綺麗ですが、これは話が別です。私は服を脱いで湖に入ります。確かにここの水は心が洗われるようです。普段のストレスもかなり消えますね。あのクソみたいな太巻きとか道を外したもやしどもとか守銭奴の偽神官どもとかの事を考えなくて良いのはこの魔窟の利点ですねぇ。私は湖の真ん中で体の力を抜いて浮いています。周りと比べたら多少は大きいこの胸に対して肩の力も抜けれるので楽ですねぇ。このままずっと休んでたいです。


-----------------------

岩樹冬仙side


目の前で全裸の女が浮いている。湖の真ん中で何してるんだこいつ?とてもリラックスしているようだが、よく休めてるな。どこからか逃げてきたのか?水面から出ているから分かるが、いや、きっと服の上からも分かっただろうが胸が大きいな。それ目当てで手を出した奴から逃げる為にここに潜っているのか?俺は興奮しないのかって?婚約者はいるし別になーって感じだな。外見がいい奴なんてざらにいる。だからこそ慣れたって言うのはあるけど。この話をしていると長くなる。かなりうざいやつとか常識欠如している奴とか思い出すからかなりイライラする。それも一旦忘れてとりあえずやんなきゃいけない事は・・・声は掛けてみるか。その後の事はその後考えよう。





---これが俺とペティネ---この時はまだ名前もわからなかったけど---との出会いだった。





ヒロインとの出会いですね。もしここが6階だったらきっともっとちゃんとした出会いだったのでしょう。9階は公式的には人類未踏になっていますから。エルフだからってスレンダーだと思った方多いですよね?ヒロインですから。って理由で許してくれません?


それともう一つ。いまだ名前の出てきてない斥候の黒猫族の女子。ケティ・フライシアって言います。ロリです。無口です。影薄いです。トラウマっぽいのあります。



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