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爆縮と体温の機知(7)

路上の人 納得の価値

誰にも教えて貰っていない

その人なりの教えが

名前も知らない目の前の人から

発せられている

あれを見て凄いと言えるか

あれを見て納得したと言えるか

人が見て学ぶとは

そういう形であって

教科書だけじゃないとは

それに続けられた言葉である

好き勝手では無い

それは程遠い

人が人から学ぶという

至って普通のことなのだ


素晴らしい人間の裏を知り

それを以って

素晴らしさから切り離す人間の

身勝手な浅はかさは

種無しの果物に近い話だろう

先の無い話ほど

ポジティブを装うネガティヴだ

事柄を切り落として

身軽になったと勘違いし

引き摺り歩くスマートさを

土竜叩きのように

馬鹿にしているのである

積み重ねた物が

たとえ、汚泥であったとしても

持ち歩く人間の形は

実に素晴らしいのである


精神論が嫌いなら

誰も何も喋れない

好きも嫌いも

精神論の中にある物の一つだ

自分が気に入るかどうかで

精神論を決めるなら

ただの食わず嫌いと変わらない

あなたにとって

嫌いな物であるなら

全体化する必要は無い

そういう人も居るで終わる話だ

終わらないならおかしな話だ

他人の好き、嫌いで

世の中の物事が決まることになる

それを価値観というが

それが正しいとは言えない

それ以上に考えるのは

他人の好きの中に

あなたの身体が

含まれることになるということだ


あの人の去り際は

実にスマートであった

手を伸ばし、声を伸ばし

現代人であるなら

通り過ぎるだろう事柄と向き合い

見ている人に一定の納得を与え

それを当たり前であるかのように

終わらせては

名前を伝えずに歩いて行った

実に軽やかだった

目標にしても構わないと思える

そういう人間は居るのだ

創作物の中だけではない

そういう人間は居るのだ

突き付けられた現実に

笑顔になることは少ないが

これほど笑顔になれるなら

堂々と突き付けて貰いたい

人間の一面の価値は

意外と馬鹿にできないのだ











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