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第19話:強い人たち

 ――頭が痛いなぁ……




 「ここはどこだ!?」


 気がついたら、知らない部屋のベッドの中で寝ていた

 見るからに……うわ。趣味悪

 絶対不良の家だよ。僕なんだかんだで不良に連れ去られたのかな


 「っせーな! 朝から騒ぐなボケ!」


 「……藤井?」


 「あ? 飲み過ぎて頭やられちまったか? 他の誰に見える?」


 「いや……」


 そんな赤い髪の奴他に知らないし

 でも、何で僕が藤井の部屋で寝ているんだ?


 確か……記憶だと、レモンちゃんと一緒にバーに入ってから……




 ――記憶の中へ……




 目の前に、お酒が置かれる

 僕はそれを飲み干すと、だんだん体が熱くなってきて、気分も良くなって


 「マスターもう一杯!」


 また目の前にお酒が置かれる

 それを何度繰り返したか、憶えていないけどかなりの回数繰り返して……

 薄れていく意識、まぶたが重くなり、自分の体重がどんどん重くなって、そんな僕を抱え上げた赤い……




 ――思い出した。バーに藤井もいたんだ。なぜか




 「じゃあ、僕運んでもらったわけ?」


 「あぁ。俺がお前をここまで持ってきたの」


 そりゃ、迷惑をかけてしまったな……

 でも、藤井はどうやら部屋の端で、座って寝ていたみたいだ。完全に酔いつぶれていた僕のために、自分のベッドに僕を寝かせて、自分は座ってたわけか


 なんか、まぁ知ってたけど藤井は根はいい男なんだよな


 「ごめん。ありがとう」


 「気色悪い」


 藤井はそう言って出て行った

 そういえば藤井の部屋に入ったのは初めてで、家の場所も知らなかった

 ……家に帰らないと


 僕は藤井の部屋から出た

 廊下はきれいに掃除されていて、藤井の部屋のような趣味の悪い装飾はない


 廊下に出てすぐ、レモンちゃんがいた

 なんで? 家族公認という奴なのかな


 「大丈夫? 冬貴君凄い飲みっぷりだったよ」


 「うん。ありがとう。だいぶ元気」


 「良かった。朝ご飯食べてく?」


 「え? そんなのいいの?」


 ここ藤井の家だよね……

 もう結構家庭の中に入ってるのかな


 「全然いいよ! 基本うちは誰でもウェルカムです!」


 「へ、へぇ……」


 いまいち藤井とレモンちゃんの関係がつかめないなぁ


 「藤井は?」


 「郁弥なら、庭でお兄ちゃんと遊んでます」


 レモンちゃんのお兄ちゃんというと、昨日喧嘩したときに助けてくれたんだよな

 一度あって、お礼しておきたい


 「ちょっと会ってくるね」


 「うん。分かった。じゃあ終わったらリビングに来てね」


 「うん」


 返事を返して、僕は階段を下りて、玄関に丁寧に並べてあった自分の靴を履いて表に出た




 家の中庭では、仲良くレモンちゃんのお兄さんと遊ぶ、大人しい藤井が見れるかと思えば、その真逆だった


 庭で2人は殴り合っていた


 藤井の髪は相変わらず赤。そしてレモンちゃんのお兄さんの髪はなんと青色をしていた

 ヤンキー2人の殴り合い。割って入れば血を見る。とりあえずはほっておこう


 


 ご飯をいただけるそうなのでリビングへ

 レモンちゃんが食卓の準備をして待っていた


 「あ、冬貴君。2人は?」


 「……藤井が優勢かなぁ」


 「?」


 レモンちゃんの頭の上にクエスチョンマークが浮かんだみたいだった

 ただなかなかリビングには来ないということは分かったらしい


 「郁弥が勝ってるなんて珍しいなぁ」


 そこですか……

 基本藤井が負けるってどんだけ強いんだろう




 ――ご飯はすごくおいしかった




 「じゃあ。親に心配かかるし帰るね」


 「うん。またね」


 玄関の扉は引き戸だった

 だからどうというわけでもないけど。この家には大人の人はいないのかなぁ。多分働きに出てるんだろう


 戸を開けると、バイクが2台、計4人のいかつい人がいた


 「今日こそテメェのォ!! って誰だ?」


 「さぁ? 武仁の仲間じゃね?」


 武仁……多分レモンちゃんのお兄さんの名前なんだろう

 ここは僕が追い返すしかないのかな……というかこいつら僕のこと殺す気満々じゃない?


 「殺す!」


 やっぱり……

 逃げる、わけにはいかないか。すぐ後ろにレモンちゃんも居るんだし


 「退け」


 「えっ?」


 誰かに突き飛ばされた?

 のではなく引っ張られてようだ、僕の体はタンポポの種みたいにふわっと浮き上がり、重力を無視して玄関で着地した


 ――そこからはまさに一瞬だった


 青い髪の長身の男。レモンちゃんの兄武仁さんが、一気に輩の中心までツッコミ、4方に見えない速度の蹴りを放った

 そして浮き上がった輩全員が、地面に倒れる前にすごい速さで全員に手刀を打ち込んだ


 そこから何があったか、輩が全員同じ場所に飛ばされ積まれていた


 「すご……」


 やられた4人は動く気配がない、下手すりゃ死んでるよな


 「おい。レモン。チェーンソー持ってこい」

 

 「「「「すいませんしたぁっ!」」」」


 輩はバイクに飛び乗り逃げ去っていった


 すごすぎる!

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