魔法試験
戦士や魔法使いなど、この世界ではありえない職業、広い海に美しい森そしてこの大きな台地...
そんな異世界、セイントナインスにつながるゲートが発見されて以来、世界中のいたるところで発見された。
ゲームのようなこの世界が今では大ブームを巻き起こしている。
そんな世界に住む俺、カズマは首都のアップルゲートの草原で一休みをしていた。
「カズマカズマカズマカズマ~!いったいいくら探したと思ってんだよっ」
とピンク髪の少女、モモが走りながら言ってきた。
「もう...なんなんだよ、今寝ねてんだろ」
今日も太陽さんありがとうと思う。
「寝てる暇なんかない!今日は大事な日!おぼえてる?」
なんだっけと思い出そうとする。
「知らん」
やっぱ思いだせねぇ...
「今日は試験の日でしょ、今が一時だから...あと2時間!あ~早く試験に受かって仮免受け取りたいよ~」
やっと思い出した、今日は魔法使いの仮免が受け取れる!かもしれない試験の日だった。
「やっべ!ド忘れしてた!ありがとうモモ!今度アイスおごってあげるから魔法教えて!」
「あの予約とれなくて星三つ受け取ったthe・アイスの?」
あのアイスは高い!でもしょうがない...仮免のためだ。
「もちろんです!モモ様!」
「それでよろしい、じゃあ私は一回家に帰って準備してるから先に学校の練習場に行ってて」
「わかりました!」
それから30分後、七絞り魔法学校の練習場では、たくさんの魔法が飛び交っていた。
「じゃあカズマくん、ファイアしてみなさい」
俺は心を落ち着かせ、ファイアのことだけを考えた。
「ファイア!!」
ポスっと音と同時に黒い煙が立った。
「失敗だね、しっかり心落ち着かせてファイアのこと考えた?」
「考えたよ!」
何回やってもできないファイア、試験までには何とかして使えるようにしたい。
「じゃあモモ先生がお手本を見せてあげよう」
「...ファイア!」
すごく熱い玉が放たれた。
「えっへん、どうだいカズマくん」
「すごいです、モモ先生」
そして、試験まで一時間を切った。
「これでできてもできなくても最後だ、試験会場に行くよ」
「わかりました、先生...絶対に決めます!」
.....今だ!
「ファイア!!!!」
出た!は出たが、まるで豆のようだった。
「...先生、俺泣きたいよ」
もうだめだ、試験なんてうからねぇ。
「泣くのは試験に受からなかったらにしなさい」
「わかりました、先生」
さあ、いよいよ試験だ。